ときぐろ日記

●ときぐろの育児日記。主に、アトピー+魚鱗癬を持つ「うちの王様」ユウの日々を書き留めています。

いよいよ立ち退き

2016年03月21日 12時58分17秒 | 生活

 こんな日が来るだろうとは思っていました。

 私たち家族が住むマンションは築四十五年は経っていたし、こまめだったマンションの手入れがここ数年はおざなりになっていたのですから。そのため、共用部分の老朽化はどんどん進んでいきました。

 募集はかけていたようですが、新しい入居者も近年ありませんでした。高齢者の一人暮らしが多く、引っ越し・入院・病死でますます入居者が減っていくばかり。

 もちろん、子育て世代は我が家だけ。他の子供といえば、同じマンションの一階に住むおばあちゃんの元に毎日来る姉弟くらいでした。



 だから十二月上旬、ごつい体格のスーツ壮年二人組が一階の部屋から順に回り我が家のドアノブを叩いた時、何となく嫌な予感がしたのでした。
「はいはいはいはい!」
 いつものように、息子が真っ先に返事をしてドアノブを内側からドバーンと勢いよく開けました。
「危ない人だったらどーするんや。誰か聞いてからドア開けてよ」
 そう嗜めたいところですが、今は客人の対応が先です。
 私は息子を追って玄関に出ました。

 一人は大家さん二世、もう一人は「初めまして」と名刺を私の眼前に差し出しました。
「司法書士…」
 また偉い方が来られたものです。私は大家さん二世の方を見上げました。
「実はこのマンションですが……消防法に引っかかりまして、万が一地震が生じた場合、倒壊の危険があると判明し、建て直すことになりました。それで大変申し訳ないんですけど、退去のお願いにあがったんです」
 スポーツ選手のように体格のいい大家さん二世は、背を丸めて静かに話を始めました。
「半年後までに退去をお願いできませんか? 引越代や引越先の保証金等はお支払いします。上限は有りますけどね。あ、保証金は全額お返しします。窓口は司法書士のこの方でお願いします」
「どうも」

 ……ああ、遂にこの時がやってきたか…………。

 話を聞きながら、私の脳みそは落ちつかなくてふわふわしていました。

 文化住宅に住んでいたおばあちゃん家族が立ち退きになり新築戸建を購入して一年。
 「ウチもやばいかなぁ」と思いつつ、でも「家賃安いし水道代込だし部屋はそこそこ広いし、こんな条件のマンションは他にない!」ということで、引越には踏み切れませんでした。

 息子の学校校区のことだってあります。ちょうど中学進学だからきりはいいけど、もう校区内の公立中学校に進学が決まってるし本人はその学校に行く気満々(ここいらは学校選択制で、校区外の中学校も選べちゃったりするのです)。
 今から新しい住処を探すとなると、家賃が安い引越シーズン突入前でなおかつ中学進学前には決めてしまいたい。つまりあと一~二ヶ月で決める必要があります。
 おばあちゃん宅や職場から遠くなくて、できれば校区内で、更に今の条件に見合う物件なんて…………。

 あるかぁぁぁぁいっ!

 胸中で自分に突っ込んでいると、大家さん二世の言葉が飛び込んできました。
「うちと同等のマンションを紹介させて頂くこともできますが、どうされますか?」
 同等のマンションがあるならぜひ紹介してほしいです。でも、引越可能期限が既に目前なのですよ、大家さん二世。何故このイベントが今というタイミングなんでしょう?
「考えさせて下さい。どうするか決めたら連絡しますので」
 ああ、主人に相談しよう。

「なぁなぁ大家さん」
「うん?」
「ここ取り壊して何建てるん? 大っきいマンション?」
 いつの間にか、息子が大人の会話に割り込んでいました。
「おっちゃん、そんな金ないわ。二階建ハイツ建てるんや」
「ほんじゃ、完成したらここに戻ってきたらいいやんなぁ?」
「うんん…でも家賃上がるでぇ?」
「ええーっ!」
 こらこら息子よ。大事な話の途中なんですけど。
 息子は相変わらずのしゃべりたがりというか、一人前ぶっているというか。



