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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

蜂蜜とヨーグルト

2009-05-19 | Europe ところどころ


ギリシャで美味しかったのは、まずヨーグルト。ヨーグルトはブルガリアではなくトルコが原産らしく、ギリシャはそのトルコの隣だから美味しくないわけがありません。プレーンヨーグルトをたっぷり食べるのもよし、写真のようにフルーツを加えてゴージャスにするもよしです。中心に載っているのは無花果で、最初これが何なのかピンと来なかったので、イケメンスタッフに聞いてみたのですがすが、fig との答えが返って納得。サントリーニではこれがとても美味しかったです。


テーブルに並べられた青い瓶の中にも杏と無花果のジャムが盛られていました。あと熊さんのボトルの中に入っているのが何を隠そう蜂蜜で、これがまたとっても美味なのでした。日本の蜂蜜の持つ独特なクセはなく、花が違うとこうも蜜の味が変わるものかと驚きました。そして、この蜂蜜をおしげもなくヨーグルトにかけて食べるのがギリシャ流なのでした。

ミシン台の上の朝食

2009-05-18 | Europe ところどころ


イアで滞在したホテル 1864 The Sea Captain's House は3室だけしかないことは前回触れましたが、ワタクシのお部屋は Sailing Suite でした。3室は部屋の広い順に Captain's Suite、Sailing Suite、Venetian Suite と呼ばれていまして、Captain's Suite は建物の下の階で、広いんですが眺めが今ひとつ、上の階には、Sailing Suite、Venetian Suite が並んでいるんですが、Sailing Suite の部屋の前には、写真のような広いテラスがあって、ここからの眺めは最高でした。なお、建物の屋上には、さらに眺めのよいゲスト専用の見晴らし台があります。ここには寝椅子もあって寛げます。

朝食は、前日に渡されたメニューに食べたいものをチェックして、時間を書いて部屋の外に置いておけば、翌朝、イケメン男子が希望時間に運んできてくれて並べてくれるという、至れり尽くせりのサービスです。レイジー・ブレックファストと称して、予告お寝坊をしても構いません。写真は初日に要領が分からず、食べきれないほど頼んでしまって困惑しましたの図です。

で、そうこうしていたら犬のマックスがやってきて、このテーブルの下にもぐりこんで寝そべってしまった。というのが前回の図です。テーブルの前方には遮るものなく、今は海となったカルデラと二つの火山島、左からネア・カメリ島、パレア・カメリ島、その向こうにはサントリーニ島の南端、右側にはティラシア島が少し見えています。テーブルの足は足踏み式のアンティーク・ミシンなんですが、どうやら右の写真「Pfaff 11」というタイプに近いもののようです。テーブルの左側が少し広いのもミシン台を利用しているせいなのでした。

サントリーニ島のワンコ

2009-05-16 | Europe ところどころ


サントリー二島では、夕日で有名なイアの街のホテルに二泊してから、島の中心の街フィラへ移り、そこで二泊しました。二つのホテルは、「エスカイア」のギリシア特集を参考にして、眺めの良さと中心部へのアクセスと宿泊料上限を条件に選び、メールで直接予約しました。宿泊料はほぼ同じでしたが、今回は満足度ではっきり明暗が分かれました。

「明」の方は、先にイアで泊まった 1864 The Sea Captain's House で、室数がたった3室という小さなホテルなんですが、ここがなんとも快適で、長い間憧憬の対象だったサントリー二を訪れた旅行者の琴線に触れる、期待を裏切らないホテルなのでした。詳細は追々ブログに書いていこうと思います。

後から考えると、あれも一種の演出だったのかもしれませんが、ホテルの主であるトニーさんは三匹のワンコを飼っていました。イアの街で遭遇するワンコと同様に放し飼いなんですが、おとなしくて、というか日がな一日寝転がっているレイジーなヤツらで、街中でコイツらと時折遭遇し、仲良くなれたのでした。

帰ってきてからイアの街で撮った写真を見ていても、こんなに撮ったかな?と思えるほど三匹が頻繁に登場しているのでした。

まずワンコ写真一枚目はマックス君。三匹の中では年長で(あろうと思われ)体がおっきいのでマックスなのだそうです。ホテルの部屋の立つ崖の斜面の少し下にあるレセプションの建物の小さな中庭が寝床で、日射しのきつい昼間もそこで這いつくばっていることが多いのですが、朝夕は活動的になり、街を徘徊していました。

この写真はテラスで朝食を摂った後に、開けてあった扉から入り込んでテーブルの下に潜り込んだマックスです。勿論、よく躾けられているので、テーブル上の食べ物には興味を示しません。体を撫でてあげると、気持ち良さそうに目をつむります。よくみると大理石のテーブルの足は、古いミシンを利用してあるのが分かります。

