大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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材料1 木材について

2008年05月08日 | 材料
さてさて、それでは材料の授業です。


先ずは 木材についてです。

さて皆さん、日本ではなんで木の家が多いのでしょう?

もう解ってますよね、答えは「身近に木がたくさんあるから」です。


石が多いところは石で建てたり、何もないところは、家畜の糞と砂を混ぜブロックを作り建てていったりしてます。


そうです、近くの山で家を建てることが常識だったのです。
でも、効率ばかり追い求めた結果、今では外国からの輸入木材を使い、地元の山は手入れできなくなり、山が崩れたり、林業自体が採算がとれなくなったり、外国からは非難されたり、燃料を使って運ぶので、地球温暖化を進捗させたりと、自分のお金以外のところで、意外と大きな損害が出ているのです。


もっと、材料である木のことを知ることから始めませんか?



話は急に変わって、みなさん木の伐採時期はいつが良いか知ってますか?




答えは  11月と答えた方は80点です。(技能検定では○)


100点は11月の新月の夜の、深夜です。



木も生きているのです、起きてご飯(養分)を吸っているときにいきなり切り倒されるのはイヤなのです。
ぐっすり寝ている隙に、切り倒すのが一番良いとされています。



そんなことあるわけないやろ!て言う方のために先ずはこのサイト
NPO法人 新月の木国際協会
をよく読んでください。


科学的な検証が行われる前から、ヴァイオリンの名器 ストラディバリウスの材料は新月の木を使われてきたそうですよ。


木に感謝して、せめて木を切り倒すときは眠っているときに、っていう心配り
すごいですよね。



自然の恵みあふれる佐伯市では、あまり目立ちませんが、写真にある直川の「青杉」は知る人ぞ知る名木なんですよ、先日見学させていただいた森町のン億円のお家にも使われていました。


そちらの棟梁の話によれば、やはり秋から冬場の木が休眠しているときに棟梁自ら伐採するそうです。
さらに、立ち木の時に施主さんを連れて行き、「この木を使うから」と説明して数年後に家を建てるということです、それだけお客さんが控えていること自体すごいことですね。



ゆっくり時間の流れを利用して、自然と共に家を建てるということがやはり理想的だけど、忙しい昨今ではなかなかそうはいきません。


それでも大切にしたら、木もちゃんと答えてくれるのです。
みなさん、家を建てるときは、地元の木を使い、地元の木のことを知り尽くした地元の大工さんで行う「地産地消」の家づくりをやっていきましょうね。



おしまい




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