■まず、化粧直し
天文趣味の世界に舞い戻った浦島太郎が最初にGETしたのが中古の「VIXEN GP赤道儀」(1992年発売)
届いた品は、薄緑色という、ちょっと異色のオリジナル塗装が傷んで侘しい。
ちなみに、アマチュア向け赤道儀の出始めの頃は、基本的に黒だったよなあ。いかにも「機械」って感じの。
例えば、こんな感じ
アルミ三脚と本体を分離し、それぞれの塗装以外の部分を丁寧にマスキングテープで養生。
何事につけても「段取り7部」というが、塗装に関しては「マスキング」の手抜きは仕上がりに大きく響くことを長年のDIY人生で思い知っている。
全て金属部品なので、塗料は車用のスプレイ塗料と狙いを定める。オリジナルに近い色を探したが適当なものがない。まあ、この色も好みとしてはいまいちなので感じのいいアイボリー調を選び、サーフェイサーを2度塗りしてから慎重に塗装。いい感じに仕上がった。
before after
■2軸モータードライブ
やっぱり、せっかくの赤道儀、モータードライブくらいは欲しい。
しかし、VIXEN純正品は4万円弱。本体より高いって・・、やっぱり抵抗あるよな。
ネットさまよっている内に、Sky Watcher EQ5赤道儀用2軸モータードライブがほぼ半値で、VIXEN互換らしいと分かりポチ。
取り付け位置、ネジ穴等すべてそのままであっさり取り付け。
しかし、テストしてみるとすぐに追尾できなくなる。???
原因は「クラッチ」にあった。
この製品のクラッチは、モーターから回転を伝えるギア(下図B)は微動軸とはフリーで、微動軸に固定された部品(図A)に押し付けて摩擦でON、ゆるめてOFFとする構造。問題はその押し付け方。クラッチ胴(図C)の内側がメスネジで、部品Aと一体の雄ネジに取り付けられており、Cを右に回すと左に締まって行ってBを挟み込むという寸法。
しかし、これでは当然ながら微動軸の回転を繰り返すうちに締まったり緩んだり。数分毎に絞めなおさないといけない。
「馬鹿じゃないの」(失礼)と思ってしまった。
しかし、今更この投資を無駄にはできんので知恵で乗り切ろうと、あの手この手。
まずは摩擦面にゴムパッキンを付けてフリクション強化・・ダメ。
調べてみるとVIXENのはさすがにそんなドジなことにはなっておらず、下左図のB、Cに当たる部品が一体化しており、Cにつけられたクランプビスで微動軸に固定する仕組み。
色々頭悩ました結果、VIXEN方式を採用、「クラッチ」の側面に固定用ネジを付けることに。
部材は真鍮製なので電動ドリルで案外簡単に穴が開いた。
ここにタップで4mmのネジを切りビスで締め付けるという力業。
Vixen方式と違って「クラッチ」本体を絞めてからストパーネジで固定するという2度手間にはなるが、これで一応解決。
写真左:バカな「クラッチ」 右:ごり押し解決策
(しかし、SKY Watcher EQ5のユーザーはどうしてるのだろう? もしかして私の使い方が間違い? それはないでしょう・・)