無明抄

もの言わざるは腹ふくるるわざ・・。かなわぬまでも一市民の発言

瑠璃観音立像 2体目 完成

2007-08-19 | 趣味工房:木彫
瑠璃観音6寸立像2体目完成

本体:檜柾目彫刻材
蓮台:檜
光背:アガチス

今年に入って彫り始めた瑠璃観音の2体目が漸く完成。
しみじみ見ると・・??
重心がわずかにずれているような・・?
執拗に計測しながら彫ったにも関わらず左足の位置が足幅ひとつずれているようだ(涙)
しかし、後の祭り。(これで3体目を彫るしかなくなった^^;)

台座は、色々な材で取り掛かってみては中止。
結局、東急ハンズで見つけた表札用の檜材を使った。3枚にスライスして木取りすると1枚で下框以外は何とか足りた。



次なる問題は光背。
宗琳仏師の作品のような「宝珠型唐草光背」が美しいけれど、透かし彫りをしようとして「パキ」と折れる様が目に浮かび、到底手に負えそうに思えない 。
聖観音で造った我流の光輪のタイプにしようか、しかし、やっぱり宝珠型唐草文様の美しさは捨てがたい・・。
悶々とすること数日、とにかく試しにやってみてだめなら別の型にやり直 せばいいと唐草文様に挑戦することにした。
しかし、取り掛かってみると、まず文様を描くこと自体が大仕事。
写真をスキャンして描画ソフトでサイズを調整してからトレース。
さらにこの平面の図柄をわずかとはいえ「反り」の入った立体の材にどう転写するか?
バイブルである「仏像彫刻 鑑賞と彫り方(松久宗琳仏所監修)」では型 紙を貼り付けるとあるが、平面図の紙は当然ながらそのままでは立体の材に合わない。
どうするのだろう?
何度かやってみるがだめ。この辺りが独学の悲しさである。
悪戦苦闘、結局図案を見ながらデバイダーで対称を確認しつつ手書きすることになってしまった。
材は、手元に残った檜材ではどうしても寸法が取れず、割れ難くて彫りやすそうで、かつ色目もさほど違和感のないのは・・と物色してアガチス材 で試すことに。
刀も、細かい切抜きにはクラフトナイフや皮細工用のナイフなど、いろいろ試しながら毎日コツコツ、焦るな焦るなと言い聞かせつつ彫り続け、何 とか放棄せず彫り上げた。
美しいとは到底いえないまでも、思ったほど割れもせず、いい練習にもな った、が・・・、仕上げ段階で、どうもおかしい。
よくよく見れば図柄が間違っていて左右対称になっていない箇所がある!ムムムム・・・ ま、いいか^^。
(実はこの作は義母に差し上げる約束で、どうせなら盆の帰省までに仕上げたいのでやり直す時間は無い・・を口実に妥協。)

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