フラワー長井線の日常に及ぼす米坂線不通の影響 その2

2023-07-19 | 鉄道
このブログにも何回か書き込んだ(これとかこれとか)、JRからの助っ人としてフラワー長井線を走る検測車、East i-D。当然ながら、毎度米坂線を介してやって来ていたわけで、不通となりEast i-Dが来られない今、長井線の検測はどうなるのだろう?と思いながら過ごしていた6月のある夜、答えが判明。

まずは6月12日の深夜、窓の外からエンジン音が聞こえてきた。ただ、山形鉄道所有のモーターカー(除雪機械)ほど大きな音ではなく、何だ??と窓の外を見ると、トラックが何か荷物のようなものを引っ張って荒砥方面に走り去っていった。ただ、この日は眠いのでそのまま就寝。

翌6月13日の22:30頃、また窓の外からエンジン音が聞こえてきて、昨夜と同じトラックが赤湯方向にゆっくりゆっくり通過した。このスピードなら簡単に追いつける、正体を明らかにしてやろう(!?)、とカメラをもって早速出動。



真っ暗な時庭駅北側の芝生エリアを走る、謎の機材とトラック。写真左側に向かって走行しており、トラックがバックしながら機材を押しているような状況。また、トラックの荷台には不思議な箱が設置してあり、人が乗っているようだ。

何となく目的がわかった気がしたが、いかんせん暗くて写りがイマイチなので、もう少し追いかけてみる。



さらに走って、今泉~西大塚の踏切(第3小松街道踏切?)を通過。少し明るいので、ようやく全体像が見えてきた。また、機材やトラックの側面に「日本線路技術」と書いてあるのが読み取れた。



ということで調べてみたところ、謎の機材は牽引式軌道検測装置(外部サイトにリンク)であるらしい。詳細は同社のサイトにも記載があるが、通常の検測車が使用できない場合等に備えて開発されたものとのこと。これに、牽引用軌陸車(トラック)をつなぐことで、East i-Dの代わりをしていたということのようである。荷台の箱は、機器やデータを監視するための測定室とのこと。正体が明らかとなりスッキリ。

East i-Dは白昼堂々走行していたが、こちらは営業運転終了後の夜間しか走行できないであろう。貴重なものを見たうれしさもあるが、East i-Dが走れることが本来の姿であり、早くそうなることを願っている。