
所長 「日産のラフェスタを見に行ってきたんじゃ。」
助手 「所長、まだ見てなかったんですか。所長ともあろう人が。僕なんかもう1ヶ月も前に見ましたよ。」
所長 「うるさいわ。大体買う気もないくせに、よくそんなに頻繁にディーラーに出入りできるもんじゃな。」
助手 「ないわけじゃないですよ。いいクルマだったら乗り替えるつもりで行ってますから。でも僕ぐらい目が肥えて来ると、なかなかそんなクルマに巡り合えないんですけどね。」
所長 「おんなじことじゃ。」
助手 「で、どうでしたかラフェスタ。」
所長 「そうじゃな、なかなか興味深いクルマじゃったわ。」
助手 「そうですか、僕はあんまりいい印象を持ちませんでしたが。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「なんて言うんですかね、どデカいサンルーフなんか、とってもいいんですけど、クルマそのもののキャラクターが何か、もの足りないような気がするんですよ。」
所長 「まあ、確かにストリームやウィッシュなんかと比べたら、アクが弱いデザインじゃな。」
助手 「そうですよね。」
所長 「じゃが、エスティマやオデッセイとか、ここんとこアクの強いデザインが多かったから、シンプルなモンの方が、かえって新鮮に映るのかも知れん。元来ファミリーカーなんてそういうもんじゃろ。」
助手 「そう言われればそうなんですけど。」
所長 「このクラスのクルマはじゃな、若いファミリーがターゲットじゃろ。そう考えたとき、ストリームやウィッシュなんかは、旦那の好みで選ぶクルマじゃと思うんじゃ。スポーティーなルックスで走りの性能がいいというのが、指標になっとるんじゃな。ラフェスタはもう少し中性的で、インテリア雑貨なんかを選ぶような感覚なんじゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうモンなんですか。」
所長 「そうじゃ。で、実際乗ってみたら、使い勝手も良くって、走りも思ったよりもいい、というのがポイントなんじゃ。」
助手 「そう言われると、少しわかるような気がします。」
所長 「ちょうど初代ステップワゴンのイメージに近い感じじゃな。」
助手 「そうですね。サンルーフなんか子供のウケも良さそうですし。」
所長 「それにサイズ的に女性でも躊躇することなく運転出来るサイズじゃろ。ストリームやウィッシュよりも少し全長が短いし、見切りも良さそうじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「それにルーフが高くて窓が大きいから、室内の開放感はラフェスタの方がいいじゃろ。その辺りはキャラクターがはっきりしてて好感が持てるところじゃ。」
助手 「段々、欲しくなってきました。」
所長 「単純な奴じゃな。あとスクエアなボディの面は、どこかラシーンをイメージさせるんじゃ。実際アウトドア志向のグレードもあったしな。」
助手 「ラシーンですか、僕あのクルマ大好きなんですよ。でも正直言ってデビューしたての頃は、良さが解りませんでしたから、ラフェスタもあとからじわじわ良さがわかるのかも知れませんね。」
所長 「お前が気に入るかどうかはわからんが、ストリームやウィッシュを暑苦しく思っとるお客にとっては、ラフェスタの清々しさは魅力的に映るじゃろうな。」
助手 「あと、居住スペースなんですが、3列目はやっぱり厳しいですね。それと3列目を出したときのラゲッジスペースは、かなり狭いですね。」
所長 「まあ、3列目を真剣に使おうと思うと、このクラスじゃ厳しいじゃろうな。あくまでも2列プラスエマージェンシーという感じじゃろうな。もっとも短時間の乗車なら3列目は、子供にとって一番人気かも知れんが。」
助手 「僕も3列目、大好きなんですよ。なんか秘密基地みたいでワクワクするじゃないですか。だからこそ、もう少しちゃんと座れる席が欲しいんですけど。」
所長 「本当にお前は子供っぽいな。まあ、ラフェスタに関しては3列目や荷室のサイズと車全体の大きさとを比べて、運転しやすい大きさを選んだんじゃろ。ライバル車もこぞって4m50ぐらいのサイズじゃから、お客の数も多いんじゃろ。ま、もっとも背をもっと高くすれば、座り方も変わって、もう少し広く感じさせることも可能なんじゃが、そうすれば実際のサイズよりも大きく感じるから、敬遠されるんじゃろ。」
