
所長 「トヨタのアベンシスが発売されたそうじゃの。」
助手 「ああ、そうでしたね。例によってイギリスからの輸入ですね。ええーっと、6月に発表して、9月に発売してるんですけど、まだ見掛けませんね。」
所長 「ま、そんなに数が出るクルマでもないしの。それに今度のはワゴンだけじゃそうじゃの。」
助手 「らしいですね。この間も言ってましたけど、セダンのタマは十分に揃ってますからね。それに比べてワゴンは、プロボックス、カローラ・フィールダーぐらいしかありませんし、妥当なトコでしょうね。」
所長 「いくら売れんようになったと言っても極端過ぎるのぉ。前はカルディナにビスタ・アルデオ、マークⅡブリッドにカムリ・グラシアワゴン、あとクラウン・エステートと馬鹿みたいに並べとったのに。」
助手 「ま、需要がミニバンに移った結果でしょうし、代替えは問題ないんでしょうけどね。」
所長 「じゃがこのクラスのレガシィやアコード、アテンザなんかにはちゃんとラインナップされとるし、レガシィはもちろん、アテンザなんかもワゴンが一番売れとるんじゃがな。」
助手 「本来ならプレミオ・アリオンをベースにしてカルディナの後継があっても良さそうなモンですけどね。ま、トヨタにとっては取るに足りない台数ってコトなんでしょう。」
所長 「で、手軽にイギリスから取り寄せてお茶を濁そうってコトなんじゃろうな。ま、それでもワゴンを待っとったモンからすれば有り難い話なんじゃろうな。やっぱりミニバンではワゴンの代わりは務まらんしの。」
助手 「そういうコトなんでしょうね。ところでアベンシス、どう思います。」
所長 「ん、どうって。」
助手 「いや、カッコいいとは到底思えないんですよね。先代のアベンシスって、派手さはなかったですけど、シンプルなデザインがヨーロッパ製ぽくって結構好きだったんですけど。」
所長 「うーん、後期型の黒いセダンなんかは凛としとって、なかなか精悍な佇まいじゃったのぉ。」
助手 「そんな感じでしたよね。それからエラい変わりようだと思いませんか。」
所長 「ま、この間も言うとったんじゃが、今のトヨタの方針なんじゃろうな。アウトバーンなんかで舐められんようにせんとイカンのじゃろうかのぉ。」
助手 「でもトヨタって言えば優等生の代表みたいなモンじゃないですか。こんなに目を吊り上げて睨んでも、誰も喜ばないと思うんですけどね。」
所長 「言えとるの。ま、また方針が変われば顔つきも変わるじゃろうがの。」
助手 「ですね。」
所長 「しかしこのクラスのセダンやワゴンにお客がおらんと言うのも、考えさせられる話じゃのぉ。」
助手 「ですね。世界的に見れば依然最多量販クラスですし、日本に入ってる輸入車もみんなラインナップしてますよね。」
所長 「ちょっと前までは日本でも、ごく普通のクルマじゃったんじゃがな。」
助手 「ミニバンのような多目的車に需要が移ったのはもちろんですけど、この手のクルマが大きくなり過ぎて、日本では扱いづらくなったのも要因としてあるんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。あと購入価格の低価格化もあるじゃろうな。今の日本じゃ、よっぽどの付加価値が付かんと安いクルマしか売れんからのぉ。このクラスのクルマってどんどん性能や質感を向上させて、高級化を進めとるしの。」
助手 「言えてますね。でも内容の割に価格は安いんですけどね。国産だったら250万以下から選べますし、似たような価格帯のステップワゴンやセレナとは比べ物にならないぐらいお金が掛かってるでしょ。」
所長 「じゃがお客は使いもせん3列目のシートを有り難がるんじゃ。確かお前んトコもステップワゴンじゃなかったかのぉ。」
助手 「いや、うちはちゃんと3列目まで使ってますよ、失礼な。」
所長 「そうか。で、3列目がいらんモンは、小さくて燃費のいいコンパクトカーとか軽自動車を選んで、金を浮かすコトを考えるワケじゃ。」
助手 「なんか極端な感じですね。」
所長 「じゃが実際そうなんじゃから仕方がないじゃろ。ワシも今の景気では、金なんて出来るだけ使わんとこうと思うしの。将来的に見通しが立たん以上、クルマごときに100万も200万も掛ける方がどうかしとると思うぞ。」
助手 「いや、所長がそんなコト言ったら具合悪いでしょ。こんなときだからこそ、ひとりでも多くのヒトにクルマの魅力を伝えていかないといけないんじゃないですか。」
所長 「なんでワシがクルマの宣伝をせなならんのじゃ。」
助手 「えっ・・・、そりゃクルマ文化研究所って大それた看板を掲げてるからでしょ。」
