大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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構造模型完成

2008年09月22日 | 木質構造


さてさて、台風も何事もなく過ぎ去り、最近は少しずつですが、暑さも和らいできました。

本日、春から行ってきました、構造模型のカリキュラムが終了しました。
皆さんお疲れさまでした。


これは4月から始めて完成まで、カリキュラムで約60時間を費やした超大作ですね、6畳一間に廊下、押し入れ、床の間、縁側が付いた、約6坪の「男の隠れ家」シリーズ3部作、今年はいよいよ入母屋を作る事になりました。


作り始めた当初の頃は基礎を測ってみると、6mm程度も違っていて、土台が乗らない事もあったりして、どうなる事かと思っていたんだけど、完成間近になると、説明もそこそこに、僕の作っているものを見ながら上手に作ってくれました。

筋交いで終わろうかな?って思ってたけど、鴨居や根太、間柱まで進んだ班もあり、五棟分の材料をひたすら作った甲斐があるってものです。


一番手ごわい隅木は、学んだ規矩術を応用して、棒隅ですがきちんと納まりました。



出来上がった模型を見つめて、


「正直、ここまで出来ると思わなかった」とは生徒さんの弁、いやいや僕も・・・って違います。


昔の手順に従い、じっくりと着実に作業を行えば、誰でも出来るようになるんです。

一つずつの工程は確かにややこしいとは思うけど、それでも確実に先人達の轍を踏んでいけば、なにも難しい事は無いんですね。


4人から5人で作られた模型は、各自ジャンケンや話し合いなどで、代表が持ち帰る事になりました。


「センセ~の頂戴」とか言われたけど、これは先ほど言いました隠れ家三部作として、切り妻・寄せ棟と共に保管しとこうかな?と思っています。

事務員さんにお願いして、部材名称をテプラで貼付けました。


それにしても生徒さんから「こりゃ、オークションで結構な値が付くで~」と言われたり、「建築科がある高校などに、売りつければ高値で売れるで~」なんて言う人もいました。


そうか~売るという発想はありませんでしたね。


まぁ授業中に作ったものを売ったりしたら、それこそややこしい問題になるので、僕は遠慮するけど、腕を磨いて、個人や学校の資料向けなどに構造模型を製作・販売したりする卒業生さんは出てこないかな~と思う今日この頃でした。



おしまい。



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2 コメント

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Unknown (あっちゃん)
2008-10-02 22:31:24
やはり、完成度が高いですね~

訓練生さん達も構造がより理解出来たんでしょうね。


ところで、先日机をゴソゴソとしていたら、当時日田校のY口○治さんの名刺が出てきました。

お元気なのでしょうか?

おそらく、相模原の訓大の新任研でお会いしたんだと思うんですけどね~

正直、お顔は、なんとなく覚えているような・・・・忘れたような・・・・・、なんだか世の中狭いなと感じました。

おおっと全然話しがかわりましたね・・・・
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あっちゃんへ (TOM-P)
2008-10-05 10:19:14
 コメントありがとうございます。

お~! お祭りジョージの名刺ですか~
日田時代の同僚でもあった、造園科の指導員何ですよね。

先生はお祭りの御神輿を担ぐボランティアをしてる、ナイスおっさんです。


それにしても、世の中は狭いですね。

構造模型は、大体60時間ぐらい掛かりました、座学60時間分以上の勉強ができたハズ!?







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