 結局マンションは自分たちで探すことになりました。
 仕事帰りに自転車で駆けずり回って賃貸資料をかき集め、不動産屋で話を聞き、ネットで検索しまくる日々。

 やっぱり同等条件の物件なんて見つかりません。
「この立地、この条件でこの家賃はないですよー!」
 今住んでいる部屋の条件を話すと、不動産屋にもびっくりされたくらいです。
「ですよねぇ」
 駅歩三分、近隣スーパー多数の上、物価が安くて買い物便利。階段はないけど四階2DKで収納豊富。シャワーもないけど追い炊きできるし、エアコンも給湯器も備え付け。ブレーカー増やしたからネットも快適! 屋上からは花火だって綺麗に見えちゃいます。
 古くて気密性に欠けるし壁に穴は空くしGokkiはマンション全体で繁殖中だけど、それを差し引いても家賃は安い。
 同マンション住人が満場一致で「安い!」とおっしゃっています、はい。

 あと主人から要望が。
「3DK以上で築浅がいい。で、この近辺な」

 家賃アップを視野に入れて物件を探し、私たちは見学したい物件を絞りました。
 十二月某日の週末、名刺をもらっていたその賃貸不動産屋に主人と行きました。
「ああ、この優良賃貸物件ですね。条件はいいんですけど、新婚家賃補助や様々な補助を全て用いてこの家賃なんです。年々ここから家賃が上がっていきます。それに…新婚さん…ではないですよね?」
 はい、違います。新婚補助なんてとっくの昔に終わりました。
「すると家賃はこうなるので……」
 担当についた若くて細身の営業さんは、はじき出した数字を見せてくれました。
「最終的にはここまで家賃が上がります」
 ううっ、た、高すぎる! うちのエンゲル係数ではやっていけない!
「……別の物件にします」
 条件の割に破格の家賃って、やっぱり落とし穴があるんですね。
 はぁぁ(ため息)。



 いざ物件を探してみと、同和問題がまだ残っている事実に驚かされます。
 「って教科書に載ってるやつ」状態だった私は、今の土地に来てから現状を知りました。
 根強く残る人々の意識(特に年寄り)、地区の破格な家賃。
 柄が悪かったり、学力が低く進学率が低かったり、低所得者が多かったり、生活保護を受けている人が多かったり、物価が激しく安かったり。
 綺麗な住宅地も誕生していますが、今にも壊れそうな風貌の小さい家もたくさんあります。
 
 ちなみに主人が見学に選んだ物件は、おばあちゃん宅の引越先の近くでした。
 近隣の人なら誰でも知っている超巨大マンションです。
 エレベーターは二台(時々クラシック音楽が流れていたりする)、オートロックで管理会社も内包。それにゴミはダストシュートにいつでもポイ。
 何部屋か見せて頂きましたが、古いマンションに十年以上も住んでいる私からすれば、最先端文明に触れた気分でした。
「シャワーもついてる!」
「当たり前や」
 はい、ツッコミありがとうございます。
 私は営業さんを向いて質問しました。
「コンセントがたくさんあるけど、色々同時に使ったらプレーカー落ちませんか?」
「普通の生活をしている分には大丈夫です」
 今の家は普通に生活するとブレーカーが落ちるので、もう一つブレーカーを増やしていました。そういうことはしなくていいわけですね、つまり。
「いいね。よし、ここにしよう」
 主人は上機嫌で即決。

 というわけで、大家さん二世から立ち退き宣告をされて一週間後、早くも引越先が決まったのでした。
 でも家賃交渉は失敗。むしろ、あと一ヶ月遅かったら一万円アップする手はずだったといいます。うう……。



 息子の学校が冬休みの間に急ピッチで引越を済ませました。
 それはもう目まぐるしい忙しさで、有休を取りまくって職場に多大な迷惑をかけました。でも、理解のある職場で本当によかったです。
「えらい早いね~」
 立ち退きという、私と同じ境遇で焦るマンションの人たちはびっくりしていました。
 皆親切で、楽しくて、玄関先でしゃべり合ったり、息子に声をかけたりしてくれる人たちです。
「はい、息子の学校のこともありますから。でも寂しくなります」
 私はそう返事をしました。
 こういう昔ながらの景色がまた一つ消えていくんだなと思うと、本当に寂しい気がします。
 お向かいの文化住宅も裏の古い住宅も全部消えていきました。新興住宅地として生まれ変わろうとしている、その過渡期真っただ中に私たちは住んでいたようです。



