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福島駅「当駅始発」「当駅止まり」の「つばさ」のおはなし

2025-04-12 | 鉄道
年度替わりの慌ただしさで、すでに旬な話題ではないけれど(かと言って解決もしていないけれど)、一応記録として。

2025年3月6日、昼のニュースを見ていたら「走行中のはやぶさ・こまちの分離」の報が入ってきた。前年9月にも同じことがあって、「またか」と思うと同時に「ヤバい」と思った。なぜならば、5日後の3月11日に神奈川出張が予定されていたから。乗車予定の「つばさ」は無事走るのだろうか。

悪い予感は的中し、「原因が判明し、必要な対策が完了するまで間、併結運転をすべて取りやめます。」とのこと。それも、2~3日では済まなそうな雰囲気。まあ、さすがに3度目は許されないだろうから仕方が無い。ただ、困ったことに「つばさ」は大部分(朝晩の「伝統的に単独運転」の列車を除く)が福島駅折り返しとなり、東北新幹線区間に乗り入れないのだ。つまり、福島駅での乗換が必須になり、閑散期の平日とは言え混雑しそうで気が重い・・・。



出張前日、買い物ついでに山形駅改札を覗くと、福島行きの「つばさ」が堂々と表示されていた。

さて、出張当日、「つばさ128号」でとりあえず福島まで向かう。9:14、福島駅14番線に到着。通常、福島駅14番線で後部に「つばさ」を連結する「やまびこ128号」は、本来の上りホームである12番線に停車しており、「つばさ128号」からの乗換客を待って出発する、という流れのようだ。ホームの上り下りが必要なため乗換には時間がかかるが、見ていたところ、5分程度の遅れで「やまびこ」は発車できそうだ。

ところで、「見ていた」と書いたのは、私は「やまびこ128号」に乗らなかったから。元々の「やまびこ」の利用客に、「つばさ」からの乗換客を加えた同列車の指定席は満席で、自由席も相当混雑している模様。出発間際に「荷物を引いてください!」とアナウンスされるような状況の列車には乗りたくないなあ。
と言うことで、多少日程に余裕のあった私は、7分後にやってくる「やまびこ210号」を利用することにした。号数からもわかるとおり各駅に停車する鈍足列車ではあるが、のんびり座っていきたかったので。もっとも、「やまびこ210号」も指定席はほぼ満席であったが、これは指定席が2両しかないのが原因かな(自由席は6両ある)。

実際、自由席は下の写真のとおりガラガラで、東京までゆったり移動。たまに「やまびこ」乗り継ぎパターンも良いかもしれないな。



さて、仕事も終わり帰り道。「やまびこ153号」から「つばさ153号」の乗換パターンは混雑しそうなので、一足先に「やまびこ151号」で福島へ。この列車は最後の活躍中(?)のE2系。こちらも自由席はガラガラで、「広い窓」のありがたさを噛みしめつつ、19:08、福島駅13番線に到着。



私が利用する「つばさ」はまだ入線していない。待ち時間に、レアではあるけれど決してありがたみのない電光掲示板への「当駅始発」表示を、一応記録しておく。

その後、19:14、福島駅の14番線に「当駅止まり」の「つばさ156号」が到着。東京へ向かう利用客は、12番線に停車中の「やまびこ156号」へ足早に向かう。
ちなみに、私が乗ってきた「やまびこ151号」は、まだ福島駅に留まっていて、「つばさ」からの乗換客を待ち、19:17に仙台に向けて発車。



と言うことで、上の写真は左(12番線)が本来「つばさ156号」と併結するはずの「やまびこ156号」、右(13番線)が「やまびこ151号」である。



さて、先ほど到着した「つばさ156号」は、折り返し「当駅始発」の「つばさ153号」となる。1年間、ほとんど出張がなかったため、E8系に乗るのはこれが初めて。車内照明が明るい、というか眩しいというのが第一印象。あと、窓際に物を置くスペースが狭いのがちょっとね・・・。でも、いずれ慣れるのだろう。

結果的に、往復とも隣に他の乗客が座ることがなく、極めてのんびりと往復できた今回の出張。普段は避けがちの「鈍足列車」も、こう言った時には役に立つものだな。

そして、この日、3月14日からの併結運転再開が発表された。別件で、3月20日も東北新幹線を利用する予定であったため、これは素直にありがたい。暫定的な対策を講じてとのことで、本格的な原因究明は難航しそうだが、一利用客としては感謝感謝であります。



2024年のダイヤ改正ネタ(今泉駅)

