快読日記

日々の読書記録

「かぐや姫の罪」三橋健

2014年04月12日 | 言語・文芸評論・古典・詩歌
《4/6読了 新人物文庫(中経出版) 2013年刊 【竹取物語 日本文学 神道 民俗学】 みつはし・たけし(1939~)》

何かの便乗本みたいな雰囲気の本ですが、意外と(と言ったら失礼か)おもしろかったです。

前半は「竹取物語」講座、といったかんじのわかりやすい古典講義。

そして、かぐや姫を迎えに来た天人たちの「罪の償いが終わったから」という言葉の意味は?という疑問から、「かぐや姫・木花之佐久夜毘売 同一人物説」「かぐや姫と聖母マリアの類似点」に続く後半。

わたしの興味がいまいち神話に向かわず、後半ダレてしまいましたが、前半の「竹取」解説はとてもよかったです。

奇をてらったものではなく、トンデモ系や妄想にも走らないまじめで良心的な本。
簡潔に「竹取」について把握したい人におすすめです。
筆者は、國學院の先生です。

/「かぐや姫の罪」三橋健