 そうそう。問題が一つ残っていました。

「ええーっ! 友達と同じ中学校に行くって約束したのに」
 息子の進学する中学校のことです。
「校区が変わるからね。ほとんどの子が校区内の学校に行ってるから、一人だけ違う校区に行くと、近所で友達できないよ」
「いいもん別に」
 息子が拗ねてしまいました。
 引越先は元の住居から一キロメートルほどしか離れていないのですが、学校校区が変わってしまうのです。
 小学校は卒業間近なので校区外通学することになりましたが、中学校は……。
「新しい校区の中学校に通うか、以前の校区の中学校に通うか選べますよ」
 役所の人はそうおっしゃいました。
「やっぱり校区内の中学校に通う方がいいかなぁ…。保育園の時の友達はいるし、線路や幹線道路を通らなくてもいいし」
 そして何より、新しい校区の中学校は息子の大好きなおばあちゃん宅から徒歩三分!

「この中学校に通うってクラスの皆に言ったら、いいなぁ羨ましいって言われた。制服ダサいけどバスケがめっちゃ強いんやって」
 なんやかんやで、息子は新しい校区の中学校に通うことを納得したのでした。



 ちなみに親戚の反応はというと。
「引越おめでとう。めでたいなぁ。安心したわ」
 何故かお祝いモードに。
「いや…立ち退きなんです……」
 不幸な事実を訴えたのですが。
「関係ない! よかった! おめでとう」
 押し切られました。

 という訳で、今回の引越はおめでたいことのようです。
 どうか我が家を祝ってやってください。そして祝って下さった皆さん、ありがとうございます。


ランドセル=セレブファッション

2014年12月21日 16時09分46秒 | 生活

「このランドセル、在庫ありますか?」
 英語で声をかけてきたのは、カップルの片割れ。アジア系の顔立ちの、小柄でかわいらしい女性でした。
 見たところ子連れではないようです。
「在庫はありますよ」
 売場の奥で在庫確認した私は、そのように伝えました。
「あのランドセルとこのランドセル、随分値段が違いますね。どうして?」
 展示してある一万円のランドセルと三万円のランドセルを指して女性は細かく聞いてきました。
「ブランド物で革製品だからです。それに丈夫なんですよ」
「安い方は品質が悪いのかしら?」
 悩みながら色々な質問を繰り出してきたこの女性、最終的にはこう言いました。
「試しに背負ってみたいんですけど」
 そこで私は「あれ?」と思いました。
 ランドセルといえば小学生が使う物。それを、小柄とはいえ大人の女性が「背負ってみたい」なんて……。
「日本では、六歳から十二歳までの子供が使うスクールバックなんです」
 一応説明すると、女性は両手を口に当てて、ちょっと恥ずかしそうに「ふふふ」と笑いました。
「Can I use?……私が使うんですけど、私でも背負えるかな?」
 ざくっと見た感じ、この女性のサイズ的には背負えるだろうと思いました。もっと大きな小学生はたくさんいます。
「ちょっと待って下さいね。ランドセルの担当者呼んできますんで」
 展示品には盗難防止のワイヤーがついていて外せないので、私は担当者に声を掛けて案内を代わってもらいました。


 後で私は、案内を代わってもらった担当者に感想をもらしました。
「びっくりしましたよ。大人が自分でランドセル使うなんて」
「ああ、それね。海外では、ランドセルがセレブファッションとして人気なんです。おしゃれ感覚ですね」
 こともなげに担当者は言いました。
「おしゃれ?」
 ランドセルが……ねぇ。
 確かに、さっき悩んでたランドセルがピンクでかわいかったのは認めます。
 ただし「セレブのおしゃれ」という意味ではなく、「小学生女子が背負ったら似合うだろうなぁ」という意味合いです。
「海外のお客さん、よくランドセル購入していきはるんですよ」
 担当者はそう教えてくれました。
 よくよく思い出すと、日本語をしゃべらないお客さんに「ランドセルを買いたい」と言われたことは数知れず。私はてっきり「日本に家族で住んでいて、子供にランドセルが必要なんだろうなぁ」ぐらいにしか思っていませんでした。おそらく、大半のお客さんはそうじゃなかったんでしょうね。


