無明抄

もの言わざるは腹ふくるるわざ・・。かなわぬまでも一市民の発言

21世紀、世界の終わりのはじまり?

2001-12-08 | 蟷螂斧:私的時事論談
21世紀の始めと言うのに、世界はますます「世紀末」の様相を呈している。 20世紀の基調は、農業社会から産業革命がもたらした工業社会への転換、その思想的・社会的表現としての資本主義、そしてこの転換がもたらした矛盾=階級対立、植民地支配、帝国主義と対決する理想としての社会主義の実験とその挫折などであろう。 二つの世界大戦もその後の冷戦も結局はこの文脈の中で起こったことだといえる。 これに対して、2 . . . 本文を読む

「正義の戦争」も「正義のテロ」もない

2001-12-01 | 蟷螂斧:私的時事論談
01年秋、友人から京都大学の研究者K氏の論文が送られてきた。 K氏は、市民の立場にたって反原発運動に力を注いでこられた、私がかねてから敬愛する正義感あふれる科学者である。 論文は、9・11以降、アメリカを発信源として吹き荒れた集団ヒステリーじみた「反テロ戦争」の声に対する怒りに満ちた反論である。 その中で、氏は、先住民を虐殺し土地を奪って「自由と民主主義」を謳い上げたアメリカの建国以来の「体質」 . . . 本文を読む