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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

花咲く五月のギリシャ

2009-08-21 | Europe ところどころ
ブログトップに「ココしばらくはギリシャ特集が続くんだろうナ」とか書いてありますが、最近は脱線が甚だしく「看板に偽りあり」と言われてもしようがない状態でした。flickr の写真のストックもかなり溜まったことだし「ギリシャ」の記事、ぼちぼち再開することにします。



すでにギリシャから戻って3ヶ月が経ちましたが、五月のギリシャの何がよいかというと、お花が綺麗なこと。明るい太陽の下で、色とりどりの花が咲いていました。家の庭で育てられる派手な園芸種の花々だけでなく、野に咲く小ぶりの花々も目を楽しませてくれます。戸外の気温も夏のように暑すぎず、飛行機やフェリーにも空きがあり、ホテル料金も高すぎず、実をいうと春は、観光にはベストシーズンなのです。



アテネのシンボル、アクロポリスの丘の周りには、野生種の小さな黄色い花がどこまで行っても咲いていました。

サントリーニ島イアの夕日 絶景ポイントを巡る 2

2009-06-25 | Europe ところどころ
前回、① Sunset Castle からの眺望を紹介しましたが、初めてイアを訪れる人たちの大概は、クロワッサンの形をした島の中心から①などの夕日スポットである島の突端を目指して、東から西へ向かって道なりに進んで来ます。

途中で三叉路があるのですが、多くの人たちはそこで左の下り坂を選ばずに、右の直進する道の方を選びます。そうして自動的に次なる②の夕日ポイントに辿りついてしまうのです。左の写真でいうと右上辺りです。
そこには土産物を売る店の前に小さな見晴らし台が設けられています。いきなり前方の視界が開けて海を臨むことができるため、景色に見惚れて立ち尽くす人もいて、いつも混雑していました。


「世界ふしぎ発見!」で絶景ポイント案内役のタソス爺さんが先に訪れたのがここでした。確かに眺めはいいのですが、こと夕日に限っていうと、ここはそんなによいポイントではないような気がします。この斜面は夕日を受けてピンク色に染まっていく場所なので、むしろ① Sunset Castle のような離れた場所からこちら側を眺めた方がいいのかもしれません。



それから、この場所からはランドマークの風車がよく見えません。またここから① Sunset Castle に向かいたくとも、細い道は見物客で混雑していて進めません。Castle に向かうのなら、三叉路で左の道を選ぶべきだったのでしょう。

サントリーニ島イアの夕日 絶景ポイントを巡る

2009-06-23 | Europe ところどころ
それでは前回の予告通り、サントリーニ島のイアの街で素晴らしい夕日が見られるポイントを巡りましょう。天気のよい日は、夕刻になると島中から観光客が押し寄せるので、日没の一時間前には、眺めのよい場所を確保しておく必要があります。

まず、フィラやフィロステファニなど島の別の場所やクルーズ船に滞在していて、イアで観光する時間があまり取れない人にとってはずせないのが①の Sunset Castle でしょう。両側が切り立った崖の上に建つ城砦跡で、「トゥームレイダー2」の冒頭に登場してパーティーが行われていた、あの場所です。ここは人気スポットであるため、日没前の時間になると見物客が多数押しかけて、芋洗い状態になります。


どんなに混雑するかは、上の写真(クリックすると大きくなります)を見て頂くとお分かり頂けるでしょう。この写真は、地図の④の場所から夕日に照らされた Sunset Castle の方角を撮影したものですが。最奥中央に人だかりができているのが Sunset Castle です。島は風が強く、城砦の上は風を遮るもののない、まさしく吹き曝し。5月初めにここで日の出を待っていると体は芯まで冷えました。防寒対策をお忘れなく。


日が沈むと、寒いせいもあって、見物客はいっせいに帰ってしまいました。次の写真は同じ場所から Sunset Castle の方角を撮影したものですが、あれだけいた見物客は皆無に近くなっています。






Sunset Castle からの景色はどんなかというと、左のような、風車が二つとドーム屋根が並んだ、絵葉書によく出てくるような風景が見られます。望遠レンズがあるといろいろな構図で撮影ができそうですが、風が強いため、大きなカメラを固定するのは見ているとかなりきつそうでした。

次回へつづく

サントリーニ島イアの夕日 絶景ポイント ベスト5

2009-06-21 | Europe ところどころ
昨夜の「日立 世界ふしぎ発見!」では「島をめぐれば見えてくる!エーゲ海流人生の楽しみ方」と題してエーゲ海の島々が特集されました。お約束のサントリーニ島では

