東京の階段 DB

東京階段研究会 ブログ

0818 広尾2丁目の隙間階段

2021-04-09 | 渋谷区 
No.0818
所在地:渋谷区 広尾 2−13(Google Map
型  :直
段数 :10段
Photo 2022.2.7

 広尾の商店街の突き当たりにある祥雲寺の西北裏手にある隙間階段。私有地内の通路だが、一般の通行を認めてくれている模様。
 階段を上がったところにアパレルブランドのTOMMOROWLANDの広尾オフィスがあるようで、階段わきの擁壁にプレートが設置されている。

 祥雲寺の西側を回り込む道に沿って大谷石のカーブした擁壁があり、それが途切れる場所の狭い隙間に階段が造られている。

 階段上部は変則的なステップになっている。現在は塀があるが昔は左方へも進めたのかもしれない。

 階段上から見ると変わった平面型であることが分かる。


0817 十二社池跡そば

2021-04-07 | 新宿区 
No.0817
所在地:新宿区 西新宿 4−13(Google Map
型  :ほぼ直
段数 :30段(下から13・6・7・4段)
Photo 2017.6.11

 十二社池跡そばから西へ上る。上写真は下部。下部は幅がやや狭く、わずかに曲がっている。

 往時は階段下のあたりに下之池があった。ただし下之池は戦前に埋め立てられたそうで、埋立前からこの階段があったかどうかは不明。


 Photo 2017.6.11

 中間部は両側にスロープがあり幅が広く緩やか。途中から更に傾斜が緩やかになる。


 Photo 2017.11.26

 上部は幅が狭い。段数は少ないが、中間部や下部に比べると急。もともとの斜面に沿って石を配し、後からモルタルコンクリートで全体を覆うなどして造ったからか、傾斜がところどころで変化するものになっている。


2022.4 追記
 古い住宅地図で確認したところ、1973年版と1982年版の住宅地図にはこの階段の記載はなかった。上下の路地は存在したかもしれないが、その間をつなぐ階段はこの頃まではなかったのかもしれない。ただ、記載が省略されていた可能性もあるので、なかったとも言い切れない。一方、1993年版には掲載されている。


0816 三田天祖神社参道

2021-04-05 | 港区  
No.0816
所在地:港区 三田 1−4−74(Google Map
型  :直
段数 :28段(下から19・鳥居・9段)
幅  :1.8/2.6m
長さ :約12m
高低差:4.2m
蹴上 :15cm
踏み面:36cm
傾斜 :23°
Photo 2018.12.15

 江戸期には小山神明宮と呼ばれていた三田天祖神社の参道石段。背の高いイチョウの木が両側にそびえているのが印象的。


 Photo 2018.12.15

 蹴上の高さ、踏み面の奥行き、共にちょうどよい感じ。


 Photo 2010.6.6

 寛政6(1794)年9月に奉納され、竣工したことを示す石標が階段わきにある。


 Photo 2018.12.15

 石にはのみで削ったような跡が残り、古い石段であることが分かる。


0815 パティオ十番 広場内の階段

2021-04-03 | 港区  
No.0815
所在地:港区 麻布十番 2−3・13(Google Map
型  :直
段数 :14段
Photo 2011.3.29

 戦災復興土地区画整理事業によって区画整理が行われてできた島状の広場、パティオ十番にある階段。広場が斜面内にあるため、全体が階段状になっている。
 区画整理事業は昭和23〜37年度に行われたそうだが、広場内の階段がいつ頃整備されたのかは未把握。

 島状の敷地の両側が坂道で、そこにお祭の際に用いるステージ的な場所を確保しようとしているため、広場周囲のステップは折れ曲がって変則的になっている。


 2021.4.8 この記事に関してFacebookの方で情報を頂いたので加筆。

 戦災復興土地区画整理では単に広幅員の道とされただけで、島状の広場とはされていなかったそうだ。ここだけ歩道幅も広く、そこは祭の際などに活用していたようだ。

 1986(昭和61)年に島状の広場が整備され「パティオ十番」と命名されたそうで、階段状にされたのもこの時らしい。

造成工事中のパティオ十番
パティオ十番計画案

0814 ハリウッドプラザ東側のクランク階段・消失

2021-04-01 | 港区  
No.0814
所在地:港区 六本木 6−4・5(Google Map
型  :クランク
段数 :64段(下から3・8・10・14・15・14段)
Photo 2014.1.12

 ハリウッド化粧品の東側、区営住宅敷地内に造られたクランク階段。この階段は階段東側の区営住宅・シティハイツ六本木の建て替えに伴い、この写真の少し後に消失。現在のシティハイツ六本木は2017(平成29)に完成。


 中段部の29段を上から。

 階段下の道は六本木ヒルズの下を通っている環状3号線。向こう側にテレビ朝日などが見えていた。


 中段部上の曲がり角から上部。

 新しく完成したシティハイツ六本木にも、建物内を通り抜ける形で環状三号線から北東方向に上る階段が造られており、エレベーターも設置されている模様(一般の通り抜けが可能かなど、詳細は未確認)。