年度替わりの慌ただしさで、すでに旬な話題ではないけれど(かと言って解決もしていないけれど)、一応記録として。
2025年3月6日、昼のニュースを見ていたら「走行中のはやぶさ・こまちの分離」の報が入ってきた。前年9月にも同じことがあって、「またか」と思うと同時に「ヤバい」と思った。なぜならば、5日後の3月11日に神奈川出張が予定されていたから。乗車予定の「つばさ」は無事走るのだろうか。
悪い予感は的中し、「原因が判明し、必要な対策が完了するまで間、併結運転をすべて取りやめます。」とのこと。それも、2~3日では済まなそうな雰囲気。まあ、さすがに3度目は許されないだろうから仕方が無い。ただ、困ったことに「つばさ」は大部分(朝晩の「伝統的に単独運転」の列車を除く)が福島駅折り返しとなり、東北新幹線区間に乗り入れないのだ。つまり、福島駅での乗換が必須になり、閑散期の平日とは言え混雑しそうで気が重い・・・。

出張前日、買い物ついでに山形駅改札を覗くと、福島行きの「つばさ」が堂々と表示されていた。
さて、出張当日、「つばさ128号」でとりあえず福島まで向かう。9:14、福島駅14番線に到着。通常、福島駅14番線で後部に「つばさ」を連結する「やまびこ128号」は、本来の上りホームである12番線に停車しており、「つばさ128号」からの乗換客を待って出発する、という流れのようだ。ホームの上り下りが必要なため乗換には時間がかかるが、見ていたところ、5分程度の遅れで「やまびこ」は発車できそうだ。
ところで、「見ていた」と書いたのは、私は「やまびこ128号」に乗らなかったから。元々の「やまびこ」の利用客に、「つばさ」からの乗換客を加えた同列車の指定席は満席で、自由席も相当混雑している模様。出発間際に「荷物を引いてください!」とアナウンスされるような状況の列車には乗りたくないなあ。
と言うことで、多少日程に余裕のあった私は、7分後にやってくる「やまびこ210号」を利用することにした。号数からもわかるとおり各駅に停車する鈍足列車ではあるが、のんびり座っていきたかったので。もっとも、「やまびこ210号」も指定席はほぼ満席であったが、これは指定席が2両しかないのが原因かな(自由席は6両ある)。
実際、自由席は下の写真のとおりガラガラで、東京までゆったり移動。たまに「やまびこ」乗り継ぎパターンも良いかもしれないな。

さて、仕事も終わり帰り道。「やまびこ153号」から「つばさ153号」の乗換パターンは混雑しそうなので、一足先に「やまびこ151号」で福島へ。この列車は最後の活躍中(?)のE2系。こちらも自由席はガラガラで、「広い窓」のありがたさを噛みしめつつ、19:08、福島駅13番線に到着。

私が利用する「つばさ」はまだ入線していない。待ち時間に、レアではあるけれど決してありがたみのない電光掲示板への「当駅始発」表示を、一応記録しておく。
その後、19:14、福島駅の14番線に「当駅止まり」の「つばさ156号」が到着。東京へ向かう利用客は、12番線に停車中の「やまびこ156号」へ足早に向かう。
ちなみに、私が乗ってきた「やまびこ151号」は、まだ福島駅に留まっていて、「つばさ」からの乗換客を待ち、19:17に仙台に向けて発車。

と言うことで、上の写真は左(12番線)が本来「つばさ156号」と併結するはずの「やまびこ156号」、右(13番線)が「やまびこ151号」である。

さて、先ほど到着した「つばさ156号」は、折り返し「当駅始発」の「つばさ153号」となる。1年間、ほとんど出張がなかったため、E8系に乗るのはこれが初めて。車内照明が明るい、というか眩しいというのが第一印象。あと、窓際に物を置くスペースが狭いのがちょっとね・・・。でも、いずれ慣れるのだろう。
結果的に、往復とも隣に他の乗客が座ることがなく、極めてのんびりと往復できた今回の出張。普段は避けがちの「鈍足列車」も、こう言った時には役に立つものだな。
そして、この日、3月14日からの併結運転再開が発表された。別件で、3月20日も東北新幹線を利用する予定であったため、これは素直にありがたい。暫定的な対策を講じてとのことで、本格的な原因究明は難航しそうだが、一利用客としては感謝感謝であります。