快読日記

日々の読書記録

読書中『謎のクィン氏』アガサ・クリスティー

2016年01月25日 | 翻訳小説
1月24日(日)

『謎のクィン氏』(アガサ・クリスティー/ハヤカワ文庫)の3つめ「道化荘奇聞」を読む。

これ、名探偵クィン氏が事件の謎を解く!わけではなく、カウンセリング方式?というか、3ヵ月前に起きた事件を傍観者サースウェイト氏が語り、クィン氏が聞き役をつとめながら真相へと導いていく、というパターンだ。

クィン氏がサタースウェイトに向かって「わたしはただきっかけをつくるだけ」だと言うとそこにすごい稲妻が光る、という場面があるが、正にそれ。
クィン/サタースウェイトは稲妻/稲 の関係なのかも。
昔の人は田んぼに稲妻の光が刺さることで穂が実ると考えた(だから「稲妻」。「妻」は今の「夫」の意)っていうから。

確かに、この人と話すといろんなことに気づくなあ、という人はいるな、相性の問題もあるな、とか考えながら就寝。