現代のものです。『お六櫛本舗』
いい櫛だなーーと思いましたので、貼っときます。
下の写真の櫛は、映画『武士の家計簿』で仲間由紀恵さんが使ったそうです。
よく見えないけど、これかな?
http://www.orokugushi.com/?mode=f7
現代のものです。『お六櫛本舗』
いい櫛だなーーと思いましたので、貼っときます。
下の写真の櫛は、映画『武士の家計簿』で仲間由紀恵さんが使ったそうです。
よく見えないけど、これかな?
http://www.orokugushi.com/?mode=f7
喜多川歌麿「櫛を持つ女」/シカゴ美術館蔵
絵画の見方はいろいろだけど、わたしはダンゼン、この大きなべっ甲の櫛に目がいきます!
この時代の流行の髪型、大きな髷。
横にピーンと張り出した鬢(びん・横髪のこと)
この髪型に合わせて、このような大型の櫛を一枚、二枚とさすのが、当時の流行なのでした。
着物を着る訳でもないし、ましてや日本髪など結う訳でもないのに、
30代の頃だったか、NIPPONのいにしえのヘアアクセサリー、「櫛」にハマったんです。
所持品ーーーーーー(の一部)
上は幕末期のもの、下は大正〜昭和初め頃のもの。
棟のところに、向日葵らしき螺鈿細工がびっしり・・・・
予算の許す範囲で、骨董市などで、よく物色していた。
ノドから手がでるほど、欲っしーーーーいっっっっ!!!!と思う物は高額・・
そおいうのは、目の保養にとどめておく。
日本髪にしか使えない、今は姿を消してしまった髪飾り。
櫛(くし)、笄(こうがい)、簪(かんざし)
↓ 下は幕末〜明治期のもの。らしい、多分。
細工もですが、歯の細かさに驚きます。
木地に金蒔絵。珊瑚が象嵌されていたりして、可愛い。
江戸中期には豪華絢爛、かなり大型の物が流行していたのに、
『櫛かんざし美術館』http://kushikanzashi.jp ↓↓↓↓↓↓
明治時代になると、
文明開化だ!やがて富国強兵だ!もう浮かれちゃいられない!といった世相を反映してか、
小ぶりのものが多いです。
大正時代はまた少し華やかに。大戦特需・バブル大正?
写真下の黄色い櫛は昭和初期くらい。お正月とか、特別な時に
若いムスメさんが使っていたのかな?という感じです。
好きなものの話ってのは、とりとめない・・・・
なんか、まとまらないけど、
機会があったら、またぜひ、足を運びたい!・・・・お宝の山・・・・
『櫛かんざし美術館』http://kushikanzashi.jp
だいぶ間があいちゃいました!が、
再び、櫛です。
亀です。
大昔から、べっ甲細工の原料となってきた、海亀のタイマイ。
今や絶滅が危惧されている、タイマイ。
日本では、1975年にワシントン条約が発効してからも、輸入を続けていましたが、
世界中からヒンシュクをかい、1993年から今にいたるまで、輸入禁止になっているのです。
という、現実をふまえたうえで………
美しい……………………!
左は、櫛かんざし美術館 所蔵品
右の絵の遊女も、こんなのをさしてたんでしょうかね?
高価なタイマイに、金蒔絵を施した、最高級品ですね。ゴクッ!
下は私物です。ちょっちキタナ~イけど、以前買い集めたもの。
これらは多分、明治、大正、昭和時代のもの。(ワシントン条約よりも以前!)
写真右上の中央の櫛には、紐がくくりつけられてます。
やっぱり、このように工夫しないと、落っこちちゃうんでしょうね。
古物なので、虫くってますが。
べっ甲の斑点模様って、今でいうとヒョウ柄的な迫力があります。
少し奇しげに見えなくもありません。
動物的な斑点模様。独特の飴色。
櫛かんざし美術館 所蔵品
江戸時代には、この飴色のべっこう櫛がたいへんに流行り、
高価なべっ甲(庶民には買えない)の代用として馬の爪!も使われたそうです。
このマンガにも、ありました!
杉浦日向子さんの「二つ枕」
勘当され、お金にこまったドラ息子が、なじみの芸者麻衣に
「豪気なタイマイ(櫛)をしているな、俺にくれろい」と、さしていた櫛をとりあげるんですが、
彼女はいやがり、「これは馬の爪だから」と
かわりに母親の形見のサンゴ玉を男にくれてやるっていうシーンがあるんです。
馬の爪はやっぱり格下なのです。
↑ ダメンズウォーカーの麻衣さん
ヘアはタイトな、ばい巻きに、大きな白べっ甲櫛をさす。粋です。
(画像は拝借)本持ってるんだけど、めっからないんだよお
見つけました~~
1998年、『澤乃井 櫛かんざし美術館』開館当初に発行された、カタログですっ!
いやあ、ちゃんと入手してましたあ!なにしろ15年以上前のことで、
たしか、購入してたはずっっっ!と家中探し、やっと発掘。
中身をちょっとチラ見せ
あと、こんな切り抜きも、はさみこんでいた!
いれこんでたようです。私。
所蔵品は、開館当初から増え、今は5千点ちかくにのぼるそうですが、
そもそものコレクションは、この岡崎智予さんが、独自で収集していたものらしいです。
元は祇園の芸妓さん。
このお方をモデルとした小説があるようで、
芝木好子著『光琳の櫛』
光琳の櫛、とは、三枚目にあげた、『鷲文様蒔絵櫛』のことなんでしょうか?