【サントリーニ島 絶景ポイント ベスト5】
第1位:永遠の愛を授かる絶景
第2位:ビーチで両手に色男!
第3位:幸せの洞窟住居
第4位:青と白の路地裏
第5位:青い教会とエーゲ海
が、短時間(たぶん低予算)で次々に紹介されていました。ここでの第1位「永遠の愛を授かる絶景」は、まさしく「イア (Oia)」の美しい夕日を風車とともに見ることのできる場所なんですが、Tomotubby Travel Blog としても負けじと

【サントリーニ島イアの 夕日 絶景ポイント ベスト5】

を選出することにしました。

まずはイア (Oia) の地図↓です。



夕日の綺麗なポイントは島の突端で、上の地図で言うと左の端になりますので、ここを拡大したのが下の地図↓です。丸付数字①~⑤がおすすめポイントです。因みにタソス爺さんが紹介してくれたのは③でした。



それぞれのポイントで撮った写真など詳細は次回

【Tilt-Shift Miniture】 クノッソス宮殿の世界最古の「無用階段」

2009-06-10 | Europe ところどころ
クレタ島随一の都市イラクリオンの郊外に見つかったクノッソス宮殿。この遺跡の奥まった場所に、かつてミノス王が牛頭のミノタウルスを閉じ込めたという伝説の迷宮がある。そこに行ってみると、単に平面的な迷路ではなく、いくつもの階層が階段で繋がれた複雑な構造が伺える。古代遺跡であるのが信じ難いが、どうやら立体迷路になっていたらしい。



迷宮遺跡の上にできた見晴らし台に上がると、まるでM.C.エッシャーの版画の不思議な世界に迷い込んだ気分になる。角を曲がると恐ろしい怪物や爬虫類が待ち構えていて、階段からは巨大な甲虫が丸まったまま降りてくる。



そして気づいた。これこそは「トマソン」のひとつ「無用階段」ではないだろうか。おそらくは世界最古のトマソンに違いない。




以下、松岡正剛「ルナティックス」巻末の月神譜より

■ミノス Minos
クレタ島の月の王、また王朝名。「月の生物」という意味をもつ。ミノス朝の歴代の王は月女神と結婚し、月牡牛ミノタウロスとして周期的に再生した。おそらくはエジプトの月牛アピスのヴァージョンだろう。

■アピス Apis
エジプトの月の牡牛神。のちにオシリスとも結びつけられた。ヨーロッパのあらゆる謎を解く鍵にあたるイコンである。ひょっとすると日本の午頭天王にまでつながるかもしれない。アピスの脇腹には三日月がつく。

■須佐之男神 スサノオノミコト
根の国あるいは蒼海原の暴風雨型の支配者だが、ツクヨミを吸収している。アピス型の三日月神の性格をもつ午頭天王とも同定される。

■月読命 ツクヨミノミコト
イザナギが黄泉国から逃げ帰って橘小門の阿波岐原で禊をし、右目を洗ったときに化生した月神。『古事記』ではオオゲツヒメを殺したのち夜食国を、『日本書記』ではウケモチノカミを殺したあと蒼海原を治めることになっているが、ツクヨミのふるまいの多くはスサノオの物語に転化されている。舟上のツクヨミ、馬上のツクヨミの記録がある。

アテネの地で「小人プロレス」を想う

2009-05-29 | Europe ところどころ
メキシコのプロレス「ルチャリブレ」の覆面レスラー「ルチャドール」。中でも国民的ヒーローだったらしい「ルチャドール」の故ブルーデーモンやミル・マスカラスが、正義の味方として登場する1970年代映画のDVDが何故か家にあります。ワタクシがどこかで見つけて買ってきたものに相違ないのですが、どこで買ってきたのか詳しいことはまったく記憶にございません。

最近も一念発起してDVDを見てみたのですが、いきなりプロレスラーがリングの上とまったく同じ格好でオートバイでブイブイ爆走していたりして、内容があまりにチープなので、こりゃとてもつきあいきれないな。アホらしくてとても最後まで見れないな。と思いつつ、その気もなしに見ていたら、一時間と少しで本篇は終わってしまい、不本意ながら最後まで見てしまったじゃないか。と、とても虚しい気分になりました。

その映画では悪役の手下として何故か小人のレスラーが大挙出演していました。その小人たちが秘密兵器を身に着けると、全然強そうには見えないんですが、やたらと強くなって、もっと強そうなルチャドールたちをボコボコにやっつけたりします。どうやらこの小人たちも本職はレスラーらしく、ああ、これが世に言う「ミゼットプロレス」に違いない。とピンときました。

