どうか 忘れないで

とても しずかです

ここに ひとり

あなたと ともにいます

離れたことは 一度たりともなく

いつも 一緒です

これからも 離れることは ありません


何かを 成し遂げること

何かを 成し遂げたことなど

何か　役に立つことなど

何かに　役に立ったことなど　本当は

何も　ないのです

そして今まで　何もなかったのです


あなたは

何も やっていない


ただ わたしと

ともに いるだけ

そして　なるように　導かれるだけなのです


ただの それだけのことなのです

目に映るものに　怯えることは　ないのです

どんなふうに　見えようとも

無力な　自分を　責めることも　ないのです


安心　するのです

安心して　いいのです

ここに　帰るのです

いまここにしか　あなたは存在していない


考えを　やめるのです

すべてを　手放すのです

いまが　そのときです


事は　なるように　すすむだけです

起きることが　起きたのです

これからも　起きることが　起きるだけです


わたしと　ともにいることを

どうか　忘れないで

すべては　一つだということを


わたしは　あなたを　愛しています

テレビのきみへ

テレビのなかで　

わんわんと　泣いていた　きみ


カメラも気にせず

ただ　泣いて　大声で　泣いて

さみしいね

くるしいね


だから　涙は

出てくる

ぼろぼろと　あふれて


ひとりぼっちは　さみしいと

わんわんと　泣く　きみ

つらいかい

さむいかい

さびしいかい


ぼくは　きみを見たよ


なりふり構わず　ないている

きみ


きみの　悲しみ　はんぶんこ

もらったよ