すっかり日が短くなりました。
週末、外に出たら、もう真っ暗。5時半なのに!!
上野 国立西洋美術館 ↓↓↓↓
娘の文化祭のあと、あっ!
クラーナハ展やってる!(学校にポスターがあった)
で、その足でささっと、飛びこんだ。
クラーナハ(クラナッハ?)あんまり知らなかったのですが・・・
ドイツの画家で、なんか暗ーい背景に、特徴的な体型と顔立ちの裸婦や少女像を描く画家・・・・
阿川佐和子さん音声ガイド付きで、観て参りました。
日本初、本格的なクラーナハ展だそう。
ルカス クラーナハ
15世紀後半〜16世紀初めの宮廷画家で、
自身で大型工房も立ち上げ、大勢の弟子達を従えて、
版画や、宮廷以外からの肖像画など、
様々な絵画の大量受注、量産を行った事業家でもあり、
ドイツ・ルネサンスを代表する、芸術家。
ふんふん。イタリアルネッサンスより、ちょっと後の人ね・・・
クラーナハの筆致はとっても細かくて、
このっっ、ドレスのビーズ刺繍、 ひとっ粒ひとっ粒、手描き。
もう、現物貼っちゃえば?と思うくらいの、まるで針仕事のような細かさ・・・・ここは弟子の仕事でしょうけど・・・
この細かい描写は、発注主の希望だったのか? クラーナハが自分のクオリティを世間に見せつけるためのものだったのか?多分両方か。
クラーナハは、この細かさで、すごい短期間に作品を仕上げるのでも有名だったそう。
たしかに、一日中、絵筆を離すことができなかった、というのもうなずけます。
うーー!腱鞘炎になりそう!
写真のない時代です。
肖像画に盛り込まれる情報は、本人の顔の造作、権力者なら、そのステータスを現す服飾品など、
余すところなく見せつけなくっちゃあなりませんね。
そんな必要から編み出された絵画テクニックで作り出すリアルさは、写真のリアルさとは違い、
本人を超えた本物感、迫力があります。
ところで、クラーナハが描く女性像は、顔立ちも体型も、かなり特徴的。
男性や王様などは、本人の特徴にかなり寄せて描いてますが、女性は・・・・
そのまま特徴をとらえて描くと、本人が怒るから、とかの理由でしょうか?
ご婦人の希望を聞いてたら、納期間に合わなくなるから、
クラーナハが思う所の「美人」てところで描いてるんでしょうか?わかりませんが。
時代はずっとずっと後だけど、
レオナール藤田の描く女性像、クラーナハ意識してない?