ロハス

近くの工場や病院が次々に取り壊され、跡地の再開発が続いている。こんなに簡単に壊してしまってもったいないと思う。

最近になって土地は利用価値の視点から評価されるようになってきた。
でも上モノは減価償却されていくので10年も経つとその価値はほとんど無くなってしまう。

最近、中古を再利用している例を見かけた。

一つは駅近くにできた時間貸し駐車場。いままで月極めだったのに例の駐禁取締の強化につけ込んだのだろうか、やや商売っ気が気になるがいいところもある。

駐車スペースにある輪留めの機械には「高さ制限あり」と書かれてある。上には何も無いのに何故だろうと思っていると、どうも中古の機械らしい。メンテナンスをしっかりやればこうやって何度も使いまわしは可能だ。

もう一つは会社の最寄駅にある小田急の事務所である。

私が入社したころから存在するので、相当古い。私も古い・・・

ぼろぼろだったのだが、ここに来て周囲に足場を組み始めたので「ああ、ここも建て替え」とおもっていたが壁の修復を始めたので中古のまま使い続けるらしい。

シンドラーエレベータと違って、もともとの設計がしっかりしていればこうやって修復で済むのである。

昨日またかくありけり
今日もまたかくありなむ
この命なにをあくせく
明日をのみ思いわづらふ

島崎藤村「千曲川旅情」