眼は口ほどに物を言う、とあるが、
口元も、かなり、その人となりを
現すパーツだと思う。
テレビで見る凶悪犯などの顔は、
口があからさまに、斜めっていることがある。
わたしはそれを、電車の中でも見たことがある。
明らかに、危ない感じの男性で、
突き飛ばされそうになって、思わず顔を見て、
ゾワッとしたものだ。
仕事先でも、ワナワナとした、
同じような口元を見た。
ヤバいなーと感じたが、案の定、
その人は、気持ちを病んでしまい、辞めた。
老若男女問わず、口元は
その人の心のありようを如実に現すモノなのだ。
そしてもちろん、年齢も現す！
40代よりも50代、50代よりも60代・・・・
死ぬまで顔と体は、下垂を続けていく。
ふと鏡に写った自分の、顎や口角が、
子どもの頃みた、親戚のおばさんにソックリで
愕然とするのも、最近は慣れた。
子どものころ、疑問だった。
どうして歳をとると、あのように、
厳しい、皺だらけの顔になるのか、不思議だったが、自分で体感するようになり、納得しつつある今日この頃。
思い通りにならないこと、
なにか、折り合いを付けなくてはならないことに
出くわす度に、奥歯を噛みしめる。
若くて元気なら、音を立てて、嚙み鳴らす。
が、それもできなくなってくる中高年は、
重く噛みしめる。ずっしりと。
すると、口角は下がって、への字に。
頑固ババア（ジジイ）の口元へと、シフトしていくのだ。
上等だよ。
せいぜいこれからも、奥歯を噛み締め、
若者を威圧する口元に、
なってやろうじゃないの。
アンチエイジングも、たまには心がけて・・・
