無明抄

もの言わざるは腹ふくるるわざ・・。かなわぬまでも一市民の発言

初めての選挙応援

2016-05-31 | 蟷螂斧:私的時事論談
67歳の今日まで、社会や政治に関心を持ち、市民運動にもかかわりながらも、いずれの政党、党派にも属さず、選挙運動からも距離を置いてきた、「無党派リベラル」を自認する私だが、今回ばかりは一歩踏み込むことにした。 . . . 本文を読む

後藤健二さん殺害に、怒りと報復感情に巻き込まれそうな人々へ

2015-02-01 | 蟷螂斧:私的時事論談
後藤健二さんが殺害された。 事件発覚以来、一縷の望みをかけて、水面下の交渉が進んでいると願っていたが、残念無念。 愚かな安倍首相の思慮の足りないマッチョポーズが最悪の結果を招いた。 そのことにも無自覚に、「テロリストに償いをさせる」と息巻く首相の下、この国も「戦場」となって行くのか。 それこそ、後藤さんの願いともっともかけ離れた道だ!   911後のやりきれない思いを . . . 本文を読む

戦後民主主義の断末魔

2013-04-11 | 蟷螂斧:私的時事論談
最近、ある若者が「民主主義なんてダメだ、独裁の方がまし」というのを聞いて驚くと同時に、考えさせられた。 今の「北の国」を決して笑えない軍国主義下で暮らし、あの戦争を直接体験して生き延びた戦中世代はもちろん、その経験を見聞きし追体験してきたいわゆる団塊世代にとっても、平和と民主主義の重要さは自明のことであった。 新憲法下で、どん底の貧しさから右肩上がりに急成長する時代を生きて、想像もしなかった「豊 . . . 本文を読む

世界は悲惨に満ちている

2012-03-26 | 蟷螂斧:私的時事論談
英会話教室に通う時間も金もない者にとって、podcastの普及はありがたい。 若いころに逃した学習機会の埋め合わせに数年前からABC、BBCなど英語ニュースを聞き始めた。 「音」にしか聞こえなかったのが、少しづつ「言葉」に聞こえるようになり、断片的に内容がわかるようになってきた。そうしてつくづく知らされたのは、世界はなんと悲惨と愚行に満ちているかということ。 ABC、BBC、CNN等を毎日聞いて . . . 本文を読む

「消費税選挙」を許してはならない

2012-01-09 | 蟷螂斧:私的時事論談
震災「復興」どころか「復旧」さえすすまない中、「政治」の世界では消費税が最大の課題であるかのごとく論じられている。 野田首相は、原発事故などはもう担当大臣・官僚に任せればいいとでも言わんばかりに、数か月前まではTPP,今はただただ消費税増税にまい進している。 彼の頭の中では、3・11以前も以後も、TPP参加と消費税増税というテーマだけが「ぶれない」最優先課題で、震災も原発事故も今では二の次の課題程 . . . 本文を読む

日本は、これでも変われないのか

2011-12-28 | 蟷螂斧:私的時事論談
2011年が終わろうとしている。 大震災・津波と原発の破局事故、 にもかかわらず、方向転換することができないこの国の底知れぬ愚かさを思い知らされた1年だった。 新年とともに書き始めた新たな日記帳は、3月17日、次の記述を最後に空白のままだ。 もはや絶望 止まる方が奇跡に近い 信じられない手抜かり、後追い対応 日本の崩壊の日を今見ている 6基の原発と使用済み燃料が、次々とか一気に 吹き飛ぶ時が迫 . . . 本文を読む

この国の主人はだれか?

