些細なこと

めんどくさいな、から始まった一日。
起きたら、雪。電車動いてるかな、と外を見る。

電車が動いていなかったら出かけるのはやめよう。そうだ、フルートもオンラインレッスンにして、（半年に一度のチャンスで予約できた！）メンテもキャンセルするか？えー、でもなぁ…。なんて、あれこれ考えた朝。

気が乗らない。ここのところなんだか気分はブルー（笑）なにもかもめんどくさくて、逃げ出したい気分だった。

けれども、雪にも負けず、冬の寒さにも負けず、私の逃げ出したい気分にも負けず、電車はフツーに動いていた。だよね、予定通り、だよね。なんだか自分だけがナマケモノに思えて、予定通り大宮まで出かけることにした。

無人駅の小さな待合室。男子学生ふたりとわたし。なんだか気まずくて、私は外へ。すると、彼ら歌い出した。あれ、いい声だ！いいね。ついつい、聴いてしまう。

電車に乗る。1両目はわたしと若いカップルだけ。イチャイチャ。目のやり場に困る。けど、まあ、そんなだよね。好きな人と一緒にいられる嬉しさ。そうだそうだ、とちょっとうらやましかった（笑）

大宮まで2時間半。電車の中、本を読んだ。窓の外の景色を、見た。せっかく「街」に行くのだ、普段できないことをしよう！と考えた。

フフフ。
お得なクーポン見～つけた。で、お昼はBURGER KING。ハンバーガーなんて1年ぶりくらい（笑）行列に並んで、がんばって購入。なのに食べきれず半分を袋に入れる。50歳過ぎのおばちゃんの胃はついていけなかった。それでも隣の若いカップルの会話がとても自然で、嬉しい気分になった。

なぜさいたままで出かけたか。
半年に一度のフルートメンテナンス、予約が取れて楽器店へ。リペアの専門家とお話しすることができたので。

仕事がら、いろんなフルートに関わる機会があるという職人さんが言う。「安い高いじゃないんですよ。楽器には個性がある。それが自分に合っているかどうかです」「確かに高い楽器は良い。けれど、それが初心者にとっていい楽器とは言えない」「楽器は（自分と共に）育てるんです」などなど。

思った。
私には、自分と楽器に対する愛が足りなかったー（笑）楽器と共に、もっともっと音楽を、奏でることを楽しもう！

そんなこんなで、晴れの埼玉から、雪のみなかみに帰る。さぶ～～。家に着くなり「なかむらさん、おでん食べる？」とバッタリ会ったお隣りさん。「はい！」と遠慮のない私。温泉に入り、素晴らしくゴージャスなほっかほかのおでんでご機嫌な晩酌です。

幸せとは？生きるとは？

「なんだか気分はブルー」だった私は「些細なこと」に救われて、なぜか心が落ち着いてがんばろうかな、と思えています。これは、お出かけマジックなのでしょうか？

【メイン写真】
本日の晩酌。おでん！

【リンク先】
藍染め暮らし
有限会社E-スタヂオ