所長 「それとクルマの宣伝となんの関係があるんじゃ。」
助手 「だって、クルマが売れてくれないとメーカーもいいクルマをつくるコトが出来ませんし、いいクルマが出来ないとクルマ文化もへったくれもないでしょうが。」
所長 「じゃあワシがあーだこーだ言えばクルマが売れて、どんどんいいクルマが出てくるのか。」
助手 「い、いや、それは・・・。」
所長 「そんなんで売れるんじゃったら、とっくの昔に誰かがやっとるわ。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「クルマが売れとるときには売れとるときなりの発展があるじゃろうし、売れん時期には売れんなりになんとか売るためのアイデアが出てくるモンじゃ。ハイブリッドや軽が売れとるんじゃったら、そこに注力するのもひとつのやり方じゃしの。」
助手 「・・・・。」
所長 「ワシらは、その足掻いとる様を見とるぐらいしか出来んのじゃ。じゃからその動きをじっくり見るのがワシらの役目なんじゃないかのぉ。」
参考資料
トヨタ・アベンシス(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・アベンシス(先代)(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
助手 「ああ、そうでしたね。例によってイギリスからの輸入ですね。ええーっと、6月に発表して、9月に発売してるんですけど、まだ見掛けませんね。」
所長 「ま、そんなに数が出るクルマでもないしの。それに今度のはワゴンだけじゃそうじゃの。」
助手 「らしいですね。この間も言ってましたけど、セダンのタマは十分に揃ってますからね。それに比べてワゴンは、プロボックス、カローラ・フィールダーぐらいしかありませんし、妥当なトコでしょうね。」
所長 「いくら売れんようになったと言っても極端過ぎるのぉ。前はカルディナにビスタ・アルデオ、マークⅡブリッドにカムリ・グラシアワゴン、あとクラウン・エステートと馬鹿みたいに並べとったのに。」
助手 「ま、需要がミニバンに移った結果でしょうし、代替えは問題ないんでしょうけどね。」
所長 「じゃがこのクラスのレガシィやアコード、アテンザなんかにはちゃんとラインナップされとるし、レガシィはもちろん、アテンザなんかもワゴンが一番売れとるんじゃがな。」
助手 「本来ならプレミオ・アリオンをベースにしてカルディナの後継があっても良さそうなモンですけどね。ま、トヨタにとっては取るに足りない台数ってコトなんでしょう。」
所長 「で、手軽にイギリスから取り寄せてお茶を濁そうってコトなんじゃろうな。ま、それでもワゴンを待っとったモンからすれば有り難い話なんじゃろうな。やっぱりミニバンではワゴンの代わりは務まらんしの。」
助手 「そういうコトなんでしょうね。ところでアベンシス、どう思います。」
所長 「ん、どうって。」
助手 「いや、カッコいいとは到底思えないんですよね。先代のアベンシスって、派手さはなかったですけど、シンプルなデザインがヨーロッパ製ぽくって結構好きだったんですけど。」
所長 「うーん、後期型の黒いセダンなんかは凛としとって、なかなか精悍な佇まいじゃったのぉ。」
助手 「そんな感じでしたよね。それからエラい変わりようだと思いませんか。」
所長 「ま、この間も言うとったんじゃが、今のトヨタの方針なんじゃろうな。アウトバーンなんかで舐められんようにせんとイカンのじゃろうかのぉ。」
助手 「でもトヨタって言えば優等生の代表みたいなモンじゃないですか。こんなに目を吊り上げて睨んでも、誰も喜ばないと思うんですけどね。」
所長 「言えとるの。ま、また方針が変われば顔つきも変わるじゃろうがの。」
助手 「ですね。」
所長 「しかしこのクラスのセダンやワゴンにお客がおらんと言うのも、考えさせられる話じゃのぉ。」
助手 「ですね。世界的に見れば依然最多量販クラスですし、日本に入ってる輸入車もみんなラインナップしてますよね。」
所長 「ちょっと前までは日本でも、ごく普通のクルマじゃったんじゃがな。」
助手 「ミニバンのような多目的車に需要が移ったのはもちろんですけど、この手のクルマが大きくなり過ぎて、日本では扱いづらくなったのも要因としてあるんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。あと購入価格の低価格化もあるじゃろうな。今の日本じゃ、よっぽどの付加価値が付かんと安いクルマしか売れんからのぉ。このクラスのクルマってどんどん性能や質感を向上させて、高級化を進めとるしの。」
