碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

性格差別2

2008-04-18 21:48:34 | 日記風雑感
考えるに差別は差異に対して意味づけをするところから始まる
と思うのですが、意味付けの根拠を常に疑ってみることが、
正しい認識をもつことになると、科学的態度であると、
哲学的態度であると、誰かが述べていたのは、私がまだ十代
の頃であった。疑うのなら、徹底的に疑えと、
はっぱを掛けたのは高校の先生だったかもしれません。
差異というのは<自然>でありそれに対して働きかけるのは
人間の本質的なもの<意志>なのです。マルクス的にいうと
それは労働と言うことになるのでしょうが、その労働に
よって自然を意味づけ、それによって価値を生む。
したがって差別は労働価値なんです。仮にA型の血液の人が、
労働力として、優れているとしたら、A型の人はそれに
見合う賃金を要求できるし、雇用者はその分を支払ってこそ、
労働価値の交換といえる。現在すでに学歴によっての差別は
あります中卒と大卒の初任給の差別は合理的なもとして受け
入れられています。ということは、労働力として実態的に
差があるということなんでしょうか。血液型による能力の
差が証明されれば、初任給は違ってくると思います。
また近い将来遺伝子による差別が始まるかもしれません。
自衛隊は攻撃型遺伝子のO型しか採用しないとか、

1970年代に日本人の消費が急速にふくらみ、80年代になる
と、供給が需要を上まわるようになり、商品の差別化が
求められるようなって当時私はデパートのバイヤー相手に
商品企画を提案するときは、差別化がキーワードでした。
その時、頭にあったのは、消費者が望んでいるものは、
記号であるという認識でした。現場では、イメージとか
ストーリーとかコンセプトとかいう言葉が使われていま
したが、要するに付加価値の高いものを売れということ
が言われておりました。平たくいうと、実用価値、
使用価値以上に美的価値とか、希少価値とか記号的価値
を持たすことによって商品の付加価値を高めることがい
われました。商品のアート化というか観念化です。
早い話、美術品とか骨とう品とかマニアックな商品に
向かう世界です。しかし、これは、むつかしいのです、
簡単に費用対効果の、方程式が出来ない
成功例はブランドと呼ばれる商品群ですが、
長年の努力があっての結果ですから、長い時間と
投資が必要です。結論はその商品に対する
共同幻想が成立していないと、付加価値は生まれません。
小さなペットボトルに入った水が150円で売れるのは、
実用価値ではありません、幻想の価値とでも言うべき
ものです。マルクス的解釈の範疇からはみ出た領域です。
物の差別と人の差別を同じに扱うなというかもしれません
が、価値の交換ということでは同じです。そして両方とも、
幻想につけた価値という点では一致します。







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