十勝の活性化を考える会

     
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日本人の死生観

2021-10-11 05:00:00 | 投稿

 

 日本人の死生観、すなわち生き方・死に方は各人各様であり、世界の国々、宗教によっても違いがあるようだ。そのため、世界の宗教のひとつである仏教について、自分なりに考えてみた。

浅い学びではあるが、仏教は諸行無常・諸法無我が基本で、本来のありようを悟るよう教える。宗派によって修行や導き方は異なり、浄土系では阿弥陀への願いとして念仏を教え、曹洞宗では本来の自己・仏に近づくことを教えると思っている。

フランス人の思想家ジャック・アタリ が、「わたしたちは、利他的であることにより、全員が利益を得ることができる。それがコロナ危機の教訓のひとつなのだ」と書いていた。自利とは、いったい何であろうか。他利とは、いったい何であろうか。

自利利他仏教の基本でもあり、自利は自らの悟りのために修行し悟りを開くこと、利他とは、他人のために尽くすことである。また、自らの努力により得たものを他人にも還元、他人の為に動くことで自分も成長することである。

仏教は、古代インドの王国マガダ国の国内およびその周辺あたりの古代インドの東部地域に興った宗教で、ゴータマ・シッダールタの教えを基にしている。このことから、仏教は今日現存する宗教のなかで最古の部類となる。

日本の仏教は、5世紀にガンダーラ地方よりもたらされたとする説や、西暦554年に百済よりもたらされたとするなどがあるが、宗派により伝来時期や伝来元の地域が異なる。

伝統的な仏教の宗派としては、華厳宗法相宗律宗真言宗天台宗日蓮宗浄土宗浄土真宗融通念仏宗時宗曹洞宗臨済宗黄檗宗の13宗がある。

現在の日本の仏教徒の大半は、いわゆる鎌倉仏教に属している。浄土宗系の宗派と日蓮宗系の宗派が大きな割合を占めており、中でも衆生救済のための大乗仏教が多いと言われている。

私の実家の宗教は「浄土真宗」であるが、妻の実家の宗教が曹洞宗なので、妻の祖先の仏壇を守っている。だから私は、どちらかと言えば無宗教者ともいえるが、心の宗教だけは持ちたいと思っている。なぜなら、宗教は自分を強くするからで、宗教を信ずるものは強いのである。ただ、何を信ずるかは、人それぞれで自由である。

近代日本の哲学者の一人である西田幾多郎氏が考えている「宗教」とは、現代人が考えている宗派的宗教とは異なるものであった。少し矛盾を感じるかもしれないが、宗派的宗教を持たない人間と大いなる存在をつなぐものとしての宗教も存在している。その典型が、西田幾多郎氏の哲学である。

哲学と宗教は難しいものであるが、人間は頭とこころを使えばよいのであって、私のような認知症の予防にもなる。チコちゃんに叱られるではないが、“ボーっと生きてるじゃねーよ!”である。

「十勝の活性化を考える会」会員