十勝の活性化を考える会

     
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三現主義の女性獣医師さん 

2021-10-08 05:00:00 | 投稿

先日、京都から来られた”女性獣医師 “に帯広市百年記念館でお会いした。この獣医師は、今月・9月に、帯広➡旭川➡稚内➡紋別➡北見➡帯広と車で走ってきたという。走行距離は、2泊三日で1千キロを超えている。しかも年齢は60歳を過ぎており、概ね道内の大半を見てきたことになり、その気力、体力に驚くほかはない。

北海道の広さは、東北6県よりも広いのである。何でも現場、現物、現実を見ることが大切で、“三現主義”を忘れてはならない。このドライブで獣医師は、北海道の広さや良さを実感し良き理解者にもなったであろう。先日、請われて私の従兄の経営する酪農場も案内した。

道産子でも陸の孤島といわれる稚内市(人口:3万人強)に、行ったことがある人は少ないのではないだろうか。稚内市は、まだコンビニが無いところであるが、ロシアに近いこともあってロシア人が多いのでロシア語が話せないと困るそうである。稚内北星学園大学では、ロシア語が学べることが出来るとのことだが、獣医師はロシア語も話せるそうである。

樺太(サハリン)は、日清戦争の樺太千島交換条約でロシア領になったが、日露戦争の勝利で北緯70度以下の南樺太は日本領土になった。太平洋戦争の敗戦の結果、ロシアが実効支配している。

なお、樺太は、南北約1,000km、東西の幅最大約160kmで南北に細長い島で、北海道(78,073km2)より若干小さい。現在、人口約50万人で最大都市はサハリン州の州都でもあるユジノサハリンスク

戦後、北海道は樺太からの引揚者が多く、全国で一番多い人口を占めていたが、現在の人口は530万人弱。その一人に樺太アイヌの両親から生まれた私の従兄の奥さんがいる。

この文章を書いていて、小林旭が歌った懐メロの“昔の名前で出ています”を、なぜか思い出した。歌いだしは、「京都にいるときゃ、忍と呼ばれたの~」で、NHK紅白歌合戦で歌ったのは、1977年(昭和52)の初出場の時である。

「十勝の活性化を考える会」会員