「お母さん起きて。早く起きて!!」
息子の緊迫感漂う声に揺すぶられ、私ははっと目を開きました。
火事? ただならぬ事態?
「どうしたん」
寝ぼけ声で尋ねると、息子は焦ったようにまくし立てました。
「しこりがあんねん。押したらめちゃ痛い。俺ガンかもしれん! 死ぬ! 明日医者連れてって!!」
な、なんやて〜!
深夜。私の予想とは別の意味で、ただならぬ事態に陥っていました。
「どこ? 見せて」
「ここ。右側だけぼこって盛り上がってるやろ。左側は何もないし痛くないねん」
息子が指し示したのは右鼠蹊部でした。確かに、素人目にも分かるほど盛り上がっています。
触ろうとすると……。
「痛いから触らんといて」
息子に拒否され、「そんなに痛いのか」と思って触るのをやめました。
「いつ気づいたん?」
「今」
「まず熱計ろう」
熱はなし。喘息は…ちょい出てるかな。
「じゃあ、明日病院に行こな」
「うん」
パニック状態から立ち直った息子は一つ返事でうなずきました。
息子には冷静に対応したものの、私は内心ヒヤヒヤしていました。
で、思わずスマホで検索。
「ユウ、そこリンパ節が通ってるからリンパ節炎かもしれんな」
ちなみに、息子の左耳の後ろには1ヶ月以上前からしこりがあります。押しても痛くないので放置していましたが、ついでに検索してみると。
「ここもリンパ節っぽいなぁ。何?! 痛くないしこりの方がヤバイって?」
多くのしこりは良性だけど、悪性リンパ腫の恐れもあるらしいのです。
「マジかっ」
翌日、仕事帰りに個人医院に駆け込むと。
「リンパ節炎ですね」
横たわった息子の鼠蹊部を診察しながら、先生は息子に向かっておっしゃいました。
「しこりが二つあるでしょ? リンパに菌が入って、これ以上体内に侵入するのをブロックしているから腫れるんですよ」
「そうなんですね」
一丁前に対応する息子。
「リンパ節炎には様々な原因がありますからね。風邪菌やウィルス、もしくは別の病気。原因をつきとめようと思ったら、大きい病院で検査しないと分からないです。それに、リンパ節炎が治るのには少し時間がかかります」
この時点で息子の体温が37.2度に上昇していたので、ひとまず抗生物質と鎮痛薬で様子を見ることになりました。
薬を飲んで2日くらいすると右鼠蹊部の腫れが少し引いてきました。思わぬ副産物で、耳の後ろのしこりも小さくなってるじゃありませんか。
息子は魚鱗癬で皮膚が割れているので抵抗力がなく、すぐ感染症になってしまいます。今回の大騒動も感染症が原因のようで……。
リンパ節炎自体は人に移らないので、熱がないことを確認して学校にもGO。
「腫れが大分引いてきてますね。抗生物質が効いたようです」
再び医院を訪れ、もう一度抗生物質と鎮痛剤で様子を見ることに。
数日後。
「お母さん、起きて」
私はまた息子に揺り起こされました。
「今度は何?」
また体調が悪くなったのか。私はヒヤリとしました。
「降臨ボス来てるからスマホ貸して」
「はぁ?」
なんとアプリゲームの話。
「1時間しか降臨来ぇへんねん。だから早く!」
息子にとっては大事なことなのかもしれませんが。
「さっさと寝えや!」
私が布団を被りなおしたのは言うまでもありません。
更に数日後。
「ゴホゴホッ。しんどい」
今度は主人が風邪菌に感染しました。
大阪とのことで、私も大阪市なので、どちらの病院に通ってらっしゃるかなぁ~と思い、コメントにてお邪魔致しました。
結局は対処療法なので、色々たくさん漁っています。今日もブラブラネットを見ていて、こちらに辿り着きました。突然スミマセン!
産まれてからずっと肌のことで精一杯でしたが、やはり、良くならないのかなぁ、と弱気になるときもあります、しかし、ブログを拝見して、息子さんが、とっても明るくてパワーを頂きました!
絶対に治してみせる!良くする!必ず綺麗なお肌にするんだ!と突っ走ってきましたが、病院はステロイドばかりで、行かなくなり、保湿や漢方で頑張ってきました。
やはり、そろそろ、病院にお世話になろうかなぁ、、と。
初めてコメントするし、これでやり方合ってるのかわかりませんが、投稿させて頂きます!
私は府立病院勤務後開業された小児科にかかっています。口コミで教えてもらった医院で、親切だし評判いいです(http://takeda-pedcl.byoinnavi.jp/sp/clinic.html)。府立にかかる時、話が早いです。
薬は控え目で、要らない時は「薬は必要ない」とちゃんと言って下さる先生です。
魚鱗せんの治療は別の皮膚科にかかっていましたが、成長と共に薬の塗布を嫌がるようになり、嫌がる子に薬を塗り続ける事に私自身が疲れてしまいました。
うちの子の魚鱗せんは命に別状ないし、薬の副作用が怖い&子供が嫌がるので、私も皮膚科に通う事をやめてしまいました。現在も治療は行っていません。
でも「魚鱗せんはこんな病気でこんな症状だから、ここは気をつけて」と本人に理解させた上でスキンケア用品を与えていて、塗るも塗らないも本人任せ。思春期で見た目を気にするようになってから、時々自発的にスキンケアする姿を見かけます。
アロマさんはすごく頑張っておられるんですね!娘さんへの愛を感じます。
私は親としてダメダメなので、気になる事を小児科の先生に相談しながら、本人の様子を見て気楽にやっています(でないと精神的に保たない)。
学校にも魚鱗せんの事を説明しているので、いざという時は保健の先生が気にして下さいます。
クラスにも周知(^-^)。かなり周りを巻き込んでますね…。
アロマさんの娘さんは、魚鱗せんとどう向き合っていこうと考えていますか?
娘さん自身、症状が辛くて病院にかかりたいと思うなら、そうしたらいいと思います。女の子ですしね。
うちは「病気と闘う、治す」というより「病気とまあまあ共存する」というお気楽スタイルかも…。
(だから変に前向きなのかもしれません(・・;))
あまり参考にならなくてすみません。