姪っ子のまきちゃんとわが娘。いつもケンカばかりしている。今日は娘と一緒にまきちゃんを保育園に迎えに行き、ひと時を一緒に過ごした。3人で温泉に行く。そうそう、普段使いのかけ流し100%天然温泉「白井温泉」。近くの温泉の中でも泉質はピカイチだと私と娘の意見は一致。地味な温泉だけど、とにかくお湯が良い。それでいて安い。(3人で400円だよ!)そんな温泉でのひと時が実に楽しかった。
服を脱ぐ時から始まる。
「袖がひっくり返ったまま脱いだものをしまうな!洗濯するママがたいへんだから。くるりんとなった袖はちゃんと表を向けてから片付けようよ」と私が姪っ子に言う。
「はいはいー」とお調子ものの姪っ子。
「はい、は一回でいんだよ!」と娘。
姪っ子がトイレに行った。その後娘がトイレに入る。
すごい勢いで戻ってきた。「ちょっと、来て!」と、姪っ子をトイレに引っ張って行く。「脱いだスリッパは、次の人が履きやすいようにこういう向きで脱げよ!」すごい剣幕で怒っている。あなたのその言い方もよくないと思うけど・・・。まあまあー。
そうしてお風呂に入る。
「公共の場」にはたくさんのルールがある。あいさつに始まり、お湯を無駄にしない、隣の人にかかるようなシャワーの使い方をしない、きちんと片付ける、順番を守る、とにかく人に迷惑をかけるようなことをしてはいけない。ここは、見ず知らずの大勢が集う公園などとは違う、地域社会の公共の場。それなりに気を使う。これは匿名で暮らせない田舎暮らしの大変さかもしれない。けれど、コレって当たり前のことなんだよね。普段、親の言うことを聞かない子どもも、「人の目」があるこの緊張感がわかるらしくルールを守ることの大切さを肌で感じているようだった。
そうして子どもらは体や髪を洗い、自分たちが使った道具をきちんと片付け、長い髪の毛がお湯に入らないように結えて静かに温泉につかっていた。私が一足遅れてお湯に入る。3人で露天風呂へ。ここの露天風呂は沸かし湯。100%天然温泉ではない。そのためいつも空いている。落ち着いたのか、子どもらが一気に動き、話し出した。
「あのね、今日のお昼はチキンナゲットだった。あと、豆腐となめこの味噌汁。」
「私なんか、牛乳とコロッケバーガーだよ。あと、ポテトサラダ、。」
「あのね、私なんかね、チーズのサラダ。でも、これ嫌いなんだよねー。マヨネーズとにんじんとチーズときゅうりが入ってる。きゅうりだけでいいのに。」
「私は今日ね、パン残しちゃった。」
自分たちだけなのをいいことに、大きなお風呂でスイスイ動き回る。
・・・。
話したいんだろうねー子どもは。「へえ、そうなんだ。それで?」と聞き返し「そうなの?それで、どうしたの?」と質問すると次から次へと面白い話が飛び出してくる。そんな話を聞きながら「それで、残したパンは捨てちゃったの?」と質問。食育開始だ。「埼玉の学校は給食で残したものは全部捨てちゃうけど、群馬の学校はパンと袋に入っているスナックみたいなものは持って帰っていいんだよ。」などという話が飛び出す。「もったいないでしょ。」という言葉が子どもの口から出る。なぜ、残した給食を持ち帰れないのか、という話にもなる。「世界には食べられないで死んで行く子どもが多いんだよね。」と私。ここから日本の食料自給率の話しにまで広がった。
改めて今日、こういう繰り返しは毎日顔を合わせる親だからこそできることなのだと再確認した。子どもはそんな言葉をちゃんと受け止めている。そしてそれをお友達や自分より小さな子どもに伝えている。「もったいないでしょ!残すなら最初から取るな!」。今日、子どもたち二人のやり取りが本当に頼もしかった。
「お風呂から上がるときは、タオルでちゃんと体を拭くんだよ。」
「人の邪魔にならないように扉の前に立たないの!」
大人のような物言いをする10歳の娘。それを素直に聞く6歳の姪っ子。この6歳のおちびちゃんは、ご飯の時に空いたお皿の片づけを気を利かして自分から行い、ラップまで持ってきてくれた。
子どもはちゃんと分かっている。大人である私は、子どものこの感性、この力をきちんと受け止めて伸ばして行く責任があるのだと今日はつくづく実感した。子どもはすばらしい。子どもを見守る時と、子どもに教える時。私たち大人は、見極めて接しないといけないだろー、と思った。
