碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

タイ紀行12

2010-07-13 20:38:12 | タイ紀行

彼女?は英語がよくわからないのか、タイ語でなにか話しているが、こちらはタイ語がわからないので、カーちゃん(タイ語の語尾にカーがつく)にガイドブックをみせて、どこへ行けばよいかたずねると、昼間は王宮周辺夜はシーロム通り周辺だというのです。ちなみにニューハーフのいるところをたずねると、いっぱいあるらしい。いらないことを聞いてしまったと思ったが、カーちゃんはすかさず、ニューハーフは好きかと聞いてきた。すぉの~・・・ 黒く縁取りした眼が大きくみえた。 午前中はガイドブックを参考にお寺や王宮や博物館や美術館などを廻ることにした。タクシーでワット・ポーに行くと、お寺の周りは観光バスでいっぱいだった。有名なお寺ですから人出も多く日本の観光客もたくさん来ていた。関西からきた団体客らしく、関西弁がとびかうので、まるで京都の清水寺に来たような感じだ。このお寺には巨大な涅槃仏があり、黄金色に輝いている。タイの仏像はその大きさと黄金色を競っているように感じられる。あまりありがたみがないのは、日本のすすけた仏像を見慣れているせいかもしれないが、成金趣味に感じられるタイの仏像は、いわばデズニーのミッキーマウスのようなもので、客よせのためのモニュメントになっているような気がする。このあといくつかのお寺を廻ったが、どれも似たようなもので、飽きてしまった。 「タイそうな 仏の顔も 三度まで」とつい口に出る。三大仏というがあって、寝た姿の仏、立った姿の仏、座った姿の仏があるそうで、二つは見たが、あとは見る気がなくなった。


                     
             ワット・ポーの涅槃仏        ワット・モンクット?の立仏

ワット・ポーをすぐ出ると、王宮の白い高い塀沿いに歩いているうち、ワット・プラケオへ入る道がわからず、そのうちに、国立博物館に来てしまった。隣は有名なタマサート大学があり学生が多く行きかうところだ。博物館と後に美術館も入ってみたが、高い入場料の割には見るべきものは無い。お金の無駄だった。どこかの屋台でビールでも飲んだほうがましだ。がっかりして博物館から出ると道路にトゥクトゥクの運ちゃんが客待ちをして、何台か駐車している。歩道には椅子を並べてあるので、その椅子にすわって、水をのみながら、休憩させてもらっていたら、ある30歳代の男が話しかけてきた。てっきりトゥクトゥクの運ちゃんかと思ったが、そうではないらしい。英語で話しかけてきた。「あなたは日本人か」というので「そうだ」というと、「私は日本にいたことがある。大阪にいた。」と話し始めた。最初は物売りか、客引きかと警戒しながら話していたが、そうではないらしい。それとも、私なんか客の対象にならなかったのかもしれませんが。なにせ、スコータイからバスでやってきて、駅で寝てホテルはなし、きょうの夜には日本へ帰るため、空港へ行く予定だというのですから。これからどこへ行くのかときくので、宝石がみたいので、いいところを教えてくれないかとたずねた。すると、意外な顔をして、宝石を買うのかというので、いや見るだけだ、買わなくてもよい店があったら教えてくれと念をおした。それなら、Chin Factory だと即座にこたえた。ここは工場だから安い、見るだけでもOKだという。その言葉で私は前のめりになった。ついでにタイシルクの洋服屋へ行ってみてくれ、近くのお寺も見たらいいのではという、持っていたガイドブックの地図の上に、書き込みをいれて、コースを説明してくれた。タイシルクは買う気が無いし見るのもいやだというと、これは、トゥクトゥクの運ちゃんのポイントを稼ぐためだから、買わなくてもいいし、店の中に入るだけでいいという。このコースをトゥクトゥクでまわるといくらぐらいかかるのかというと、交渉しだいだが、半値に値切る方法がある、「Pang pai」というのだそうだ。これは 「まけてくれ!」という意味らしい。そこまで教わったので、さっそく実行することにして、道路にたむろする運ちゃんのところへいった。


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