 ネットで調べてみたら、ランドセルを背負ったり片側の肩に引っかけたりしてファッションショーに出る女性(もちろん小学生ではないでしょう)の動画がありました。
「ほー」
 新しい世界を垣間見た感じがしました。
「ランドセルにこんな需要があったのか……」
 ひょっとして、息子が小学校を卒業してランドセルを使わなくなった時、海外のお客さんに売ったらいい値段になるのでは?
 しかし扱いが雑で細かい傷がいっぱいついてるし、脱いだ靴下や使用済みのナフキンがランドセル奥底に眠っていたりするので、購入する側の立場としては微妙でしょうね。
 それにしても。
 使用歴五年。放り投げたり踏んづけたりしているにも関わらず、折り曲がらず、ほころび一つない息子のランドセル(どちらかというと、三万円側の高い方です)。耐久性が非常に優秀なのは実証済みなので、いい物を長く使いたいセレブにはお勧めなのかもしれません。


 日本でも流行り出したりして(笑)。
 でも、誰が小学生で誰が大人なのか、見分けがつきにくくなってしまいますね。特に今の高学年の子は大きいですし。
「学校帰りにゲーセンで遊んでたら駄目だよ」
 注意したら「私、成人してます。ランドセルはファッションですよ~」なんて言われそうな気もします。
 そうなったら「身分証明書を見せて下さい」とかいう流れになるんでしょう。
 もし日本でランドセルがファッションとして流行したら、先生方や警察の見回りが大変になってしまいますね。
 親としても、別にいいんですけど……何というか……複雑です。


妖怪ウォッチ様

2014年10月31日 07時10分13秒 | 生活

 昨今の妖怪ウォッチ騒動。
 例外なく巻き込まれている私です。

 

 息子も妖怪ウォッチが好きで、去年のクリスマスにゲームを購入しました。
 メダルも何枚か持っているし(雑誌付録の限定メダルばかり)、ずっと欲しがっていた妖怪ウォッチDXも、ついに先日購入しました(零式よりこっちの方がいいそうな)。
 こんなことなら、爆発的人気が出る前に買っておけばよかったなぁ。
「次のクリスマスかお誕生日に買ってあげるね~」なんて言ってるうちにアニメ放送が始まり、関連グッズが異常な勢いで売れ始め、入手困難に……。

 しかし!

私の職場はおもちゃコーナー隣接なので、緊急入荷の放送をかけていたところ、すかさず声をかけてGET!

 

 普段は販売側の私。質問攻めにあったり、怒られたり。それにメダルが入荷した途端、不思議なくらいお客様が増えてレジから抜けられなくなったり。

 メダル付きの雑誌だと、予約のお問い合わせも多いです。
 でも、発売ギリギリにならないと配本数は決まらないし、見切り発車で予約取るのも怖い……。
 「他店ではもう予約開始してるけど」とか「他の店で予約締め切ったって言われたけど、こっちはまだ予約できる?」等よく聞かれるのですが、「すみません。まだ予約開始すらしていません」なんて事も。万が一数が足りなかったらお客様に迷惑をかけるので、結構…というか、かなり遅めな自覚はあります。

 見ていると、子供より親の方が必死な気がします。「世の中の親は皆、子供がかわいいんだな~」と思いますね。ほのぼの。
 しかし中には、私の妹みたいに自分用が欲しかったり、転売屋も混じっていたり。

 

 最近、妖怪メダルの買い取りが始まりました。中古コーナーに行ったら、中古の妖怪メダルが山のように置いてありました。
 パッと見、1枚100円で販売していましたが、物によって値段が違ったりするのかな??
 ……よく分かりません。
 でも中身が分かるので、お目当てのメダルを探すにはいいかもしれませんね。

 

 妖怪ウォッチ騒動で、かなりお金が動いている気がします。業界としては「妖怪ウォッチ様」って感じでしょうか?
 メダル生産工場はひーひー言ってるんでしょうけどね。


病院と墓参りと。

2014年10月31日 06時03分43秒 | 生活

 久し振りの投稿です。

 九月に入ってから、私の体調が急に悪くなってしまいました。
 微熱が上がったり下がったりするし、変にしんどいし。
 風邪かなぁ?
 そう思って病院に行くと……。
「ひょっとしたら、大きな病院に入院せなあかんかもしれません」
 院長先生にそう宣言されました。
「明日、大学病院の先生が来られるから、見てもらってからですね。あ、予約入れときますね」
 そういって院長先生は、パソコンに入力し始めました。
 ……ち、ちょっと待って下さいっっ。
「困ります。明日は仕事なんですが……」
「どうせ放っておいたら、倒れるだけですよ。仕事は休みなさい」
 問答無用で、私は翌日も病院に赴くことになりました。

