無明抄

もの言わざるは腹ふくるるわざ・・。かなわぬまでも一市民の発言

梅原猛 「誤解された歎異抄」を読む

2004-07-19 | 無明抄:こころの一人遊び
梅原猛 「誤解された歎異抄」(光文社文庫)を再読。 歎異抄といえば、ただちに「善人なおもて往生す。いわんや悪人においておや」の一節が思い出される。 梅原によれば、それが「誤解」だという。 歎異抄は、もともと絶対他力を説いた親鸞の死後、弟子たちの間に見られた「自力」的な要素をまじえる傾向に対して、絶対他力を改めて強調するという意図で唯円によって書かれた。 そのため、必ずしも親鸞の教えの真髄とはい . . . 本文を読む

うれしさもよほど小なり参院選

2004-07-13 | 蟷螂斧:私的時事論談
参議院選挙が終り、自民党が過半数割れ、民主躍進。 小泉政府の暴走、特に軍事/外向面での暴走を憂う私としては喜ぶべきかもしれないが、嬉しさも中くらいにも及ばない。 元々、反自民ならぬ、半自民の民主党との争いであってみれば、選挙結果がどう転ぼうが、この国の状況は「えげつなくひどい」か「相当ひどい」かの違い程度でしかないし、小泉は少々負けても責任をとって退陣するようなタマではないのも判りきっていたか . . . 本文を読む

釈迦如来1

2004-07-03 | 趣味工房:木彫
釈迦如来立像:試作 24cm 材:シルクウッド 2004年5月制作 とある石材店で見かけた観音菩薩の石像の姿に惹かれて、仏像に挑戦。 材のテストを兼ねた試作。 当然ながら、真似事の域をでないが、でも、こういうものを彫っていると何となく心が洗われるような気がするから不思議なもの。 「お経」にしろ「仏像」にしろ、それ自体が神秘的な力を持つと言うより、いわば、心のスイッチをきりかえる「装置」なのだと . . . 本文を読む