《5/25読了 岸本佐知子/訳 白水社 2005年刊 【翻訳小説 掌編小説集 アメリカ】 Lydia Davis(1947~)》
短いのは数行、長くても30ページくらいの51編が収められています。
「クールなのに熱い。抽象的なのに生々しい。遠いのに近い。思索的なのに官能的。知的なのに滑稽(訳者あとがき)」な作品たち。
読んでるときの感触も、ちょっと今までに味わったことがないものでした。
例えば、心理ゲームのナレーションを聞くときみたいに、いちいち頭の中で変換・展開して起こしていくような。
「あなたは山道を歩いています―どんな道ですか? さらに行くと建物が見えます―どんな建物ですか」みたいな。
そうして読むうちに、どこかのスイッチに触れて、パッと点灯する場合もあれば、全くピンとこないものもあったりする。
これ、一気に読まず、チビチビいくのがおすすめです。
原書とは配置を変えてあるのも効果的だったかも。
いきなり冒頭で捕まった「十三人めの女」は、たった8行の作品ですが、
そのラストの一文には思わず「え? なんで?」と声を上げてしまいました。
これを偶然見つけてこんなにうまく訳す岸本佐知子ってすごい。
わたしは「気になる部分」「ねにもつタイプ」といった傑作エッセイで岸本佐知子作品に出会い、惚れたクチなので、
リディア・デイヴィスが作った曲を、岸本佐知子の超絶テクで聴いてメロメロ、みたいなことになってます。
でも、またエッセイ出してほしいなあ。
/「ほとんど記憶のない女」リディア・デイヴィス
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短いのは数行、長くても30ページくらいの51編が収められています。
「クールなのに熱い。抽象的なのに生々しい。遠いのに近い。思索的なのに官能的。知的なのに滑稽(訳者あとがき)」な作品たち。
読んでるときの感触も、ちょっと今までに味わったことがないものでした。
例えば、心理ゲームのナレーションを聞くときみたいに、いちいち頭の中で変換・展開して起こしていくような。
「あなたは山道を歩いています―どんな道ですか? さらに行くと建物が見えます―どんな建物ですか」みたいな。
そうして読むうちに、どこかのスイッチに触れて、パッと点灯する場合もあれば、全くピンとこないものもあったりする。
これ、一気に読まず、チビチビいくのがおすすめです。
原書とは配置を変えてあるのも効果的だったかも。
いきなり冒頭で捕まった「十三人めの女」は、たった8行の作品ですが、
そのラストの一文には思わず「え? なんで?」と声を上げてしまいました。
これを偶然見つけてこんなにうまく訳す岸本佐知子ってすごい。
わたしは「気になる部分」「ねにもつタイプ」といった傑作エッセイで岸本佐知子作品に出会い、惚れたクチなので、
リディア・デイヴィスが作った曲を、岸本佐知子の超絶テクで聴いてメロメロ、みたいなことになってます。
でも、またエッセイ出してほしいなあ。
/「ほとんど記憶のない女」リディア・デイヴィス
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