快読日記

日々の読書記録

「コドモノセカイ」岸本佐知子 編訳

2020年04月15日 | 翻訳小説
4月14日(火)

「コドモノセカイ」(岸本佐知子/編訳 河出書房新社)を読む。

生まれてこの方、いつのまにか時間だけがただ経過したという人間(つまりわたし)が読むと呼吸が苦しくなる作品集でした。
(賞賛です)

子供時代なんて一度でたくさん。

毎日ドキドキしてるし、嫉妬でがんじがらめだし、融通は利かないし、感情や欲求のコントロールは下手だし、後悔ばっかりだし、嘘ついちゃうし、妄想は止まらないし、最悪です。

とにかく苦労が多い。

そういうあれこれを忘れたことにして生きて行きたいのに、つい魔が差してこんな本を読んでしまいました。
ヘトヘトになりました。(賞賛です)

もう二度と子供には戻りたくない。

あと、周知のことではありますが、岸本佐知子は翻訳者としてはもちろんアンソロジストとしても最高です。