【写真】お気に入りの100%かけ流し天然温泉「白井温泉」。地味なお風呂だけどお湯がいいです。
とんさんち
服を脱ぐ時から始まる。
「袖がひっくり返ったまま脱いだものをしまうな!洗濯するママがたいへんだから。くるりんとなった袖はちゃんと表を向けてから片付けようよ」と私が姪っ子に言う。
「はいはいー」とお調子ものの姪っ子。
「はい、は一回でいんだよ!」と娘。
姪っ子がトイレに行った。その後娘がトイレに入る。
すごい勢いで戻ってきた。「ちょっと、来て!」と、姪っ子をトイレに引っ張って行く。「脱いだスリッパは、次の人が履きやすいようにこういう向きで脱げよ!」すごい剣幕で怒っている。あなたのその言い方もよくないと思うけど・・・。まあまあー。
そうしてお風呂に入る。
「公共の場」にはたくさんのルールがある。あいさつに始まり、お湯を無駄にしない、隣の人にかかるようなシャワーの使い方をしない、きちんと片付ける、順番を守る、とにかく人に迷惑をかけるようなことをしてはいけない。ここは、見ず知らずの大勢が集う公園などとは違う、地域社会の公共の場。それなりに気を使う。これは匿名で暮らせない田舎暮らしの大変さかもしれない。けれど、コレって当たり前のことなんだよね。普段、親の言うことを聞かない子どもも、「人の目」があるこの緊張感がわかるらしくルールを守ることの大切さを肌で感じているようだった。
そうして子どもらは体や髪を洗い、自分たちが使った道具をきちんと片付け、長い髪の毛がお湯に入らないように結えて静かに温泉につかっていた。私が一足遅れてお湯に入る。3人で露天風呂へ。ここの露天風呂は沸かし湯。100%天然温泉ではない。そのためいつも空いている。落ち着いたのか、子どもらが一気に動き、話し出した。
「あのね、今日のお昼はチキンナゲットだった。あと、豆腐となめこの味噌汁。」
「私なんか、牛乳とコロッケバーガーだよ。あと、ポテトサラダ、。」
「あのね、私なんかね、チーズのサラダ。でも、これ嫌いなんだよねー。マヨネーズとにんじんとチーズときゅうりが入ってる。きゅうりだけでいいのに。」
「私は今日ね、パン残しちゃった。」
自分たちだけなのをいいことに、大きなお風呂でスイスイ動き回る。
・・・。
話したいんだろうねー子どもは。「へえ、そうなんだ。それで?」と聞き返し「そうなの?それで、どうしたの?」と質問すると次から次へと面白い話が飛び出してくる。そんな話を聞きながら「それで、残したパンは捨てちゃったの?」と質問。食育開始だ。「埼玉の学校は給食で残したものは全部捨てちゃうけど、群馬の学校はパンと袋に入っているスナックみたいなものは持って帰っていいんだよ。」などという話が飛び出す。「もったいないでしょ。」という言葉が子どもの口から出る。なぜ、残した給食を持ち帰れないのか、という話にもなる。「世界には食べられないで死んで行く子どもが多いんだよね。」と私。ここから日本の食料自給率の話しにまで広がった。
改めて今日、こういう繰り返しは毎日顔を合わせる親だからこそできることなのだと再確認した。子どもはそんな言葉をちゃんと受け止めている。そしてそれをお友達や自分より小さな子どもに伝えている。「もったいないでしょ!残すなら最初から取るな!」。今日、子どもたち二人のやり取りが本当に頼もしかった。
「お風呂から上がるときは、タオルでちゃんと体を拭くんだよ。」
「人の邪魔にならないように扉の前に立たないの!」
大人のような物言いをする10歳の娘。それを素直に聞く6歳の姪っ子。この6歳のおちびちゃんは、ご飯の時に空いたお皿の片づけを気を利かして自分から行い、ラップまで持ってきてくれた。
子どもはちゃんと分かっている。大人である私は、子どものこの感性、この力をきちんと受け止めて伸ばして行く責任があるのだと今日はつくづく実感した。子どもはすばらしい。子どもを見守る時と、子どもに教える時。私たち大人は、見極めて接しないといけないだろー、と思った。
【写真】お気に入りの100%かけ流し天然温泉「白井温泉」。地味なお風呂だけどお湯がいいです。
とんさんち