十勝の活性化を考える会

     
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平熱恋愛・微温交際

2021-10-21 05:00:00 | 投稿

  

20年前に発行された「釧路新聞」の余塵欄に、平熱恋愛・微温交際の記事が次のように載っていた。

『 すこぶる元気のいい40代から50代の女性グループと、ある居酒屋で会話が弾んだ。お互いに「今時に若い者は・・・」と言いかけたが、「自分の若いころを棚にあげてなにさ」と若い人のひんしゅくを買うのが目に見えているのでやめた。

青春時代を振り返りながら恋愛、結婚についてのやりとりになった。それにしても最近は少子高齢化時代どころか、結婚しない若い男女が増えているという話である。昔と違って結婚するしないのも自由だし、結婚が永遠の幸せを約束する保証もあり得ない。

シングルライフを楽しむ本も結構な売れ行きをみせている。中年男女の恋愛を描いてベストセラーになった新聞小説に渡辺淳一の「失楽園」があったが、その対極、今若い人達の間の恋愛関係を、「平熱恋愛」とか、「微温交際」と呼ぶらしい。すべてをそうだとはいえないものの、一つの傾向は表している。   (中略)

「何回も失恋して、大人になっていくものなのにね・・・」とわれわれ女性陣は、過ぎ去りし青春時代を懐かしむ。「白熱恋愛」、「高温交際」に挑む若い人どんどん出でよだ。』

この記事を読んで、ある詩を思い出した。青春”とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。人は年を重ねただけでは老いない。理想を失う時に初めて老いる。 (サムエル・ウルマン作 “青春の詩”より)

昔は、スマホなどの便利なものがなかったから情報に疎かったし、ほとんどの人が車を持っていなかったから、自転車か歩くことしかできなかった。

例えば、大学時代に車を利用している人は、ほとんどいなかったし、車を使っているとしても「自動車部」ぐらいなものであったと記憶している。 つまり、便利になり過ぎたのである。 現代は便利になり過ぎたので、新聞や本を読まない人が増えたのではないだろうか・・・。昔は、大きな自転車置き場が学校に必ずあったが、今はそれほど大きくないような気がする。親が車で送迎しているケースも見られる。

古本などの入手はパソコンで可能であるが、新聞の発行部数は減っているし、本屋も少なくなっている。便利さがある意味で、人間を退歩させていると思っている。車を使って自分の足で歩かないから足は弱くなり、新聞や本を読まないから薄っぺらな知識が増えていると思っている。

また、ウソが多い時代なので簡単に入手できる情報は、あまり信じない方が良いと思っている。平熱恋愛や微温交際も深入りするとキズが大きくなる。熱烈恋愛熱烈交際にならないということは、AIを利用し人間が物質化しているということだろう。人工知能を使って頭を使わないから、近い将来、認知症の人が増えることが予想されているが、これも頭を使わなくないことに起因していると思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員