助手 「ダイハツのタント・エグゼがスバルにOEM供給されましたね。」
所長 「ルクラとか言ったのぉ。」
助手 「ラージ、ユーティリティ、コンフォート、リラックス、アクティブの頭文字を取ってLUCRAだそうです。」
所長 「ふーん、上手いこと言いよるの。」
助手 「そうですかぁ。ジャニーズのSMAPやNEWSみたいじゃないですか。」
所長 「SMAPって頭文字なのか。」
助手 「Sports Music Assemble Peopleの略なんですよ。ちなみにNEWSはNorth、East、West、Southと文字通りのニュースを掛けていて、KAT-TUNはメンバーの頭文字を並べたモンですよ。」
所長 「えらく詳しいのぉ。」
助手 「えっ、いや、いいじゃないですか。そんなことよりクルマの名前としてはどうなんでしょうね。広告代理店が考えたような洒落っ気はありますけど、重みがないって言うか。」
所長 「そんなこと言ったらBMWやフィアットなんかはどうなるんじゃ。」
助手 「えっ、・・・BMWはわかりますけどフィアットもそうなんですか。」
所長 「Fabbrica Italiana Automobili Torinoの頭文字を取ってFIATじゃ。そんなコトも知らんのか。」
助手 「へぇー、そうなんですか。知りませんでした。」
所長 「ま、元々の名前を略しとるわけじゃから、取って付けただけのルクラと一緒には出来んがの。」
助手 「ですね。ルクラの場合、コンセプトに合ってそうな単語をピックアップして、語呂のいいように並べたって感じですモンね。」
所長 「そんなトコじゃろうな。」
助手 「ところでルクラどう思われます。」
所長 「うーん、悪くはないんじゃないか。」
助手 「あっ、やっぱり。ボクもそう思ってたんですよ。」
所長 「ほぉ、そうか。」
助手 「タント・エグゼが出たときは、なんて酷いクルマだと思ったんですけど、スバルから出ると不思議とそんなに悪く感じないんですよ。」
所長 「クルマ自体はいいとは思わんがの。ただスバルのラインナップになかったクルマじゃし、軽の市場を見ても一番の有望株じゃろ。」
助手 「確かにタントの勢いは凄いですよね。2月の販売台数では王者のワゴンRを抜いて軽自動車でトップになりましたし、今年1年はワゴンRと首位争いをするコトになるんでしょうね。」
所長 「まぁ、欲を言えばエグゼより本家の方がいいんじゃけど、さすがにダイハツも稼ぎ頭のタントを出すのは渋ったんじゃないかのぉ。」
助手 「スバルのユーザーは、走行性能を重視しますし、ピラーレスのスライドドアよりもヒンジドアの方が合ってる気がしますけどね。」
所長 「そもそも走行性能を重視するモンが選ぶクルマじゃないじゃろ。じゃったらより使い勝手に特化したタントの方が喜ばれると思うぞ。」
助手 「うーん、そうですかね。あとエグゼのリアピラーをヒドゥンタイプにしてるトコとか、プレオや先代までのレガシィみたいだと思いませんか。ひょっとするとエグゼの開発段階ですでにスバルへのOEM供給を視野に入れてたんじゃないでしょうか。」
所長 「スバルに供給する計画はあったじゃろうけど、そのためになんで自社で売るクルマをスバルに似せる必要があるんじゃ。単にタントとの差別化を図ったに過ぎんじゃろ。」
助手 「日産のモコってあるじゃないですか。あれってスズキのMRワゴンよりよく売れてるでしょ。」
所長 「なんじゃ、いきなり。」
助手 「思うんですけど、現行のMRワゴンって日産のモコとして売ってもらうために開発したような気がするんですよ。デザインにしても明らかにモコの方がいいですしね。ブラックアウトしたAピラーとルーフのつなぎ目の辺りなんてGT-Rっぽい気もしますし。」
所長 「うーん、言われてみれば・・・んなわけないわ。GT-RよりMRワゴンの方が1年以上も先に出とるんじゃ。それじゃったらGT-Rをモコに似せたコトになるじゃろうが。」
助手 「でもMRワゴンが出る前にプロトタイプを発表してますし、ないとも言い切れないでしょ。」
所長 「いや、言い切れるわ。そもそもMRワゴンのピラーってスイフトなんかと共通のテイストじゃろうが。GT-Rと似とるのはたまたまと言うか、ブラックアウトしたAピラーを採用するクルマが増えただけじゃろ。」
助手 「・・・・。」
所長 「ま、百歩譲ってMRワゴンが日産向けに開発したクルマじゃとしても、それは販売を期待出来るからじゃろうが。今度の場合、スバルがダイハツよりも売れるとは誰も思っとらんじゃろ。」
