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活動写真放浪家人生

活動写真を観ながら全国放浪の旅ちう

ナルニア国物語~第一章~魔女とライオン

2006年03月13日 22時42分14秒 | な 行 (2006.2007)

Narunia1_1 <ナビオTOHOプレックス>

映画館で、何十回、この予告を観たろうか。大宣伝の<第一章>が幕をあけた。過剰な予告は、知らぬうちに期待感をふくらませる。どんな凄い映画を観させてもらえるのだろうかと。 原作は全部で第六章まであるが、第一章からこれではいけない。構成もストーリーも、満足、不満足の無い中途半端な御伽話だ。「ハリー・ポッター」も飽きてきたが、この作品より、ずっと面白い。 この頃のディズニーはネタ切れなのか、こんな作品を世に出してしまった。近日公開のディズニー映画「南極物語」は、邦画を映画として認めてないようで、あんまりだ。 本作は、出演者の予算を削減し、大きなセットとCGにお金をかけている。のはわかる。製作者は、本当に面白がって作ったのだろうか。第二章を公開して、客は集まるのか。おそらくではあるが、第三章あたりで止めてしまいそうな気がする。 子供も満足しない、壮大でこじんまりした煮え切らない作品。宣伝の力で、一年に2本、3本しか観ない客を呼び込み、「やっぱり、映画はつまんないなあ。」と思わせたくない。 日曜のミーハー映画館は、500席の椅子に、50人の客を呼び込んでいた。<45点>

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女系家族(1963)

2006年02月04日 23時49分00秒 | な 行 (2006.2007)

0007_2_1 第一回おおさかフィルムフェスティバル<大阪市立鶴見区民センター大ホール>

依田義賢脚本、宮川一夫撮影・・・私が大学に通っていた頃、教授であった。映画制作のノウハウを教えるのではなかった。映画を作るということは、こんなに面白く、楽しく、苦しいものだ・・・そんな講義だった。両教授は、私が卒業後、亡くなった。 私の生まれた1963年に公開された本作を観る機会に恵まれた。依田教授も宮川教授も若かった頃の作品である。もう、一生、こんな機会はないだろう。 宮川ショットとも言われる京都の町並みの俯瞰が嬉しい。撮り方は平凡ながら、観せる側にたった姿勢。持続を強要するシナリオの展開。台詞は多いいが、しかし、間の妙技。どこをとっても、文句のつけようがない。 京マチ子の堂々たる女優ぶり。妖艶な若尾文子の目で語る力。昔の映画界は、凄い俳優、監督がいた。いつごろから、日本映画に魅力が薄くなったのだろうか。男優、女優はどこへ行ってしまったのだろうか。 昨年、九条シネ・ヌーヴォで成瀬巳喜男監督の映画を数十本観た。そのときも、同じ事を感じた。 テレビの2時間ドラマに満足している場合ではない。<85点>