2024-06-16 | 鉄道
ペーパーレスが叫ばれて久しいけれど、ダイヤ改正ごとに冊子の時刻表を買ってニヤニヤ眺めるのは、大変楽しいものですね。

さて、2024年3月16日のダイヤ改正を前に、いつものように時刻表を買ってフラワー長井線のページを眺めていたところ、いくつかの列車でダイヤが変わっていて、何となく今泉駅での停車時間が全体的に短くなった気がした。

とりあえず確かめてみようと、フラワー長井線の上下12本の中で今泉駅に5分以上停車する列車の本数をダイヤ改正前後で比較すると、下り(赤湯→今泉→荒砥):6本→2本、上り(荒砥→今泉→赤湯):6本→4本に減っている。停車時間を単純に算術平均(小数点以下切り捨て)しても、下り:4分→2分に、上り6分→4分と確かに短くなっている。(中央値で見ても、下りは5分→1分、上りは5分→2分と同傾向。)

本来、停車時間(待ち時間)が短くなるのはありがたいことだが、その理由を考えたときに、素直に喜んで良いのだろうかという気持ちになった。というのは、おそらく米坂線の長期運休が影響していると思われるから・・・。

そんなわけで、少し詳しくダイヤを見てみることにした。とりあえず、米坂線が豪雨で運休となる前の2022年のダイヤ改正と、今回(2024年)のダイヤ改正を比べてみよう。

【1】フラワー長井線と米坂線との共用区間(今泉駅~旧:白川信号所)の順番待ちが無くなったことによると思われるもの



基本的に、フラワー長井線と米坂線は今泉駅で相互に接続を取ることが多いため、3~4列車が同時に集まってくることが多い。ところが、両者は今泉~(旧)白川信号場(分岐点)の2km弱で線路を共用しており、下りの同時発車、上りの同時到着ができないので、順番待ちが発生する。
そのため、2022年時点で、下りでは【1-1】のように先に米坂線(1135D)が羽前椿方面に発車し、その3分後(分岐点通過後)にフラワー長井線(217D)が長井方面に発車する、すなわち発車を3分待っているパターンがあった。【1-2】は逆に上りの場合で、フラワー長井線(210D)が5分早く到着し、今泉駅で米坂線(3822D)の到着を待つパターンとなっていた。

米坂線の列車が今泉~(旧)白川信号場を走ることのない現在、フラワー長井線が米坂線に道を譲る必要はない。そのため、2024年のダイヤ改正において、【1-1】では217Dの発車が早まり、【1-2】では210Dの到着が遅くなった結果、停車時間が短くなったと考えられる。
(【1-1】は乗換待ちの解消の影響もありそう。また、【1-2】は、210Dは今泉駅で207Dと行き違いとなるため、停車時間はダイヤ改正後も若干長めとなっている。)

【2】米坂線との乗換待ちが無くなったことによると思われるもの



今泉駅を跨いで運転されるフラワー長井線と米坂線の列車が、今泉駅で「相互に」接続をとる場合、跨線橋を渡る時間を考慮し、いずれか又は双方の停車時間を確保する必要がある。

下りの【2-1】では、2022年時点で、米坂線(3821D)とフラワー長井線(219D)との間でお互いに乗換を可能とするために、
 219D 18:58着→3821D 19:02発(乗換時間4分)
 3821D 19:01着→219D 19:05発(乗換時間4分)
のように、米坂線(3821D)の1分停車に対し、フラワー長井線(219D)は早めに今泉駅に到着し、遅めに発車している(もちろん、【1】で述べた順番待ちもあるが)。
今は米坂線の列車が米沢方面のみの運転となった(今泉駅を跨ぐ列車が無くなった)ため、「相互に」接続をとる必要が無くなり、フラワー長井線(219D)は先着している米坂線(7175D)からの乗換客を乗せるだけですぐ発車できる。

同様に、下りの【2-2】では、フラワー長井線(223D)から米坂線(1137D)への乗換が無くなったために、223Dの今泉駅到着が繰り下がっているし、上りの【2-3】及び【2-4】では米坂線(1122D、1126D)からフラワー長井線(204D、208D)への乗換が無くなったために、今泉駅発車が繰り上がっている。


ということで、長々と書いてしまったが、結局のところ2024年のダイヤ改正は、米坂線が走らないことを前提にダイヤが「最適化」されたものといえるのだろう。もちろん、今の状態が「最適」とは言えないだろうが、今の利用者に対する利便性の向上は当然のことと思える。