2011-11-09 | 蟷螂斧:私的時事論談
福島原発がレベル7の大事故を起こし、数十万人の人々が故郷を追われ暮らしの全てを失った。事故の完全収束には何十年を要するかわからず、放射能の脅威は子々孫々に及ぶ。 これは天災か?断じてそうではない。数十年来指摘されつづけた「原発震災」の危険性に目を向けず、建設後早い時期に欠陥が明らかになっていたMark1型原子炉を漫然と使い続け、巨大津波の可能性にも気づきながら無視してきた挙句の大惨事が天災であるわ . . . 本文を読む

別冊宝島「原発の深い闇2」を読む。

2011-10-30 | 蟷螂斧:私的時事論談
別冊宝島「原発の深い闇2」を読む。 一見際物的な表現に違和感を持ちそうだが、内容的には原子力利権に群がる政治、経済界、学者、メディアなどの実態をデータで裏付けつつ、原子力村、否「原子力帝国」支配構造の根深さによく迫っている。 3・11以前にはこのような報道が日の目をみることはなかっただろうが、福島原発事故によって「帝国」の支配構造に裂け目が生じ、そこから、ようやく原子力を巡る闇が垣間見えてきた、あ . . . 本文を読む

現実を見据えれば脱原発しかない

2011-10-10 | 蟷螂斧:私的時事論談
福島原発事故をきっかけにようやく原子力発電をどうするかが国民的な議論の俎上に上がってきた。 本来なら、チェルノブイリ事故の後、「まだ間に合うのなら」という一主婦の訴えが大きな反響を呼んだあの頃に真剣な議論がなされるべきであったが、そうはならず、「間に合わなかった」ことは痛恨の極みといわねばならない。 福島事故後も、電力会社や経済界を中心に、今後も原子力は基幹的なエネルギーとして維持すべきとの声が . . . 本文を読む

原発震災  国民みんなの責任?

2011-04-08 | 蟷螂斧:私的時事論談
恐れていた、そして多くの人が警告していた「原発震災」がついに現実となってしまった。 3.11・・この日を境に、私たちは違う世界に生きることになったのだ。放射能との共存を強いられる世界に。 ところで、こういう事態になると決まって言われるのが、こういう政策を決めた政府は国民が選挙で選んだのだから、あるいはみんな原発の電気を使ってきたのだから、国民みんなに責任があるのだ・・という説。 ちょっと待ってく . . . 本文を読む

小沢氏は離党すべきだ

2010-01-18 | 蟷螂斧:私的時事論談
小沢氏が、あくまで潔白を主張して戦うというなら、それはそれでがんばれば良いだろう。 ただし、「国民のための政治」が本気なら、あるいは民主党のためを本当に思うならば、まずは離党して戦うべきだろう。 党も政府も道連れにすれば、国会の予算審議はそっちのけとなり、現在の緊急課題である経済の立て直しも、政権交代の目的のはずの政策論議も進まなくなることは火を見るよりも明らかだ。 それどころか、かろうじてたどり . . . 本文を読む

陳情一元化=「政治主導」の美名に隠れたあからさまな党略支配

2010-01-10 | 蟷螂斧:私的時事論談
私は今回の政権交代を「よりましな選択」とみなしているし、鳩山民主党のよちよち歩きを、相当不安が増してきたとはいえ、なおもう少し見守りもし、期待もしたいと考えている。 しかし、一方で、小沢幹事長主導の、あまりにあからさまな党利党略による国家、政治の引き回しには、嫌悪と恐怖を感じずにはいられない。 民主党政権は、地方や各種団体、国民からの「陳情」窓口を民主党の地方本部に一本化し、行政機関である各省庁 . . . 本文を読む

普天間問題 目に余るメディアの植民地根性

2009-12-08 | 蟷螂斧:私的時事論談
■グアム移転計画の疑問を報じないメディア 普天間基地移転問題では、代替ヘリ基地を「どこに」ではなく、米軍が進めている移転計画によれば代替えそのものが不要だという指摘を、宜野湾市長他が証拠文書を添えて公開し、政府にも迫っている。にもかかわらず、日本の主要メディアはこれを徹底的に黙殺し、他方で米軍や米政府筋の発言ばかりを取り上げて、「日米合意」を守らなければ日米関係が大変なことになるとあおり続けてい . . . 本文を読む