瑠璃観音1尺立像。取り掛かって3ヶ月、ようやく小造りの終盤段階にたどりついた。
6寸に比べて相当大きいので彫りやすいかと思いきや、掌に納まりきらないのでうまく保持できないために、部位によっては返って作業がしずらい。
なかなか一筋縄ではいかないものだ。
先月半ば、おおむね姿が固まり、衣の襞のおおかたの流れも彫りこんだ段階で、改めてよくよく見ると相当<メタボ>。
数え切れないくらいに計測を繰り返してきたはずなのに(涙)。
仕上げ彫りで修正がきくレベルではなさそう。
ため息とともにしばし眺めた後、思い切って衣文も何もざっくりと削り取る。
そしてようやくここまで。
今回もまた、天衣のすそに苦しんでいる。
手本の写真をいくら眺めても所詮平面。立体としてどうなっているのかが掴めず、手探りの試行錯誤で次第に木がやせていく^^;。
これから仕上げ彫りに入り、一層細やかな作業になる。そして蓮台、さらに光背と、先はまだまだ遠い。
一体、いつになったらたどり着けることやら・・。