いつもの目的地に
向かうはずのバスは
いつしかルートを外れて
人知れない夜道を走っていた
でも、誰も何も言わなかった
その行き先を知っているから
灯りも無く
会話も無く
呼吸するのも
重苦しい
ふと、中年の男性が
呟く声が聞こえる
「『救い』ってさ」
「あるのかな」
誰もそれには答えない
生きることの意味を
見失った者たち
ただ、一つの目的で
連帯する者たち
速度の変わらないバス
寡黙な運転手は
どこまで続くか分からない
暗闇の中を
いつまでも走らせ続けていた
向かうはずのバスは
いつしかルートを外れて
人知れない夜道を走っていた
でも、誰も何も言わなかった
その行き先を知っているから
灯りも無く
会話も無く
呼吸するのも
重苦しい
ふと、中年の男性が
呟く声が聞こえる
「『救い』ってさ」
「あるのかな」
誰もそれには答えない
生きることの意味を
見失った者たち
ただ、一つの目的で
連帯する者たち
速度の変わらないバス
寡黙な運転手は
どこまで続くか分からない
暗闇の中を
いつまでも走らせ続けていた