ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

届かないもの

2007-11-30 14:48:43 | ある『物語』の断片
いつでも迎えられるように
開けておいたままのドア

お菓子を並べて
言葉を並べて

ドア越しに見える
遠い景色の中の
人影を探した

でも
旅人は
今日も帰って来ない

どんな才能も
財産も要らない

ただ

必要とされる存在に
なりたかった