助手 「そうでしょうね。目標台数もエグゼの4,000台に対してルクラは半分の2,000台ですしね。」
所長 「そういうコトじゃ。」
助手 「でもスバルは軽自動車の自社製造をやめてダイハツのクルマを売ろうとしてるわけでしょ。タダでさえイメージダウンは避けられませんし、トヨタが何らかの配慮をしたと考えられませんか。」
所長 「そんなに甘いとは思えんがの。それにそんな配慮をせんでもスバルも軽のお客を持っとるし、需要の大きいスペース重視のクルマを投入するんじゃから、今までよりも販売はよくなるはずじゃ。少なくともR1、R2を足した数の何倍も売れるじゃろ。」
助手 「まぁ、今のスバルには売れるクルマがあるに越したコトはないでしょうし、正解なんでしょうね。」
所長 「ひとつ気がかりなのは、ステラの客を取ってしまうだけに終わってしまわんかというコトじゃがの。」
助手 「・・・あるかもしれませんね。」
参考資料
スバル・ルクラ(富士重工業株式会社)
ダイハツ・タントエグゼ(轟クルマ文化研究所)
スズキ MRワゴン(轟クルマ文化研究所)
日産 モコ(日産自動車株式会社)
スバル・ステラ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ルクラとか言ったのぉ。」
助手 「ラージ、ユーティリティ、コンフォート、リラックス、アクティブの頭文字を取ってLUCRAだそうです。」
所長 「ふーん、上手いこと言いよるの。」
助手 「そうですかぁ。ジャニーズのSMAPやNEWSみたいじゃないですか。」
所長 「SMAPって頭文字なのか。」
助手 「Sports Music Assemble Peopleの略なんですよ。ちなみにNEWSはNorth、East、West、Southと文字通りのニュースを掛けていて、KAT-TUNはメンバーの頭文字を並べたモンですよ。」
所長 「えらく詳しいのぉ。」
助手 「えっ、いや、いいじゃないですか。そんなことよりクルマの名前としてはどうなんでしょうね。広告代理店が考えたような洒落っ気はありますけど、重みがないって言うか。」
所長 「そんなこと言ったらBMWやフィアットなんかはどうなるんじゃ。」
助手 「えっ、・・・BMWはわかりますけどフィアットもそうなんですか。」
所長 「Fabbrica Italiana Automobili Torinoの頭文字を取ってFIATじゃ。そんなコトも知らんのか。」
助手 「へぇー、そうなんですか。知りませんでした。」
所長 「ま、元々の名前を略しとるわけじゃから、取って付けただけのルクラと一緒には出来んがの。」
助手 「ですね。ルクラの場合、コンセプトに合ってそうな単語をピックアップして、語呂のいいように並べたって感じですモンね。」
所長 「そんなトコじゃろうな。」
助手 「ところでルクラどう思われます。」
所長 「うーん、悪くはないんじゃないか。」
助手 「あっ、やっぱり。ボクもそう思ってたんですよ。」
所長 「ほぉ、そうか。」
助手 「タント・エグゼが出たときは、なんて酷いクルマだと思ったんですけど、スバルから出ると不思議とそんなに悪く感じないんですよ。」
所長 「クルマ自体はいいとは思わんがの。ただスバルのラインナップになかったクルマじゃし、軽の市場を見ても一番の有望株じゃろ。」
助手 「確かにタントの勢いは凄いですよね。2月の販売台数では王者のワゴンRを抜いて軽自動車でトップになりましたし、今年1年はワゴンRと首位争いをするコトになるんでしょうね。」
所長 「まぁ、欲を言えばエグゼより本家の方がいいんじゃけど、さすがにダイハツも稼ぎ頭のタントを出すのは渋ったんじゃないかのぉ。」
助手 「スバルのユーザーは、走行性能を重視しますし、ピラーレスのスライドドアよりもヒンジドアの方が合ってる気がしますけどね。」
所長 「そもそも走行性能を重視するモンが選ぶクルマじゃないじゃろ。じゃったらより使い勝手に特化したタントの方が喜ばれると思うぞ。」
助手 「うーん、そうですかね。あとエグゼのリアピラーをヒドゥンタイプにしてるトコとか、プレオや先代までのレガシィみたいだと思いませんか。ひょっとするとエグゼの開発段階ですでにスバルへのOEM供給を視野に入れてたんじゃないでしょうか。」
所長 「スバルに供給する計画はあったじゃろうけど、そのためになんで自社で売るクルマをスバルに似せる必要があるんじゃ。単にタントとの差別化を図ったに過ぎんじゃろ。」
助手 「日産のモコってあるじゃないですか。あれってスズキのMRワゴンよりよく売れてるでしょ。」