今年に入ってから「笑撃! これが小人プロレスだ」という本が出版されていました。この本の解説によると、かつてわが国でもメキシコと同様に、小人プロレスの興行が、なんと女子プロレスの前座で行われていたそうで、レスラーの名前もプリティ・アトム、リトル・フランキー、天草海坊主...と、なかなか個性的だったようです。残念なことに、2002年8月に(リリー・フランキーじゃなくって)リトル・フランキーが死去したことで、残ったレスラー、Mr.ブッタマンは対戦する相手がいなくなり、小人プロレスの歴史に終止符が打たれたということです。

で、ワタクシ、どうして「アテネの地で「小人プロレス」を想う」と、ギリシャにまで行ってわざわざそんなことを思い浮かべたのかというと、それはアテネの考古学博物館を訪れた際の話です。一階の奥の大理石の彫像が並べられた回廊に、セイレーンの像を見つけたからなのです。セイレーンというとスターバックスの例のマークのように、上半身が女性で下半身が魚の姿をしたものもいますが、こちらは、上半身が女性で下半身が鳥というモンスターなのでした。そのアンバランスなプロポーションを見ていて、これはもしかすると軟骨異栄養症体型の小人がモチーフだったのではないか。と思った次第。



Oia, Sunset

2009-05-27 | Europe ところどころ


イアの夕日のことは既にギリシャ旅行中の日記にも書きましたが、CX1で撮った写真がことのほか綺麗で、Flickr に載せたら好評だったもので、再アップします。

サントリー二島の北の果てに位置するイアの街は世界一美しい夕日を観ることができる場所との触れ込みで、太陽が西に傾き始めると、普段静かな街に島内の他のエリアからも旅行者が押し寄せて来るのでした。日没はサマータイム制のせいか幾分遅く午後8時くらい。その30分くらい前から、サンセット・キャッスルと呼ばれる海に突き出した崖上の城塞跡にある見晴らし台は、世界一の夕日を体験・体感しようと訪れた見物客で溢れるのです。

日没自体は世界中どこででも見られるごくありふれた光景の筈です。ここが世界一とも呼ばれる所以は、オレンジ色をした夕日が、この火山島独特の斜面を埋める白壁の建物を照らす景色が世にも美しいからでしょう。

FANARI VILLAS で見た Protomayia のリース

2009-05-26 | Europe ところどころ


5/1日、Protomayia の日、夕陽の名所サンセット・キャッスルで、まだ冷たい風の吹きすさぶ中、日没までの時間を過ごし、帰途、イアの北の端に立つ風車の近くまで出かけました。途中、玄関脇にすごく豪華なリース(花輪)を飾っている建物があったので、写真を撮らせて貰えないかと思って、中を覗いてみました。

最初は気づかなかったのですが、そこは豪華そうなプチホテル「FANARI VILLAS」のレセプションで、オレンジの服を着たフロント係のおばさんがこちらに気づいて、にっこり。それでもって、あつかましくもリースの写真を撮らせて欲しい。とお願いしてみました。おばさんは、にっこり快諾してくれました。でもリースは玄関ドアから外して傍らの壁にかけてあって、どうにも絵になりません。おばさんもそのことに気づいたのか、リースをドアに掛けるべく壁から外してくれました。しかしながらドアにはリースを掛ける取っ手がありません。仕方ないね。持っててあげるから写真を撮りなさい。と、おばさんは親切にも自らの体をドアの後ろに隠して、リースを持った手だけを出して、リースを戸に固定してくれました。

ああ、それでもやはり絵にならないよな。と思いつつ、見ず知らずの旅行者に対するおばさんの親切がとても嬉しかったです。おばさん、どうもありがとう。撮った写真が少しピンボケだったのが、ちと残念。

5/1日 Protomayia

2009-05-23 | Europe ところどころ
昨日載せましたマックスの写真。気づかれた方もおられるかもしれませんが、レセプション入口で昼寝中の彼の頭上に何やら花輪のようなものが見えます。実はこの日は 5/1日、所謂メーデーで休日なんですが、ギリシャでは「プロトマイア」といって、特別な日なんです。ギリシャの人たちは、家族で野山に出掛けて摘んだ春の花で花輪を作って、戸口やベランダなどに飾り、春の訪れを祝うのです。

5/1日はギリシャの多くの博物館が休館になり、観光客にとっては要注意の日でもありますが、そういう時にこそ、郷に入れば郷に従えで、郊外に出かけて野生の花を愛でたり、街を散策して家々の「プロトマイア」の飾りつけを見て回るのもいいものです。暑くもなく寒くもない、まさにベストシーズン。ギリシャ旅行のいい思い出になります。

ほら、わたしの泊まった部屋に通じる玄関のドアの上にも、スタッフが花輪を飾ってくれました。