助手 「そうですか、なかなか難しいですね。」
所長 「まあ、ミニバンといえども万能選手じゃないからな。居住性、運動性能、取り回しの良さなんかのうち、どれを取ってどれを諦めるかが必要なんじゃ。じゃから、これだけ色んなタイプのミニバンが出来たという訳じゃ。」
助手 「なるほど、ラフェスタは実用的なファミリーカーということですね。」
所長 「そういうことじゃ。」
助手 「じゃあ、ラフェスタは成功間違いなしですね。」
所長 「ほんっとにお前は、単純な奴じゃな。そう思い通りに物事は行かんモンじゃ。なんと言ってもこのクラスは今一番の激戦区なんじゃ。ウィッシュにストリーム、アイシス、来月にはマツダのプレマシーまで出るじゃろ。そいで下のクラスにはシエンタがいて、上のクラスにはノア/ヴォクシーじゃ。各社売れるところにタマ数を増やしとるから、その中で飛び抜けるのは至難の業なんじゃ。」
助手 「そうですね。本当にたくさんありますね。雑誌ではセレナやステップワゴンも今年新型になると出てましたしね。」
所長 「そうじゃろ。その中でラフェスタのポジションを明確にしようと思うと、ストリームのようなスポーティーな路線で後追いするよりも、シンプルで明るいキャラクターの方がいいということじゃ。」
助手 「なるほど。」
所長 「他のクルマとキャラクターが違う分、安定した販売は出来るんじゃないか。ワシはそう睨んどる。で、販売台数の順位よりも、長い間安定して売れてくれた方が日産にとって成功じゃろうて。」
助手 「なんか、もう一度見に行きたくなってきました。」
所長 「まったく、本当にお前はどうしようもない奴じゃな。今度行ったらそれこそ、買う気満々に見られてしまうぞ。」
助手 「いや、買い替えようかなと思って・・・。」
所長 「・・・これじゃ。」
参考資料
日産 ラフェスタ(日産自動車株式会社)
日産 ラシーン(日産自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
助手 「所長、まだ見てなかったんですか。所長ともあろう人が。僕なんかもう1ヶ月も前に見ましたよ。」
所長 「うるさいわ。大体買う気もないくせに、よくそんなに頻繁にディーラーに出入りできるもんじゃな。」
助手 「ないわけじゃないですよ。いいクルマだったら乗り替えるつもりで行ってますから。でも僕ぐらい目が肥えて来ると、なかなかそんなクルマに巡り合えないんですけどね。」
所長 「おんなじことじゃ。」
助手 「で、どうでしたかラフェスタ。」
所長 「そうじゃな、なかなか興味深いクルマじゃったわ。」
助手 「そうですか、僕はあんまりいい印象を持ちませんでしたが。」
所長 「どうしてじゃ。」
助手 「なんて言うんですかね、どデカいサンルーフなんか、とってもいいんですけど、クルマそのもののキャラクターが何か、もの足りないような気がするんですよ。」
所長 「まあ、確かにストリームやウィッシュなんかと比べたら、アクが弱いデザインじゃな。」
助手 「そうですよね。」
所長 「じゃが、エスティマやオデッセイとか、ここんとこアクの強いデザインが多かったから、シンプルなモンの方が、かえって新鮮に映るのかも知れん。元来ファミリーカーなんてそういうもんじゃろ。」
助手 「そう言われればそうなんですけど。」
所長 「このクラスのクルマはじゃな、若いファミリーがターゲットじゃろ。そう考えたとき、ストリームやウィッシュなんかは、旦那の好みで選ぶクルマじゃと思うんじゃ。スポーティーなルックスで走りの性能がいいというのが、指標になっとるんじゃな。ラフェスタはもう少し中性的で、インテリア雑貨なんかを選ぶような感覚なんじゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうモンなんですか。」
所長 「そうじゃ。で、実際乗ってみたら、使い勝手も良くって、走りも思ったよりもいい、というのがポイントなんじゃ。」
助手 「そう言われると、少しわかるような気がします。」
所長 「ちょうど初代ステップワゴンのイメージに近い感じじゃな。」
