ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

故地

2007-11-03 01:16:39 | ある『物語』の断片
いつ見上げても

同じ景色
同じ空
同じ住人たち

いつもと同じ
日常

この場所に
満足できなくなってから
苛立ちは募るばかりだった

それで満足していれば
何も問題が無いことは
理解はしていたけど

もう
此処には
未来が無い

必要なもの以外
全部
置き去りにして

扉を開けて
走り出して
振り返らない

もう
戻らない