久しぶりのブログです

まあいろんなことが、たてつづけに起るもんですね。ＡＰＥＣのあったのが遠い過去になったような感覚です。菅首相と中国のフーチンタオ主席の会談が何の進展もなく。メモを見ながら話す菅首相の態度ばかり印象的で、世界に日本の外交のチープさが伝えられました。つまらんイデオロギーを持つと、ろくなことにならないという菅さんのスタンスは、首振り鳩ポッポよりましかもしれませんが、何もしないうちから増税と言い出し、選挙にまけると「最小不幸社会」の実現という、わけのわからない実体の無い観念論に現れているように、基本的に政治は理念であるという認識があるのでしょか。これまでの政財官の利権配分の自民党政治を批判してきた民主党の理念がなかんずく菅首相の政治的理念がどこにあるのかさっぱり判らないのです。理念なんか無いのがいいというのなら、自民党を乗り越えることはできないし、国民が主役であるという新しい政治の夜明けはしばらく来ないでしょう。民主党はもともと諸派の寄せ集めで、党の綱領すらもてない、持とうとすると分裂してしまう態の政党なので自分の理念すらひっこめて、政権にしがみつくことだけが、政治だと思っているような情けない状況になっているように思えます。ーここで山口百恵の「プレイバック」が聞こえてきますー「馬鹿にしないでよ・・・ぼうや、何を教わってきたの・・」話はその前の尖閣事件のビデオの流出の件ですが、その後どうなったのでしょうか、検察は、何故起訴しないのですか、中国人の船長を放免した手前、批判にさらされるのが怖くて、及び腰になっているのか、それとも、不起訴にして、また検察審査会に責任をなすりつけようというのでしょうか。ビデオは最初にすぐ公開してしまえばよいものであったと思うのですが、それを外交のカードにできるのではと考えた政府の判断が間違いであった。何故それがカードになるのか、誰がそれを決めたのかその説明が無いのです。外交上、説明できないことはあるが、いずれ判ることです。外交秘密ならば、秘密党首会でも開いてはっきり立場を説明するべきで、それがないから、いらないことを考えて、一介の海保職員の判断がよしとされることになっていったのだと思うのです。これは官僚の反抗です。反乱です。大げさに言えばクーデターです。これをよしとする者は、いつか来た道を肯定する者であると考えます。このビデオを見て北朝鮮が南の砲撃を決めたとしたら、その意味がわかると思うのですが。もし海保の職員が北朝鮮の影響下にいたとしたら、おそらく、誰もが起訴して当然と思うでしょう。もともと法治国家としての面子から、船長を逮捕しておきながら、政治的にまずいとわかって、釈放し、そのあおりで海保の職員まで無罪放免では、法治国家の政府の態をなしていません。それが「最小不幸国家」というものでしょうか。まあ法務大臣があれですから、法治なんか問題にしてないのかもしれません。ここひと月、いろいろありました。菅首相はお気の毒かもしれませんが、身から出たさびですからしかたないでしょう。しかし、肝心の政策はどこへ言ったのでしょう？
ああ。こんな文章を書くのはもうよそうと思いつつも、もう一つ、朝鮮学校への補助金問題です。政府は、凍結するようですが、これには反対です。朝鮮学校の子どもたちに何の責任も無いのです。この補助金が北朝鮮へ献金されることを恐れているのでしたら、そんなことは、最初から判っていることで、それなら最初から補助金を出さないという決断をするべきで、それすらしないで、補助金を出すと決めたうえで、また政治的な日和見で法治主義を破るようなことは、おかしいのです。補助金を出して、朝鮮学校の子供たちも差別なく扱うことが、法治主義ではないのか、それが日本人の矜持ではないのか、これはかつての戦争中アメリカで日本人が収容所に隔離された差別と同じです。北朝鮮の人権を批判するなら、朝鮮学校への補助金は止めるべきではないと思います。差別すれば、北朝鮮政府と同じです。日本政府は朝鮮学校の子供たちを差別しないと胸を張って世界に伝えるべきです。それが民主党のとるべき外交だと考えるのですが。

なんでこんなことになったのか、先日、病院へ行って癌の検査を受けてきました。間寛平と同じ前立腺癌の兆候があり、生検を受けてきました。今日その結果が判りまして、一応癌細胞は無かったのですが、今後、様子を見ることになりました。ほっとしている反面、痛い思いをして検査したのにそれが無駄だったので、医者にだまされたような気になっております。大学病院ですから、実験台にされたかもしれません。ワシら素直になれないおっさんです。