前回の続きとして、九州旅行の往復に利用したブルートレインの写真。
九州での学会に出かけるにあたり、私にとって重要なのは発表よりも移動手段である。必然的に(!?)寝台特急:ブルートレインとなる訳だが、このころの運行形態を振り返ると、東京~九州のブルートレインは、東京~熊本の「はやぶさ」、東京~長崎の「さくら」、東京~大分の「富士」が残っていた。運用としては、はやぶさ(24系)とさくら(14系)が東京~鳥栖で併結運転され、富士は両者を合わせた編成(24系+14系)で全区間単独運転されていた。私は、往路の東京→小倉で「富士」を、復路の長崎→東京で「さくら」を利用した。
まずは往路の「富士」。残念ながら外からの写真がないので、とりあえず室内だけ。
寝台特急「富士」B個室ソロ 下段
様々なタイプのあるソロの中で最初期のもの。下段にしたのは座席使用時に進行方向を向くようにしたかったのと、着替え時に無理なく直立できるようにと考えたため。夕飯を食べたり、発表の練習をしたりと、優雅な時間を過ごした。
次に、復路の「さくら」。「さくら」を選んだのは、B個室ソロがこちらの編成に組み込まれていたからである。
長崎駅で発車を待つ「さくら」
牽引機ED76には残念ながらヘッドマークが取り付けられていない。右後方にもう1両ED76が見えるが、こちらは「あかつき」のヘッドマーク付き。
最後部
客車にはテールマークが付いている。
オハネ15 2000番台 B個室ソロのサイドビュー
元オハネ25形1000番台(24系)を「さくら」のために14系化したもの。「東京」の行き先表示が誇らしげ?
B個室ソロ 上段
室内全景の写真はいまいちだったため、通路側と通路上に設けられた荷物置き場の写真。下段と座席の向きが反対のため、東京行きが前向きとなる。
ところで、私はこの時まで客車列車の併合(連結)方法を知らなかった。というより、意識すらしていなかった。「さくら」に乗り込んだ後、「そういえば、どうやってつなぐんだ?」と初めて思ったのだが、鳥栖駅での連結作業はこんな感じだった。
私は鳥栖駅のホームで作業を眺めていたが、手間のかかる作業を停車時間13分の間で済ませるのは、なかなか手際が良いなと感じた。
東京駅に到着
B個室ソロは窓の配置でもわかるとおり上下千鳥に配置されている。帰りの上段では一段高いところからの眺めを期待したが、実際にはガラスが曲面で景色がゆがみ、正直いまいちであった、残念。
長崎を夕方5時前に出て、東京着は11時半。約18時間半の長い道のりだった。もちろん、私にとっては短いぐらいの時間だったが・・・。