埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

フランクリンとももうじき1年!

2006-03-31 09:52:54 | ライフ&ワーク
2005年のいま頃。私はとっても忙しく仕事に追われていた。個人事業を法人化することを決め、動き出して半年が経った。けれども思うよう仕事が進まず、自分の仕事量が増えるばかり。お金もたくさん出て行った。自分のマネージメント力のなさを嘆いた。一方で、妻であり母である私は子どものことや家庭のことをあれこれと気に病んでいた。仕事を持ちながら子育ても楽しむ、そんな自分が望む生き方をしているはずなのに充実感がなく気持ちはいつも焦っていた。

友人とお茶を飲んでいた時のこと。
「スケジュール管理ができない」との私の言葉をきっかけに、フランクリン・プランナーの話題になる。彼は「自分が明確にした価値観を実現するためのプランニング」という視点でスケジュールを管理することの大切さを「生産性のピラミッド」を見せながら話してくれた。ピラミッドの構造は4層。一番下が「価値観の明確化」、次が「目標の設定」、そして「週間計画」、「日々の計画」と続く。つまり、自分の価値観を土台として、長い目で見て日々の計画をしていく、ということなのだ。そう、こなさなければならない仕事を手帳に書き込んでいくのとは違い、価値観を実現するために計画を作っていく。

私はその話を聞いてワラにもすがる思いですぐにフランクリン・プランナーについて調べた。
何だか難しそうだったのですぐに手帳を購入せず『人生は手帳で変わる』という本が付いたお試し版を購入。2ヶ月間使用してみることにした。飽きっぽい私のことだから、きっと面倒になってすぐに放り出すに違いない!そんな思いもあったので。そうして5月8日から使い始める。

とはいえ、手帳は今までどおりスケジュールをカレンダーに書き込んでいくといった使い方。そんな風に今までとたいして変わらない使い方をしながら、「価値観おこし」「目標の設定」を平行して進めた。面白いくらい自分のことが見えてくる。自分が大事に思う「仕事」とは何か、自分が大事にしたい「家族」とは何か、自分の最期をどう迎えたいのかまで。友人が今はなき私に向かって述べる弔辞を自分の手で書きながら、涙があふれてきた。

そうだ!私はこんな風に生きて、こんな風に死んでいきたいのだ。
それに気付き、昨年の夏からは自分の価値観を明確にして仕事を始めた。フランクリンに出会ってから、早1年。個人事業は私の望む「有限会社」という法人になった。それから半年、あれこれとまだまだ大変だけれども会社が組織として動き出したことを実感している。半年前、「自立した大人同士が互いに思いやり信頼して支えあう関係」という夫婦というものが、今の結婚生活では実現できないことに気づき夫婦であることをやめた。もと夫は今では良き友人だ。離婚を機に、子どもを大人として自立し社会を生き抜く強い人間に育てたいという私の子育てへの理想を実現するために、田舎へ引っ越した。恥ずかしがり屋であいさつもろくにできなかった娘が、今では山の中を走り回り、大声であいさつし、本をたくさん読み、たくさんの大人たちと話をするそんな子どもに変身した。

私は価値観を共有できる友人と、お茶やらお酒やらを飲みながら、あれこれ話す時間が増えた。毎日が楽しい!私の人生はまだまだこれから。10年後には、娘が大工になって私が住む「丸太小屋」を緑いっぱいの静かな山の中に建ててくれるらしい。通信回線だけはしっかり引いてちょうだいねー。

さあ、春です!
これからの1年、どんな楽しいことを計画しましょうか。

【写真】ある日のとんさんのフランクリン・プランナー

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