※ちなみに、フラワー長井線の2022年と2023年のダイヤは同じ。米坂線早期再開を期待してダイヤを変更しなかったのか、JRとの調整が間に合わなかったのか・・・興味があるところ。
※話は脱線するが、山形鉄道(フラワー長井線)の経営計画に「中古車両5両の購入」が盛り込まれていることが報道されている。中古で買えそうな車両って何だろう・・・余裕のありそうなキハ110?(古いけど)、左沢線のキハ101?(左沢線にDENCHA /ACCUMが来ないだろうか?)、只見線のキハE120?(比較的新しい)・・・ある意味、新車より予想するのが楽しいかもしれない。

ふと、思い出して・・・

2024-03-17 | 鉄道
2024年3月16日のダイヤ改正で、最大のニュースは北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業だと思うが、山形新幹線でも「つばさ」の一部でE8系の運用が始まり、今後徐々にE3系からE8系に置き換わっていく。一方、「つばさ」と併結する「やまびこ」は、今回のダイヤ改正で全てE2系からE5系に変わることが発表されており、考えようによってはこちらも割と大きな変化かもしれない。

前回のネタを書いているときに、E3系「つばさ」+E2「やまびこ」ペアの編成写真が手元に無いことに気がつき、2月下旬の三連休最終日、買い物ついでに郡山に繰り出す。

「やまびこ・つばさ137号」が郡山駅に到着。

前寄りのE3系は、「こまち」から編入改造された1000番台のL54編成。

後ろ寄りのE2系は、この写真では読み取れないがJ68編成。

今度は、上りの「やまびこ・つばさ140号」が到着。

前寄りのE2系は、2010年の東北新幹線新青森延伸向けに増備されたJ72編成。
外観では、行き先表示がフルカラーLEDになっているのが特徴。

後ろ寄りのE3系は、元から「つばさ」用の2000番台L62編成。

そんなこんなで、無事E3系+E2系ペアの写真を撮ることができた。
検査のタイミングにもよると思うが、車歴からするとE3系は1000番台のL53~55編成、E2系は~J69編成までが先に離脱する感じだろうか。そのうち、さよならE3系的なイベントも開催されるのかな。

ところで、ダイヤ改正に先立つ3月8日、東海道新幹線ダイヤの乱れの影響で、出張で久々にE2系「やまびこ」を利用することとなった。E2系1000番台の窓は広幅で眺めが良く、仙台までの約2時間を快適に過ごすことができた。E2系乗車時は、窓を広く使うために号車(7、8号車が確実)や席番(向きにより偶数か奇数か)を吟味したものであった。最近は、どんどん小窓化(&窓下の小物置きも小型化)が進んでいて、私としては残念でならない。

(おまけ1)
おそらく運用の都合だろうが、ダイヤ改正の前日(3月15日)から、一部の「やまびこ」は既にE5系になっていたようだ。(時刻表によれば、135、145、128、142、150、154、156号か)

(おまけ2)
3月6日に、E3系単独運転だった「つばさ121号」が郡山駅でオーバーランしたが、その暫定対策(?)として「つばさ121号」にE2系が増結されることとなり、ダイヤ改正以降も引き続きE2系が充当されているとの情報も。確かめに行ってみたいが、いかんせん早起きが苦手で・・・。

フラワー長井線の日常に及ぼす米坂線不通の影響 その2

2023-07-19 | 鉄道
このブログにも何回か書き込んだ(これとかこれとか)、JRからの助っ人としてフラワー長井線を走る検測車、East i-D。当然ながら、毎度米坂線を介してやって来ていたわけで、不通となりEast i-Dが来られない今、長井線の検測はどうなるのだろう?と思いながら過ごしていた6月のある夜、答えが判明。

まずは6月12日の深夜、窓の外からエンジン音が聞こえてきた。ただ、山形鉄道所有のモーターカー(除雪機械)ほど大きな音ではなく、何だ??と窓の外を見ると、トラックが何か荷物のようなものを引っ張って荒砥方面に走り去っていった。ただ、この日は眠いのでそのまま就寝。

翌6月13日の22:30頃、また窓の外からエンジン音が聞こえてきて、昨夜と同じトラックが赤湯方向にゆっくりゆっくり通過した。このスピードなら簡単に追いつける、正体を明らかにしてやろう(!?)、とカメラをもって早速出動。



真っ暗な時庭駅北側の芝生エリアを走る、謎の機材とトラック。写真左側に向かって走行しており、トラックがバックしながら機材を押しているような状況。また、トラックの荷台には不思議な箱が設置してあり、人が乗っているようだ。

何となく目的がわかった気がしたが、いかんせん暗くて写りがイマイチなので、もう少し追いかけてみる。



さらに走って、今泉~西大塚の踏切(第3小松街道踏切?)を通過。少し明るいので、ようやく全体像が見えてきた。また、機材やトラックの側面に「日本線路技術」と書いてあるのが読み取れた。



