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東京階段研究会 ブログ

0776 旧江戸城 清水門内の階段

2020-01-20 | 千代田区
No.0776
所在地:千代田区 北の丸公園 2(Google Map
型  :直
段数 :19段
幅  :14〜18m
長さ :約45m
高低差:約5m
蹴上 :20〜40cm
踏み面:200〜240cm
傾斜 :約6°
Photo 2019.7.16

 旧江戸城、清水門内の階段。清水門は高麗門と渡櫓門からなる枡形門。渡櫓門を抜け180°向きを変えると階段になり、東南方向へ上って行く。

 幅が10m以上ある堂々とした階段。段数はあまりないが、蹴上の高さが高く、また舗装もされておらず、上り下りに結構手間取る。石垣に使われているような石が蹴上げ部分に並び、城だった頃の歴史を強く感じさせる。皇居周辺には他にも門がいくつかあるが、この清水門とその内側は昔の雰囲気を最もよく残している場所かもしれない。

 城として使われていた当時は武士が多く行き来してこんなに雑草が生えたりしてはいなかったのだろうが、現在はこの階段を上り下りする人はそれほど多くなく、夏場になると草が繁茂している。城跡でこのような様子を見ると、ありきたりだがつい「夏草や兵どもが夢の跡」の句を思い浮かべてしまう。

 石が平行に並べられていたことから雁木坂とも呼ばれていたようだ。現在は北の丸公園の一角で、階段を上ると園内の緑地に至る。『東京の階段』p.174


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