拓庵思考~妻との日々・映画と音楽の毎日

巴座ホーム社長の私的なつづれ織り【妻にだけ弾くギタリスト 猫6人の父になる】

映画の舞台の街に行こう.....と思う

2016-01-19 16:25:15 | 日記・エッセイ・コラム

アシアナ航空でのフライトはしばらくぶりだった。妻が撮った雲のじゅうたんの写真が美しい....

ニューヨークをキャンセルしてのソウルの3泊4日の旅。行きも帰りもビジネスクラスでのフライトだった。JTBに、これと云ってお願いしたわけではないが往路ビジネス・クラスになっていた。なにせロッテ・ホテルに朝食が付いていることも知らなかった次第で.....せっかくなので広い座席で往路足を延ばして 映画鑑賞を楽しんだ。行きは『マレフィセント』、帰りは『マイ・インターン』を途中まで観た....

私たちはヨーロッパなどの長時間のフライトでも二人で同じ映画を観る。二人で同時に操作してなるべく同じ時間で観る。『マイ・インターン』は成田に着く前に映画を打ち切られてしまった....デ・ニーロが老け役を堂々と演じている現代に警鐘と皮肉を投げかけるヒューマン・ドラマだ。デ・ニーロの存在感が圧巻でアン・ハサウェイが脇役にすら見える。どうしても続きが観たくて13日から視聴ではなくて光テレビで販売された字幕版を2700円でビデオ購入した。

ロバート・デ・ニーロの映画は学生時代から相当観ている。その殆んどを今は亡き函館の巴座で観た。その中でも『ディア・ハンター』は鮮烈だった....今でも最高に好きな映画であるが、素晴らしいサウンド・トラック盤もいまだに愛聴している。テーマソングの『カヴァティーナ』はいつもウォークマンにも入れてある。ロシア移民のアメリカ青年たちの壮絶な生きざまをマイケル・チミノ監督が圧倒的な画力で撮っているがデ・ニーロなくしてはあり得ない映画である。クリストファー・ウォーケンのロシアン・ルーレットの場面の演技が話題になったし、当時私もクリストファー・ウォーケンの鬼気迫る演技に魅了されたが...やはりデ・ニーロにつきる....また、この映画のメリル・ストリープは透明のように美しい......後に『バッド・マン・リターンズ』でゴッサムのクソ市長役を演じたクリストファー・ウォーケンは...観たくなかったっけなぁ.....

同じく巴座で観たときにぶっ飛んだのは白黒で描かれた『レイジング・ブル』.....高校生だったが....強烈だった.....そして『恋におちて』も同時期に巴座で観た。当時は甘い役のデ・ニーロに違和感を感じた。それくらい『ディア・ハンター』と『レイジング・ブル』は強烈であった.....

私は名作『ゴッド・ファーザー・パート2』は劇場では観ていない。今ではデジタル・リマスターを所有しているが私より妻の方がこの作品を評価している。なにせ一時は1930年代風のアメリカン・クラシックの黒塗りのセダンに真剣に乗りたいとまで語っていた....映画でギャングやマフィアがいかにも乗っていてマシンガンで蜂の巣にされそうな車をイメージして愛車にしたいと思う妻は面白い.....そのマフィア生誕の地のシチリア島でのシーンでのデ・ニーロはとてつもなくかっこいい。今年の夏はイタリア紀行が第一候補になっている.....シチリア島に上陸してみたい気持ちもある。私はマーロン・ブランドのファンであるからゴッド・ファーザー・パート1が鼻の差で好きだが、妻はパート2のほうがお気に入りのようだ.....だからクリストファー・リーブの『スーパーマン』でマーロン・ブランドがスーパーマンの父のジョー・エル役を演じたときは微妙な気持ちになった.....ラッセル・クロウも『マン・オブ・スティール』でジョー・エルを演じているが.....よくオファーを受けたと思う....

『マイ・インターン』の舞台は『恋におちて』もそうだがニューヨークである。映画からは暖かい陽だまりのようなニューヨークの街が描かれていて摩天楼という感じではない。映画を観ていると『この街に行きたい』と切に思う......結局は心配したが、お正月期間にテロ事件は起こらなかった。ソウルの歴史巡りで、車が一緒になった岡山から来ていた紳士は「もう当分、ヨーロッパや大都市には行けん....」と語っていた。やはり心配する人も少なくないようで....JTBの担当の人も困惑していた.....妻とも毎日、語りあうのだが自分たちの人生の運にかけてみて思い切って今までのようにヨーロッパやアメリカにも旅をしたいと思う.....韓国の旅も堪能したし、買い物より観光を楽しんだ....がしかし...やはりニューヨークやパリやロンドンに行きたいのである......

さてそのニューヨークで今日、グレン・フライが亡くなった。67歳だったそうだ....私はイーグルスの全てのアルバムを持っているし、昨年は新たにデジタル・リマスターでの全てのCDを買い直していた。私は髪が長かったころのグレン・フライが好きで彼のリード・ボーカルの『テイク・イット・イージー』より『ニュー・キッド・イン・タウン』が好きだ。傑作アルバムである『ホテル・カルフォルニア』は当時すりきれるほど聴き、ギターもコピーしては毎晩弾いた.....その中でジョー・ウォルシュのグレッチの優しい鈴のようなギターの音色で彩られた『ニュー・キッド・イン・タウン』はグレン・フライの語りかけるような優しい声が耳に優しい.....一度も彼らのライブは生では観ることはできなかったが、タイム・マシンがあれば『呪われた夜』の時代のライブを観たかったな.....

話は替わるが、私の車たちの運転支援システムに以前ふれたが追記したいと思う。スバルのアイサイトVer3のアウトバックとHONDAセンシングのステップワゴン比較で決定的な違いを見つけた。スバルは峠の下りでも速度を一定にできる、対してホンダは下り道だと勢いがついて加速してしまう.....これは駄目だ.....軽井沢の帰りの碓氷峠の延々と続く下り道で40キロで速度を設定するとスバルのアイサイトはきっちり守る.....これは凄いことだ.....スバルのアイサイトなら指だけの操作で殆んどアクセルやブレーキを踏まなくてもドライブできる。運転支援システムを経験するとやめられない。この装置にお金をかける意味はある。これにセンサーが加われば鬼に金棒で、車幅が1m85cmもあるアウトバックを安全に運転できている。今度のフォルクスワーゲンのパサートも相当な安全装備で興味深々である。安全にお金をかけることも私の推奨する項目である。

気が付けばもう1月19日である。今年は昨年よりもさらに忙しい予感がする.....お財布を新年に交換した。私は長財布を使っている。そして、お施主様たちにも長財布を使ってお金を大切にすることを推奨している。RED WINGの長財布から始まりCOACHが二世代続いたが、このたびPRADAにしてみた。青い色の革が気に入ったのだが、きめ手は高価だったことだ。高価なものを使うと意識がかわる。PRADAの高価な財布に見合った稼ぎをできると思い購入した。私は稼ぐと決めたら稼ぐ人間である。PRADAを気にいったのでPRADAの本拠地のミラノにも行きたいと考えている。

シチリア島....ミラノ.....そしてニューヨーク....今年もよく働き、よく旅をしよう.........もちろん妻とふたりで.......