助手 「そうですね。サンルーフなんか子供のウケも良さそうですし。」
所長 「それにサイズ的に女性でも躊躇することなく運転出来るサイズじゃろ。ストリームやウィッシュよりも少し全長が短いし、見切りも良さそうじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「それにルーフが高くて窓が大きいから、室内の開放感はラフェスタの方がいいじゃろ。その辺りはキャラクターがはっきりしてて好感が持てるところじゃ。」
助手 「段々、欲しくなってきました。」
所長 「単純な奴じゃな。あとスクエアなボディの面は、どこかラシーンをイメージさせるんじゃ。実際アウトドア志向のグレードもあったしな。」
助手 「ラシーンですか、僕あのクルマ大好きなんですよ。でも正直言ってデビューしたての頃は、良さが解りませんでしたから、ラフェスタもあとからじわじわ良さがわかるのかも知れませんね。」
所長 「お前が気に入るかどうかはわからんが、ストリームやウィッシュを暑苦しく思っとるお客にとっては、ラフェスタの清々しさは魅力的に映るじゃろうな。」
助手 「あと、居住スペースなんですが、3列目はやっぱり厳しいですね。それと3列目を出したときのラゲッジスペースは、かなり狭いですね。」
所長 「まあ、3列目を真剣に使おうと思うと、このクラスじゃ厳しいじゃろうな。あくまでも2列プラスエマージェンシーという感じじゃろうな。もっとも短時間の乗車なら3列目は、子供にとって一番人気かも知れんが。」
助手 「僕も3列目、大好きなんですよ。なんか秘密基地みたいでワクワクするじゃないですか。だからこそ、もう少しちゃんと座れる席が欲しいんですけど。」
所長 「本当にお前は子供っぽいな。まあ、ラフェスタに関しては3列目や荷室のサイズと車全体の大きさとを比べて、運転しやすい大きさを選んだんじゃろ。ライバル車もこぞって4m50ぐらいのサイズじゃから、お客の数も多いんじゃろ。ま、もっとも背をもっと高くすれば、座り方も変わって、もう少し広く感じさせることも可能なんじゃが、そうすれば実際のサイズよりも大きく感じるから、敬遠されるんじゃろ。」
助手 「そうですか、なかなか難しいですね。」
所長 「まあ、ミニバンといえども万能選手じゃないからな。居住性、運動性能、取り回しの良さなんかのうち、どれを取ってどれを諦めるかが必要なんじゃ。じゃから、これだけ色んなタイプのミニバンが出来たという訳じゃ。」
助手 「なるほど、ラフェスタは実用的なファミリーカーということですね。」
所長 「そういうことじゃ。」
助手 「じゃあ、ラフェスタは成功間違いなしですね。」
所長 「ほんっとにお前は、単純な奴じゃな。そう思い通りに物事は行かんモンじゃ。なんと言ってもこのクラスは今一番の激戦区なんじゃ。ウィッシュにストリーム、アイシス、来月にはマツダのプレマシーまで出るじゃろ。そいで下のクラスにはシエンタがいて、上のクラスにはノア/ヴォクシーじゃ。各社売れるところにタマ数を増やしとるから、その中で飛び抜けるのは至難の業なんじゃ。」
助手 「そうですね。本当にたくさんありますね。雑誌ではセレナやステップワゴンも今年新型になると出てましたしね。」
所長 「そうじゃろ。その中でラフェスタのポジションを明確にしようと思うと、ストリームのようなスポーティーな路線で後追いするよりも、シンプルで明るいキャラクターの方がいいということじゃ。」
助手 「なるほど。」
所長 「他のクルマとキャラクターが違う分、安定した販売は出来るんじゃないか。ワシはそう睨んどる。で、販売台数の順位よりも、長い間安定して売れてくれた方が日産にとって成功じゃろうて。」
助手 「なんか、もう一度見に行きたくなってきました。」
所長 「まったく、本当にお前はどうしようもない奴じゃな。今度行ったらそれこそ、買う気満々に見られてしまうぞ。」
助手 「いや、買い替えようかなと思って・・・。」
所長 「・・・これじゃ。」
参考資料
日産 ラフェスタ(日産自動車株式会社)
日産 ラシーン(日産自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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