釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

雑談:「放散虫:Z^s+0.5 画像」生成と胎動の話。

2014-04-03 11:18:48 | その他の雑談
私は二十年程前よりパソコンを使った絵遊びをしてきた。
この遊びの主題は、いわゆるマンデルブロ画像の変形であるが、数学の複素平面上の
画像を取り扱う。画像作成プログラム言語はBASIC/98であるが、画像作成
プログラム自体の作成も面白い。我が人生において此の遊びを除いたら何も残らない。

そこで此処にも其の遊びの一端を記録しておこう。

***
このトピックの写真の話である。

さて最も単純な複素関数:Z^s+0.5 (sは実数) において、s=1→1.2→1.4→1.6→1.8→2
と変化させたら、どのような画像になっていくだろうか?

この図は Z^s+0.5 という名の「放散虫」の画像であるが、特に興味深いのは此の「放散虫」の「内臓部」の画像の変化である。

1という数字は(0を除いて考えると)自然数の最初の値であり、その意味で『ものの始まり』に対応している。自然数のその次の数は 2 であるが、1 から 2 へと変化するとき、画像の変化から分かるように、「内臓部」が二つに「分裂」していく。

この様子は例えれば、此の画像は、1 という何もない原始の混沌の世界から何ものかへと形が形成していく様子の数学的表現と言える。即ち、例えば母親の胎内で胎児が形成
されていく様子を連想させる。

この画像は此の世の『ものの始まり』とか『ものがたりの始まり』とかの数学的表現
と言える。

***

音楽で云えば『ラインの黄金』の第一場の前奏曲や、モーリス・ラベルのバレエ音楽
『ダフニスとクロエ』の第三部の『夜明け』から受ける印象の数学的表現である。
また映画で云えば、ビム・ベンダースの『ベルリン・天使の詩』のラストシーンの
『物語の始まり』というナレーションが意味することの数学的表現とも言える。

https://www.youtube.com/watch?v=I6d2tqToIec

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