彼岸花(曼珠沙華)も咲きました。お彼岸の頃になるとちゃんと咲くのですね。ほんと不思議ですね。
23日は当山の彼岸会法要でした。心地よい秋晴れの中お参りを頂きました。
今年は住職が法話をさせて頂きました。
「供養の心」
先祖供養と申しますが、元々は仏・菩薩に様々な供物を真心から捧げること、日本では特に
死者・先祖に対する追善供養の意味合いが強くなっています。
「十地経」に三種供養とあります。利供養・敬供養・行供養の三種です。
利供養・・・物を以って供養する。香華灯明、仏飯、茶湯、果物、菓子など
故人の生前好んだ物
お仏壇に毎日ろうそくを灯して炊き立てのご飯とお茶をお供えしますね。
時にパンやコーヒーの場合もあります。
お酒が好きだった方にはお酒が供えてあります。夜仏前に杯を傾けて一日を終える方も
いらっしゃいます。
敬供養・・・先祖故人に対して、礼を尽くし報恩謝徳を思う。朝夕に先祖故人の冥福を祈り遺徳を讃える。
日々合掌することでしょう。毎日お仏壇に手を合わせることで、今の自分の存在を見つめ直す。
先祖故人との縁があり、そのおかげで今の自分がある。
ご先祖様は10代遡ると2046人いらしゃいます。どなたが欠けても今の自分の存在はありません。
行供養・・・自らが先祖故人の遺業を完成させ己の身を以って社会に貢献する。仏教の教えや故人の教訓などの実践。
故人の意思を継いで、生命や仕事を継承し、自身の生活の中に守り受け継いでゆくこと。
ボランティアに励まれた亡きお父さんの後を受け継いで息子さんがボランティアをつづけていらっしゃる。
庭でガーデニングされていた亡きお母さんの育てた花を、守り水をやり育てていく。
☆供養とは先祖故人のためにその冥福を祈る、菩提を弔うために行いますが、それによって先祖故人とのつながり求める、
感じることができます。故人を偲ぶことによって、自分自身の心の支えを持つことができるのではないでしょうか。
心の拠り所として供養する。