助手 「言えてますね。でも内容の割に価格は安いんですけどね。国産だったら250万以下から選べますし、似たような価格帯のステップワゴンやセレナとは比べ物にならないぐらいお金が掛かってるでしょ。」
所長 「じゃがお客は使いもせん3列目のシートを有り難がるんじゃ。確かお前んトコもステップワゴンじゃなかったかのぉ。」
助手 「いや、うちはちゃんと3列目まで使ってますよ、失礼な。」
所長 「そうか。で、3列目がいらんモンは、小さくて燃費のいいコンパクトカーとか軽自動車を選んで、金を浮かすコトを考えるワケじゃ。」
助手 「なんか極端な感じですね。」
所長 「じゃが実際そうなんじゃから仕方がないじゃろ。ワシも今の景気では、金なんて出来るだけ使わんとこうと思うしの。将来的に見通しが立たん以上、クルマごときに100万も200万も掛ける方がどうかしとると思うぞ。」
助手 「いや、所長がそんなコト言ったら具合悪いでしょ。こんなときだからこそ、ひとりでも多くのヒトにクルマの魅力を伝えていかないといけないんじゃないですか。」
所長 「なんでワシがクルマの宣伝をせなならんのじゃ。」
助手 「えっ・・・、そりゃクルマ文化研究所って大それた看板を掲げてるからでしょ。」
所長 「それとクルマの宣伝となんの関係があるんじゃ。」
助手 「だって、クルマが売れてくれないとメーカーもいいクルマをつくるコトが出来ませんし、いいクルマが出来ないとクルマ文化もへったくれもないでしょうが。」
所長 「じゃあワシがあーだこーだ言えばクルマが売れて、どんどんいいクルマが出てくるのか。」
助手 「い、いや、それは・・・。」
所長 「そんなんで売れるんじゃったら、とっくの昔に誰かがやっとるわ。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「クルマが売れとるときには売れとるときなりの発展があるじゃろうし、売れん時期には売れんなりになんとか売るためのアイデアが出てくるモンじゃ。ハイブリッドや軽が売れとるんじゃったら、そこに注力するのもひとつのやり方じゃしの。」
助手 「・・・・。」
所長 「ワシらは、その足掻いとる様を見とるぐらいしか出来んのじゃ。じゃからその動きをじっくり見るのがワシらの役目なんじゃないかのぉ。」
参考資料
トヨタ・アベンシス(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・アベンシス(先代)(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
今回の新型は昆布でダシとったトヨタ味。ヨーロッパ人はたっぷりのバターで炒めたギトギト味くらいでちょうどいいんじゃないかなぁ(笑)ドイツ系もさっぱり風味が多くなって、物足りないと感じてる人いるだろうし。「厚いステーキどうぞ」みたいな。
うーん、ボクのイメージでは先代の方があっさりとしていて、今回の方が濃いような気がしてたんですですが。
ただ味つけが、仰ってるように和風なんで、向こうの方の口には合わなそうですね。
大抵のミニバンはステーションワゴンの代わりに成るかなと思っても、背の高いミニバンは広さは充分でもハンドリングと乗り心地がワゴンに敵わない、背の低いミニバンは二列目の広さとシートサイズでワゴンに敵わない、でステーションワゴンの出番が有ると思うんですが。
トヨタには昔のボルボのステーションワゴンやアメ車のステーションワゴンの様な、補助席を三列目につけたステーションワゴンのみたいなジオが有るから、新型アベンシスデザインならジオで良いかなと。
フォーマルなセダン系デザインで高級なステーションワゴンって感じで、クラウンかカムリかマークXかレクサスGSかISベースで出してくれればジオと違う魅力を感じて少し欲しく成るんですが。
そうですね。マークXジオならワゴンとしての需要にも十分応えられそうですね。
ま、選択肢は多い方がいいのでジオとアベンシスの併売でも問題はないと思いますが。
>フォーマルなセダン系デザインで高級なステーションワゴンって感じで、クラウンかカムリかマークXかレクサスGSかISベースで出してくれればジオと違う魅力を感じて少し欲しく成るんですが。
クラウンのワゴンなんかあってもいいと思うんですけど、今の需要ではなかなか難しいんでしょうね。北米も同様ですしね。
結局ワゴンの市場があるヨーロッパで売れる車種しかつくれないんでしょうね。
ISは次期型でいいんで欲しいですね。