 仕事?
 もちろん休みを取りました。

「ああ、この分なら入院しなくても大丈夫ですね。薬飲んで様子見ましょう。一ヶ月後に来て下さいね」
 翌日の検査結果が神がかり的によくて、大学病院の先生は首を傾げました。そういうわけで、私はどうにか入院を免れることができたのでした。

 

 その数日後には、特急電車で実家方面に赴いている私。
 何年も墓参りに行ってなかったし、他界した母方の祖父に、お盆に夢枕で「少しは帰ってきまっし(墓参りに)」と言われていたからです(霊感人間なもので…)。
 お盆は仕事が忙しくて休みが取りにくいので、九月に入ってから休みを取りました。

 実家の墓参りは母に止められてしまいました。
 熊の餌が凶作。近くの町では墓参り参拝者が熊に襲われて亡くなったらしいのです。
 なので、妹と一緒に仏壇にお参りしました。
 母方の祖父のお墓は街中にあるので、無事お参りに行けました。祖父はとても喜んでくれました。寂しかったみたいです。

 もし、また「入院」て医者に言われたら、これが最後のお墓参りになるかもしれない……。

 そんな思いで行ってきた、二泊三日の墓参り。
 私の息子や妹の娘が実家に集まったので、実家がドタバタ賑やかに。祖母は嬉しそうでした。
 体調が不安だったけど、行ってよかったと思います。

 それでもって、十月に入ってからまた病院で検査しました。更に数値がよくなっていました!
 よかった~。

 

 九月後半は、息子の運動会のことで一悶着ありました。
 この話はまた今度、ということで。


いたこチックな体験

2013年09月28日 23時46分33秒 | 生活

 以前も記載しましたが、ビミョーな霊感を持つ私。

 「絶対見ないし聞かないぞ」と心底想うことで、ある程度は霊感を制御しているつもりです。でなければ、七不思議のある有名な心霊スポットで長年働くなんてできません……。

 逆に、見ようと想ったら見えるし、関心を示せば霊が頼ってきます。霊の世界は心・精神の世界ですから、想った通りになるんです。
 ただし、幽体離脱はどうしても制御できなくて、勝手に肉体から出てしまうことがあるんですけどね。

 

 そういうわけ(?)で、一昨日「何か言いたいことがあるんじゃないか」と感じた霊に口を貸してあげることにしました。
 すると、その霊の想いの丈がどわっと私の口から出てきました。
 しかも日本語や英語ではありません。しゃべっている自分にも意味が分からないけど、同じ単語が何度も出てくるから、デタラメではなかったと思います。まるで自分じゃないみたいでした。

 しゃべっている間も意識はあって、合間に私の意思で口を挟むこともできました。


 こんなことは初体験ですが、「いたこさんって、こんな感覚なのかなぁ」なんて呑気なことを考えていたのでした。

 

 さてさて、びびったのは隣の部屋にいた息子の方です。

 日本人の母親が突然何語か分からない言葉をしゃべり出すものだから「ママ、戻って~」と肩を揺すられてしまいました。
「はぁい、大丈夫だよ」
 自分の意志で返事をする私。
 そして続きを訴える霊。
「ママ?」
「だから大丈夫」
 これの繰り返し。

 しばらくしたら、霊の苦しそうな心は軽くなっていました(自分の感情のように感じるんです)。

 

「ママが元に戻ってよかった。大好きだよ~、ママ~」
 どうやら、息子の心も軽くなったようです。
 心配かけてごめんね。びっくりしたね。


体調が悪い理由

2013年03月12日 22時21分18秒 | 生活

 息子じゃなくて、私の体調です。


 昨晩からずっと、頭痛とか吐き気とか、目眩とかがあって、寝違えたみたいに筋肉がおかしい。
 へんな冷や汗が背中から噴き出してきたり……。
 そんなしんどい症状に襲われています。

 職場がお店なので、何度もバックヤードに座り込んで唸っていました。
「水分不足で気持ち悪くなってるのかな?」
 あれこれ考えるうちに夕方になり、取引先の方が来られました。
 そして言われたことが。


