快読日記

日々の読書記録

読書中『10の奇妙な話』ミック・ジャクソン

2016年05月22日 | 翻訳小説
5月20日(金)

短編集『10の奇妙な話』(ミック・ジャクソン/東京創元社)の始めの3つを読む。
不気味で不条理で妙な笑いを誘う。
何だか喉に引っかかった小骨みたいに心地よくない読後感。
そこがとてもいい。

3つの中では、1番め「ピアース姉妹」が特にいい。
事件が起きる前の、姉妹の日常の描写がおもしろかった。
事件起きなくてもいいと思った。

すべての話にデイヴィッド・ロバーツの絵が挿入されていて、これがあるのとないのとでは全然違うと思う。
ピアース姉妹の挿絵なんて、ムーミンの本文に対するムーミンの絵くらい切り離し不可だ。