【Tilt-Shift Miniture】 CDG2

2009-05-15 | Europe ところどころ


ギリシャから帰国した際の経由地 Charles De Gaulle International Airport CDG2を、最近買った究極バカチョン CX1 で撮り、久々に Tilt-Shift Miniature にしてみました。

CDG2、正式には Aérogare 2。ここはこれまでも何度か利用して、早朝に到着して日の出を見たことがありました。今回の旅行でも日の出前にCDG2に着き、アテネ行きに乗り継ぐ待ち時間の間に日の出を拝んでいます。しかしながら、夕暮れ時をCDGで過ごすのは今回が初めてかもしれません。最初から Tilt-Shift 写真を作ることを前提に写真を撮ったのですが、意図した通りのミニチュア写真に仕上がったと思います。

今回、CDGで帰国便への乗り継ぎに3時間以上も時間ができたので、シャトルに乗ってCDG1、Aérogare 1 にも行ってみました。CDG1はこの地に最初に作られたターミナルで、今も全日空便が利用しています。構造的には円形の建物の中に逆円錐の空間が突き刺さったようになっています。面白いのは、円周上に散らばったサテライト型のゲートと上階にある発着ロビーが、逆円錐空間の空中で交差する透明なチューブ状エスカレーターで繋がっていることで、1970年代のフランス人が描いた「未来建築」って感じです。形容しにくいのですが、古いSF映画に出てきそうな、今となると「未来の廃墟」というような建物なのです。ワタクシがCDG1に着いたときは既に日没後、利用客もまばらで、廃墟感がなお一層募りました。ワタクシはこの光景に半ば恍惚となり、あてどなく空港内を彷徨っておりました。

敢えて申し上げますが、CDG2にしても、いずれCDG1と似たような末路を辿るような気がしてなりません。「未来の廃墟」の末路です。何しろCDG2はCDG1と同じ建築家が設計していますので。(既にCDGでは2Eターミナルの屋根が落ちて廃墟と化した過去もありますから...)

ΑΚΡΟΠΟΛΙΣ

2009-05-10 | Europe ところどころ
いよいよ新型インフルエンザ感染者が出ましたね。ワタクシ、既に日本に帰国してるんですが、成田でニアミスしてましたね。どうやら大阪府立東寝屋川高校の人たちらしいです。寝屋川市はカナダオンタリオ州オークビル市と姉妹都市提携しているらしく、寝屋川市にある四つの高校もオークビルの高校と姉妹校関係を結んで、国際交流の名のもと、隔年でお互いを訪問しているそうです。大阪府立高校の出身者としては、羨ましい限りです。でも市立校でなくて府立校が交流するのは少しヘンな気がします...

帰国する前にアテネに一泊して、アクロポリスと考古学博物館を観てきました。実は学生時代に訪れたことがあるのですが、そのときは3月の頭で、曇天のもと寒風吹きすさび、埃っぽくてまったくいい印象が残っていなかったのですが、春に行くといいですね。新緑が美しく、アクロポリスの周りには花が咲き乱れ、日差しは暖かくて、アテネの印象が変わりました。


前回は強風の中、まっすぐ立つこともできず、アクロポリスをじっくりと見ることができなかったのですが、今回は日暮れで閉門になるまで三時間近く隅々まで観て回りました。夕日に染まり、柱に陰影がついて、その陰影が少しずつ変わっていくのを見ていたのですが、見飽きるということがありませんでした。規模が大きいことも影響していますが、それは人類の作り上げた建築物として真に美しいからに違いありません。ワタシが今まで見た建築の中では、アクロポリスとタージ・マハールが一二を争っています。


Selene

2009-05-09 | Europe ところどころ
フィロステファニからホテルのあるフィラへ戻る頃、辺りは暗くなりました。同時に雨は上がり、傘をさす必要もなくなったので、サントリーニ最後の夜は、少し歩いてちょっと豪華なレストランで食事をしよう。ということになりました。といっても、日本人サイズの胃袋でフルコースを食べるのは土台無理なので、料理を一品頼んでサントリー二産のワインを傾けるだけです。お財布の心配は無用。


どこに入ろうかナと迷いながら、大聖堂やアトランティスホテルの辺りまでやってきました。さらに南に進んだ崖の窪みに、Selene という大きなレストランを見つけました。階段を降りたところの大きな屋外スペースは、明るければ火山島を望むことができる抜群の眺望なのでしょう。今夜は時間も遅く風が肌寒いためか、既にテラス席の灯りは消されていました。案内された店内は白壁で洞窟のような空間なのですが、アーチ天井が教会のように高く広々としています。あとでお店の人に聞いたら、ここは以前は馬小屋だったそうです。