「昨日は震災二周年でしたけど、体調大丈夫ですか?」


 一瞬、意味がよく分かりませんでした。
「しんどいの、顔に出てるかな」
 そう思ってドキッとしました。

「霊感の強い人は、体調崩されてる方が結構いらっしゃるみたいですよ」
 取引先の方がそう補足したので、やっと私は理解しました。
 実はこの取引先の人、私に霊感があることを知っているのです。ご本人も霊感持ちです。

 私の体調が悪いのは、この霊感から来るもの……?
 う~ん、考えてもみませんでした。

 でもあり得るかもしれません。
 私の職場は大勢亡くなったビル跡地に建設されたビルで、7階、まさにその場所です。ここに異動して一日で気持ち悪くなり、それからもよく体調を崩すので。

 帰宅した今も頭が重い……。

 

 身体がなくなっても苦しみは続く。
 助けを求めても気づいてもらえない。
 苦しいまま、凄く長い時間叫び続けている。

 幽体離脱ぐせがついていた頃の私にもそんな経験があります。
 身体から抜け出すと自分で感情を切り替えることができなくて、ある時、息苦しくてずっと「助けて」を連呼していました。
 まさか幽体離脱しているとは思ってないので、通りかかった家族に訴えるのですが、素通りされてショックを受けたものです。
 今思えば、身体から抜け出してしまった私の姿が家族には見えていなかったんですよね。

 

 そんな時に振り向いてもらえたら、どんなに嬉しいことか。

 

 あの世界は心の世界だと感じることがよくあります。「苦しい」と思えばますます苦しくなる。でも「苦しい」と思うのをやめれば苦しくなくなる。

 これは生きている私達だって同じだと思います。
 助けを求める彼らに気づいた時、私はそのことを伝えます。
 それで彼らが心を切り替えられる場合も多く、やっぱり楽になるみたいです。

 

 ただ、こちらが気にかけると向こうも寄ってきます。
 医者も首を傾げるような病気をしたり、体調が安定しなかったり、あっちの世界に引っ張られることもありました(幽体離脱ぐせがついたのはそのせいです)。

 

 危険なので、絶対に興味本位で干渉しないで下さい。
 干渉しない方法は、響きは冷たいのですが「関心を持たないこと」です。

 

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 最後になりますが、震災で亡くなられました方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。


隣人はアイドル

2012年11月02日 21時17分53秒 | 生活

同じ職場で、うちのコーナーによく入ってくれるレジっ娘さん。
ケータイを見せてもらったら、写真がアイドルみたいでした。

……え、これ本人だよね??
「スタジオで撮ったの?」
「プリクラですよ~」

……信じられん。か、かわいすぎる。

 聞けば、日本橋のインディーズアイドルとして歌って踊ってるとのこと。
 ファンの大半は男性で、中には女性もいるとか。女性ファンを見ると嬉しくなるそうです。

 そ…そうだったのか。全然知らんかった。

 ちなみに、同じ職場には熱烈的な日本橋アイドルのファンもいます。どのくらい熱烈的かというと、はしゃぎすぎて腰を壊すくらい(笑)。
 私も応援に行ってあげたいけど、子連れで日本橋の萌えタウンはちょっと行きづらいかな……。

 アイドルって結構身近にいるものなんですね。
 そういえば、前の職場にもメジャーデビューした歌手が働いていました。
 お会計してくれた人が実はアイドルだった、なんてことが、実際にあるわけですな。

 それにしても、うちの店で働いているアルバイトさんって、特技(夢も)を持った方がかなり多いです。
 私が知ってるだけでも、ゲームプログラマー・マンガ家・ボイトレの先生・ヒーローショーのMC・元ゲームキャラデザイナー・司法試験合格を目指す学生……とまあ、こんな感じ。
 そういう人材を採用しているのかな?

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ゲームコーナーぱにっく

2012年09月25日 22時23分53秒 | 生活

 某大手家電店の書籍コーナーがPCソフトコーナー→ゲーム・CD・DVDコーナーに移動してから、もうすぐ一年になります。
 このコーナーはお客様が多くてゲームのことをよく訊かれるのですが、子供以来ほとんどゲーム機を触ったことのなかった私は大パニック。

