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埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

モンテッソーリと職人と

2015-10-03 22:49:52 | ライフ&ワーク
今日のこと。
「息子をね、モンテッソーリ教育の幼稚園に入れたの」と、大先輩。彼女「日本の教育は大人を育てていないわよね」と。

息子さんを幼稚園に入れたのは30年くらい前のこと?
「なかむらさん、モンテッソーリって知ってる?」
と言われてすぐに「はい」と答えた。自分の頭で考えて行動できる。さらに、それ以前に気が付くことができる。気がついて、表現できる、責任をもって。言われたからではなく、主体的に行動する。人にきっちり感謝を伝えられる。「おかげさま」を心に蓄積できる。できないことを認めて手伝いをお願いできる。私は娘をそういう大人に育てたかった。

私の娘が今年、20歳。
私も、15年ほど前にモンテッソーリ教育を支持したから。幼稚園に入れたかったけれど、諸事情で無理だった。

けれど本を読み、読み、読み。
モンテッソーリを理解しようとした時期があった。その他、いろいろな教育理論を読み漁り、今がある。

そんなこと、忘れていた。
ほんとに。

そして今日、ハッとした。
そんな私が、こんな風に娘を育ててきたのか。
私がこだわる教育事業も、人を、そのように見守りたいのか。

さて、一方。

今日、仕立て上がった江戸竺仙の浴衣を引き取りに呉服屋さんへ。「ここに来る時は時間を気にしなくて良い時に」そう思っている。なぜなら、楽しい学びの場。時間に追われたくない。邪魔されたくない。

楽しかった。
「芸術品」と出会った。30年以上前に紙と綿や絹で作られた「出羽の織座」。反物を見せていただいた。当時は「商品」であったものが、今では芸術品に。すでに商品ではない。欲しいと言われても、売れない、そのような貴重な宝物になってしまった。作れる人がいないからだ。

私、その反物に触れて、泣きそうだった。
この感動や切なさは、何だろう。
ゆっくり考えます。

そして、そこから私のこだわりが見える。
伝統技術はすぐには育たない。「私」のものでもない。
そう、一代で終われるものではないからだ。
それは、食べながら生きながら、引き継がれる。だから私は「作家」ではなくて「職人」が好きなのか。

ということで。
私にはモンテッソーリと職人がいろんなポイントでつながったの。
分かりにくくてすみません。
分かる人だけ、分かってください。

今日一日、とっても貴重な、時間を過ごしました。
感謝です。


【写真】
江戸竺仙の浴衣。本当に美しいのです。

有限会社E-スタヂオ
まめぼん亭

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