所長 「なんじゃ、いきなり。」
助手 「思うんですけど、現行のMRワゴンって日産のモコとして売ってもらうために開発したような気がするんですよ。デザインにしても明らかにモコの方がいいですしね。ブラックアウトしたAピラーとルーフのつなぎ目の辺りなんてGT-Rっぽい気もしますし。」
所長 「うーん、言われてみれば・・・んなわけないわ。GT-RよりMRワゴンの方が1年以上も先に出とるんじゃ。それじゃったらGT-Rをモコに似せたコトになるじゃろうが。」
助手 「でもMRワゴンが出る前にプロトタイプを発表してますし、ないとも言い切れないでしょ。」
所長 「いや、言い切れるわ。そもそもMRワゴンのピラーってスイフトなんかと共通のテイストじゃろうが。GT-Rと似とるのはたまたまと言うか、ブラックアウトしたAピラーを採用するクルマが増えただけじゃろ。」
助手 「・・・・。」
所長 「ま、百歩譲ってMRワゴンが日産向けに開発したクルマじゃとしても、それは販売を期待出来るからじゃろうが。今度の場合、スバルがダイハツよりも売れるとは誰も思っとらんじゃろ。」
助手 「そうでしょうね。目標台数もエグゼの4,000台に対してルクラは半分の2,000台ですしね。」
所長 「そういうコトじゃ。」
助手 「でもスバルは軽自動車の自社製造をやめてダイハツのクルマを売ろうとしてるわけでしょ。タダでさえイメージダウンは避けられませんし、トヨタが何らかの配慮をしたと考えられませんか。」
所長 「そんなに甘いとは思えんがの。それにそんな配慮をせんでもスバルも軽のお客を持っとるし、需要の大きいスペース重視のクルマを投入するんじゃから、今までよりも販売はよくなるはずじゃ。少なくともR1、R2を足した数の何倍も売れるじゃろ。」
助手 「まぁ、今のスバルには売れるクルマがあるに越したコトはないでしょうし、正解なんでしょうね。」
所長 「ひとつ気がかりなのは、ステラの客を取ってしまうだけに終わってしまわんかというコトじゃがの。」
助手 「・・・あるかもしれませんね。」
参考資料
スバル・ルクラ(富士重工業株式会社)
ダイハツ・タントエグゼ(轟クルマ文化研究所)
スズキ MRワゴン(轟クルマ文化研究所)
日産 モコ(日産自動車株式会社)
スバル・ステラ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!!グループ 轟クルマ文化研究所
で、気になるのは、私もやはりこの「ルクラ」の販売台数の推移ですね。
軽自動車というのは、いわゆるマニアだけが買うわけではない家電のようなモノですから、ルクラの方がステラよりも売れてしまうという可能性も、かなり高いように思うのです。そうなると、いわゆる「スバリスト」だけでは商売が成り立たないということが既成事実として証明されてしまい、ひいてはスバルがスバルらしさを失っていく序章になりかねないのではないかと・・・
スバルの経営のためには、これが売れたほうがいいのでしょうけれど、スバリストの私としては、売れてほしくないクルマですネ。
>いわゆる「スバリスト」だけでは商売が成り立たないということが既成事実として証明されてしまい、ひいてはスバルがスバルらしさを失っていく序章になりかねないのではないかと・・・
なるほど、そうなんですね。
売れれば売れるほど、今までのスバル方向性を否定してしまいかねない・・・。
かと言って売れなければ会社は儲かりませんし、レガシィやインプレッサなどの基幹車種の開発予算が・・・。
うーん、確かに複雑な心境ですよね。
これは最後の砦となったステラに頑張ってもらうしかありませんね。
たぶん、大丈夫ですよ!
OEMの場合、メーカーには利益は入ってこないんですかね。
自社開発じゃないから開発費は掛かってないでしょうけど、ちょっとぐらいは入るんじゃないかと想像してますが如何でしょうか。
ま、ステラが売れるのが一番いいんでしょうけど。
とくに軽はないはず。
販売会社の要望で自社にないラインアップを増やしたいだけだと思うので、メーカーの開発要件には心配しなくても関係ないんじゃないかな、と。
スバリストのためのクルマは今後も大丈夫だと信じたい!ところです。
>とくに軽はないはず。
と言うことはスバルにとっては、販売店の飯の種になってくれればって感じなんでしょうか。
販売店の主力がそっちにならなければいいんですが。
>スバリストのためのクルマは今後も大丈夫だと信じたい!ところです。
ですね。