 そらもう、浦島太郎状態なわけです。PSPとDSの区別もつかないぐらいに。

 これでは非常にまずいので、ひとまず中古のDS Liteを入手しました。
 ドラクエ辺りをちょこちょこっとプレイ。
 子供のポケモンもちょこちょこっとプレイ。対戦とかポケモン交換とかゲームシンクとか色々つまみ食いしました。多機能でびっくり! 子供の方がよく知ってますね、こういうことは。
 それから、Newスーパーマリオでちょこちょこっと子供と対戦。おおっ、ミニゲームが充実しているじゃん。「今のマリオはすごいなぁ」と感激しました。
 WiFi環境を整えて、子供のDS iでwebも使ってみました。うう~ん、速度が残念な感じ。
 ダウンロード系はまだ全然ノータッチです。

 しかし私は、重大なポイントに気がついてしまいました。
 そう。売場で販売しているのは3DSなんですよね。
 ホームボタンはあるし、3D切り替えスイッチの場所は分からないしで、いやはやお客様を目の前にして焦りました。
 当初の私は、DSの種類によって仕様が全然違うということを把握していなかったわけです。
 本当は3DSを購入した方がいいんでしょうけど、家にDSが何台もあったってなぁ……と思い、今のところ購入に至らず。でも3DSのソフトがプレイできないなぁ。

 ドラクエXが出た時、ゲームコーナーの面々は速攻で購入してプレイ(勉強)して情報交換していました。皆すごいプレイ(勉強)熱心です。うちの子なら「こんな勉強やったら、ゲームコーナーで働きたい~」と言うかもしれませんけど。
 現実は、数字との闘いなので結構ハードです。私は書籍メインなのでゲームの数字は言われませんが、本の数字を何とかしないといけません。あうっ。

 よく「3DSでDSのソフトも使えますか」という質問を受けます。「使えるけど、画面の解像度が格段に違うので3DSの画面がぼやけるorめっさ小さい画面でプレイすることになる」という事実を知ったのも、恥ずかしながら最近のことです。

 ここのところ「やたらとPSPの問い合わせが増えたなぁ」と思っていたら、子供が「コマーシャルで値段下がるって言ってたよ」と教えてくれました。しかもそのCMか流れている時、子供に呼び出されました。おお、本当だ。納得。

 ゲーム機の配線とか周辺機器のお問い合わせになるとお手上げ。迷わずゲーム担当者を呼びます。
 本のことだったら「任せてよ!」と言えるんですけどね~。

 ゲームを把握することで、ゲーム攻略本の扱いが何となく分かってきたような気がします。
 あとカメラとオーディオと美容書籍等も担当しているので、そっちも把握する必要が……。
 あ、頭がついていかない。ひとまずパナソニックの一眼レフ新モデルの商品説明会は覗きましたが。
 今の一眼レフはハイテクです(こっちも浦島太郎)。昔フィルムカメラを携えて、絞りとかも手動で、せっせとポジフィルムの現像に通ってマウントに明け暮れた日々が懐かしいです。


 物を売るのって、日々努力です。
お客様のニーズを把握しようと思ったら、やっぱりその分野を知らないとできないわけですし。その点私は、職場に分野ごとの専門家がたくさんいるので有り難いです。
 まあ分野が多岐にわたっていて、広く浅くという感じにはなってしまいますが。

 今日も疲れました。おやすみなさい。


仙台と岩手の現状

2012年07月03日 03時41分35秒 | 生活

「復興はまだまだやったわ。瓦礫の山だらけで、畑は塩水に漬かって作物もできない状態」
 飛行機で仙台と岩手、それに青森の旅行から帰ってきたおばあちゃんは、そんな風に語りました。先日は、農業機械と農業の仕事に従事している私の父が復興の為その方面に行っていて、同じようなことを言っていました。
 テレビでたまにニュースを見る程度の私はイマイチ現状を分かっていなかったようで、もっと復興が進んでいると思っていただけに衝撃でした。


 あの震災直後、仙台に本部を置く、とある事務所の方と話す機会がありました。
「もう営業を再開されているんですか?」
 驚いて、思わず私は尋ねました。
「ええ。幸いここまで津波は来なかったので。私達通信事業者は、ネットと電話さえつながれば仕事ができるんですよ」
 たくましいなぁと思ったものです。
「ご家族は無事なんですか?」
「ええ、ええ。おかげさまで」

 あれから、もう一年以上。
 私が務める職場の書籍コーナーでは「震災復興地図」を販売しているのですが、発売されてから随分時間が経ちました。改訂版が出ていないか今度チェックしてみようと思います。