ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

冬の花火

2007-11-22 00:16:47 | ある『物語』の断片
蒼白く
飛び散る閃光

蒼白く
映し出す顔

凍てつくような
寒さの中

凍えながら
少年は一人
光を見つめた

誰も見向きもしない
蒼白い光

でも
消えそうな光は

少年の心に
蒼白い光をともす

また
蒼白く
燃え上がる光

誰かを
輝かせる光