小説、読んでないので、わかりませんが。
光琳について、岡崎さんについて、詳しくはコチラ!↓↓↓↓
http://www.sawanoi-sake.com/magazine_sawanoi/1548.html
あっつい夏にはぴったりの、おだんごヘア、よく見かけます。
私もやってます。
一番簡単なのは、スティックを使った、夜会巻き風のまとめ髪。
髪を一束にしてつかんで、ゾーキンを絞り上げるように、ねじりあげ、
スティックを裏かえしてもって、ねじった外側の面に下から浅くさし、
くるっと180度回転させ、地肌と根本のあいだに、挟み込みます。
書くと、なんだか、複雑そうだけど、
慣れると、ゴムでまとめるよりも、簡単
お風呂のあとのぬれ髪をささっとまとめられて、とっても便利です。
もーすこし、手をかけると、ギブソンタックというのが出来ます。
シニョンともいうのかな?
特殊な用具はなし。
ヘアゴム一本、アメピン4~5本で、できます。
作り方も、いくつかパターンがありますが、今、マイブームなのは………
髪を上下のパートにわけて、上パートの髪をポニーテールをするように、ゴムで結び、
全部引き抜かずに、輪にして、お団子状に。先っぽの髪は下側にたらします。
垂らした先っぽの髪と、下パートの髪をなじませて、左右に分け、
右の髪はお団子に右から巻き付け、ピンで止めます。
左の髪も、お団子の左から巻き付け、ピンで止める。
仕上げに、お団子を手でおさえながら、後頭部とサイドの髪をひっぱりだし、ふっくらさせます。
ただのお団子ヘアもかわいいですが、ちょっと手間かけた風、きちんと感もありなので、中年女子にも似合うと思います。
これに、玉かんざしなんかして、浴衣でも着たら完璧
もちろん、洋服でもOK!
「ヘアアレンジ」で動画を検索すると、たくさんチュートリアルがでてきますね。
髪質が違うけど、外国の人のがとっても参考になりました
あ、櫛の話するんだったのに…………
頭に櫛をさす
調べると、江戸時代初期がはじめてじゃないようです。
古代から、頭髪に櫛やかんざしをさすことには、呪術的な意味合いがあったようです!
引用:草岡神社奉賛会 Copyright©Kikutamio Office 2011
写真の女性、なんと額櫛です!
これって、
おひな様の、冠についているのも、そういえば、額櫛ですね。
冠は釵子という金属板で、ピンがわりの簪と紐で止め付け、額櫛をつけているのだそう。
額櫛ーーーー
これは、アクセサリーというより、なんか意味ありげです。
調べましたが、分からず終い。
髪を実際にまとめる役割としては、脚の長い簪や、紐類です。
櫛は、あえて、くっつけている。
やはり、おまじない的な、なにか(魔除けとか)の意味が、あるんでしょうね。
櫛をプレゼントしたり、されたり、拾ったり?することは、
「苦死(櫛)を拾う」
として、昔の人は、大変、
縁起の悪いことと、していたようです。
櫛を拾う、って
ちょっとレアな例え……
現代でも、そりゃ落ちてないことはないでしようが、
女性が、みんな、髪に櫛をさしていた時代には、
櫛は、しばしば、道に落ちているものだったんでしょうね。
画像は、勝手にお借りして……
これは、横櫛ですね。こりゃ落ちます。
油でしっかり固めた髪にさせば、まあまあ、安定するんでしょうが。
ちょっと時代をさかのぼって、元禄時代。
マタマタ拝借
小さいですが、頭頂部ちかくに、金蒔絵らしき櫛がさされてます。
菱川師宣さん画の遊女は、垂らし髪に、櫛一枚さすスタイルが多し。
頭頂部の髪を元結でたばね、その近辺に櫛を差しているのです。
櫛が、髪を解く、梳く、の実用から離れて、
アクセサリーとして独立しはじめます。 櫛なのに…………
スペイン櫛というのがあります。
これは、わかります。完全に「髪飾り」ですよね、これ。
引用:映画の帽子 http://fukimaru.web.fc2.com/bousi/hat00302.html
でも、日本髪にさす櫛は、とってもシンプル。
形は実用の解き櫛と同じ。
実用の形なのに、そのまんまアクセサリーにしちゃってるんです。日本は。
日本て、やっぱ島国だから、美意識も独特なんでしょうかね?
本来実用品の櫛を、頭に飾っちゃう。最初にはじめたのは、遊女たち。
おしゃれ最先端の彼女らが、どこからどう取り入れたのか、当時は、ぐっと、かっこよかったんでしょうね!
以前、といっても娘が生まれるよりも、昔。
「櫛」に凝ったことがあり、思い募って訪ねたことのある
『澤乃井 櫛かんざし美術館』改め、今は『櫛かんざし美術館』
たしか二度目に訪れたときは、臨時休館で、涙をのんだ・・・
あの見事な収蔵品の数々を、もう一度あじわいたいっっっっっ!という思いで行った、あの美術館の、
なんと、HPが誕生してるじゃないですか!!!知らなかった___ウレシイ!!!!
たった一枚の櫛の中に、深ーーーい世界がこめられてます。
ほとんどが、江戸中期から後期、明治のものもあったかしら?
当然、保存は完璧で、当時の職人さんたちの、精緻な仕事ぶり、最高級の素材を使用し、
またなんといっても、洗練された図案が素晴らしい・・・・。
これらを評する言葉を、なんの知識もない私が、もちあわせているはずもないんですが・・・・一言、
酔います!!!