ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

紙飛行機

2007-11-23 00:16:23 | ある『物語』の断片
大気の中
見渡す限り
一人

青空の中
雲の中
一人

凍てつくような風は
むしろ心地好い

思い出も
こだわりも
不安も
全部
地上に残して

これが最後ならば
あの場所まで

誰も見たことのないものを
見に行こう

頼りなさそうな翼でも
どこまでも遠く
どこまでも高く

体の燃え尽きる
その時まで

世界の果てを
目指して