ということで調べてみたところ、謎の機材は牽引式軌道検測装置(外部サイトにリンク)であるらしい。詳細は同社のサイトにも記載があるが、通常の検測車が使用できない場合等に備えて開発されたものとのこと。これに、牽引用軌陸車(トラック)をつなぐことで、East i-Dの代わりをしていたということのようである。荷台の箱は、機器やデータを監視するための測定室とのこと。正体が明らかとなりスッキリ。

East i-Dは白昼堂々走行していたが、こちらは営業運転終了後の夜間しか走行できないであろう。貴重なものを見たうれしさもあるが、East i-Dが走れることが本来の姿であり、早くそうなることを願っている。



フラワー長井線の日常に及ぼす米坂線不通の影響 その1

2023-06-23 | 鉄道
2022年8月の豪雨で米坂線の今泉~坂町間が不通になっているが、これによりフラワー長井線でも今までとちょっと変わったことが起きている。災害が原因なので気分的に少々微妙ではあるが、一応記録しておこうと思った。

まずは、フラワー長井線を走るキハ110。本来、米坂線の車両は拠点である新津運輸区との間で行き来していたが、新潟方面への線路が寸断されており、自走で新津に向かうことができない。燃料の給油など日常の整備は米沢駅できるようだが、より詳細な点検・整備については、フラワー長井線荒砥駅に隣接する車両基地で実施しているようなのだ(おそらく交番検査相当か?)。これまでも、我が家の子どもたちから「近くの踏切で米坂線(の車両)が走っているのを見たよ。」と何回か聞いていたのだが、そのタイミングが読めず・・・。

2023年6月4日(日)の昼頃、窓の外からいつもとは違った警笛が聞こえてきて、ふと外を見るとキハ110が今泉方面に走り去っていった。休日にお目にかかれるなんて、なんてラッキーな。早速カメラ片手に今泉駅へと向かう。

今泉駅のフラワー長井線上りホーム(1番線)では、キハ110-204が入れ換えの準備中であった。




入れ換えの様子はビデオカメラで撮影。キハ110-204は、無事側線に収まる。


良いものを見たと満足した私は、るんるん気分で帰宅したが、その行動は「不正解」だったのだ・・・。

15:00からの子ども会育成会の打合せに向け昼寝をむさぼり、ぼちぼち起きねばと思った14:30頃、外で踏切が鳴る。本来、この時間帯に走る列車はないはずと外を見たところ、キハ110が荒砥方向に走り去った。
改めて今泉駅での出来事を思い出すと、キハ110-215は側面に「回送」を表示しており(この時点で、前面は「ワンマン普通」表示だが)、米沢方の標識灯も「赤」だ。反対側(坂町方)で前照灯が点いていたかは記憶にないが、キハ110-215も入れ換え待ちであったことは想像できる。

残念がっていても仕方が無いので、急ぎ長井駅に向かう。幸運にも、上り定期列車(216D)が発車する14:42までは長井駅に留まるだろう。


予想どおり、長井駅に停車中のキハ110-215。前面は「回送」表示となっている。

ほどなく、216Dが到着。さくらラッピングのYR884とのツーショット。



14:42、両者は同時に発車していった。このまま荒砥まで追いかけたいところだが、先述のとおり15:00からの打合せがあって泣く泣く断念。長井駅で見ることができただけ、ラッキーだったとしよう。

翌6月5日(月)、出勤途中に荒砥の車両基地を通りかかると、基地内にキハ110-215が居る。外にはJRマークのトラックも停まっていて、何か整備用の資材を運んできたか、整備担当者が来ているのか。


さらに6月6日(火)の朝、この日もキハ110-215は基地の中。



代わりに追い出された感のあるYR-886が、基地の外に留置中。右隣は廃車となって久しいYR-885。

6月7日(水)の朝は、仕事の関係上立ち寄れなかったが、夜にはキハ110-215の姿は無かった。6日・7日のどちらに戻ったのかは定かではないが(何となく6日かな?)、それほど時間のかかる整備ではなかったのだろう。

本来、米坂線の早期復旧を期待したいところだが、もうしばらくは同じような整備が続くのかもしれない。何となくパターンがわかったので、今度はもう少しじっくり眺めてみよう。

※数年に一度レベルの高度な検査は荒砥では実施できないようで、2022年11月、2023年5月に今泉駅から車両の搬出(陸送)があった。どちらもタイミングが合わず見ることはできなかったが、とりあえず11月の陸送直前のGV-E400-3だけ記録しておいた。





「休車」の札が差し込まれている。

ところで、このまま搬出され続けたら使える車両がなくなってしまうのだが、いつか検査後の車両が搬入されることはあるのだろうか…。