ФНРΟΣΤΕФΑΝΙ も雨

2009-05-08 | Europe ところどころ
朝方、修道女とロバの人生(ロバは人じゃないからロバ生かな?)を想ってひとしきりしみじみした後、穴ぐらホテルに戻ったワタクシは、何もすることがないので昼寝をすることにしました。雨は決してロバのみに休息を与えるわけではなく、旅行者にも分け隔てなく与えてくれるのです。

随分眠ったようで、気づいたら四時近くになっていました。ただギリシャはサマータイム制を採り、夜八時頃まで明るいのです。思い切って隣街のフィロステファニまで出かけることにしました。この街はフィラの北側の崖沿いの高台にへばりつくようにあります。フィラやイアに比べて店は少なく、行き交う人もまばらです。シーズンには季節が早いせいか、どことなく高級感の漂うホテルの過半はまだオープン前のようで、雨に濡れた壁や屋根のペンキは塗り終えたばかりの鮮やかさを保っています。


フィロステファニの街でひときわ目立ったのは、青い丸屋根の寺院ではなく、イアにもあった風車なのでした。ここの風車の中は洒落たカフェになっていました。眺めのよい席を選んで座って、カプチーノとワッフルをオーダーしました。雨で夕日は見れませんでしたが、島の、ほかのどこにおいても味わえない透明な時間を過ごすことができました。

ФΗΡΑ は雨

2009-05-05 | Europe ところどころ

昨日、サントリーは一日中雨で、山の上の遺跡に行くことも、崖の下の港に行くことも諦めて、穴ぐらのような狭いホテルで昼寝をしていました。

それでも朝は小雨の中を散歩に出かけ、ギリシャにしては珍しいカトリック修道院で、修道女のミサに飛び入りしたりしました。といっても、参加者はワタクシの他、現地民のスポンサーっぽい上品なおばさんと杖をついたおじさんの二人だけでした。修道女の皆さんは、檻のような柵の向こうでお祈りをしたり賛美歌を歌ったりして、ミサが終わると、その檻のところにカーテンが引かれてしまうのです。彼女たちそれぞれの人生をいろいろ想像して、しみじみしてしまうのでした。

いつもは崖の下からロバに乗ってつづら折れの道を上がることができるのですが、雨が強く降りだしたので、ロバのタクシーは閉店休業になっていました。毎日、重量級の観光客を載せて急な階段黙々と上るロバも今日は一息ついて寛いでいることでしょう。改めてロバたちの過酷な一生をいろいろ想像して、しみじみしてしまうワタクシなのでした。

ФНРА

2009-05-04 | Europe ところどころ
昨日の正午、イアの街を後にして、ティラ(サントリーニの正式名)の中心、フィラに移動しました。ギリシャでは第一日曜日が博物館・美術館が無料なので、次の宿に荷物を置いて早速、考古学博物館と先史ティラ博物館を廻りました。

考古学博物館はサントリー二島の最高峰、標高369mにある古代ティラの遺跡からの出土品を展示しています。古代ティラは、紀元前9世紀以降千年間に亘って栄えたのですが、この博物館の主となる展示物は紀元前7~6世紀の陶製の壺です。
先史ティラ博物館には、名前の通り先史期、クレタ島クノッソス宮殿のミノア文明と同時期に、その影響を受けてキクラデス諸島で栄えたキクラデス文明の遺物を観ることができます。アクロティリ遺跡は、紀元前15世紀に火山の噴火で絶滅しますが、ポンペイの遺跡のように火山灰で守られたため、キクラデス文明の遺跡の中では保存状態がよいことで知られています。1967年に火山灰の下から発掘された後、屋根をつけて遺跡全体を保護して一般に公開されていましたが、残念なことに2005年の夏にこの屋根が落ちて死亡事故が起こって以来は閉鎖されています。博物館の出土品の中では、クノッソス宮殿と同傾向の色鮮やかな壁画の展示が必見です。

先史ティラ博物館を観た後、隣の大聖堂の方に回ると、前方に断崖絶壁が広がります。イアで観るものより高度差があり、正面に火山の島、ネア・カメニ島が見えるため壮大に感じます。眼下のオールドポートまでは、ロバのタクシーに乗って上り下りすることができます。少し離れたところには巨大なクルーズ船が停泊しています。

Ambrosia & Nectar

2009-05-04 | Europe ところどころ

「トゥームレイダーⅡ」の冒頭に出てくるレストランで食事をしました。

実はこのお店、ワタクシがイアで泊まっている小さなホテルを経営しているトニーさんのレストランなんです。ここでいろいろな地中海料理を食べましたが、どれも洗練されていて美味しかったです。内装も映画で観たまんまで、すみずみまで気配りされていて素敵です。