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鉄道写真の振り返り 2009年 その6

2021-10-23 | 鉄道写真の振り返り
新疋田駅を訪れた翌日、今度はJR飯田線中部天竜駅構内にあった佐久間レールパークを訪れる。2007年の18きっぷ旅では時間の都合で泣く泣く通過したが、2009年をもって閉館となることが発表されており、この機会に見に行かないと本当に泣くことになりかねない・・・。
きっぷは「青空フリーパス」を利用。往路は新快速と特急「伊那路」を乗り継いで中部天竜に到着。


◇中部天竜駅に到着した特急「伊那路」

◇佐久間レールパーク
入場料は140円(=入場券)又は同区間を通過できるきっぷを持っていればOK。

◇閉館までのカウントダウン

◇飯田線で活躍したED62
「飯田線ではED62が走っている」というイメージでいたのだが、この時既に現役引退から10年以上が過ぎていた。なお、佐久間レールパーク閉館後、多くの車両は「リニア・鉄道館」に移ったが、このED62は残念ながら移動せず解体となった。

◇左からモハ52、オヤ31、オハ35のはず
いずれも「リニア・鉄道館」に移ったということは貴重な車両という評価なのだろうが、私個人はなじみが無かったせいかあまりグッとこない。単に古いから、国鉄形だからというわけでなく、「小さな頃にあこがれた車両」というのが自分の評価基準なのだろう。

◇クヤ165 
教習用車で、サハシ153(ビュフェ車)を改造したとのこと。在来線急行列車のビュフェは私が生まれる前に全廃されていたが、かろうじて新幹線のビュフェは通りがかったことがある(残念なことに食べずじまいだった)。

◇キハ181
トップナンバーのキハ181-1。山形にも「つばさ」としてゆかりのあるキハ181系だが、物心ついたときには主に山陰、四国で運用されていて、「遠くを走っている車両」という感覚。2009年時点ではJR西日本で最後の活躍中で、この2週間後に乗りに行くことになる。

中部天竜駅を離れてちょっとお散歩。

◇専用側線 天竜川橋梁
佐久間ダムの建設資材運搬のために建設された専用測線の軌道・道路併用橋(小野田滋:土木史研究講演集,37(2017)145より)。B型鉄橋とも言われているようだ。真ん中の2本線は、線路の名残か。

◇佐久間周波数変換所
中部天竜駅の対岸にあって、その名の通り50Hz~60Hzを変換して東西の電力を連携(融通)する施設。

散歩を終え再び中部天竜駅に入ろうとしたところで、見覚えのあるクルマが・・・。なんと、出張(研修)先の研究室でお世話になっているMさんも佐久間レールパークを訪れていたのだ。なんと、お仲間だったのね・・・。

◇臨時快速「佐久間レールパーク号」
名古屋→豊橋→中部天竜(1号)、中部天竜→豊橋(2号)で運転された臨時列車。1号に乗れば名古屋から安く直通できたのだが、寝ぼすけの私は先述のとおり特急「伊那路」を奮発したのであった。上の写真は、11:25頃、私が中部天竜に到着したときのもの。

◇中部天竜で発車を待つ「佐久間レールパーク2号」
昼下がりの飯田線をのんびりと揺られ、鉄道を満喫した土日が終了。次回に続く。



鉄道写真の振り返り 2009年 その5

2021-10-10 | 鉄道写真の振り返り
この年の6月~8月にかけて約2ヶ月間、名古屋に長期出張した。せっかくの機会なので、土日は鉄道を楽しもう。借りたアパートが名鉄瀬戸線の印場駅近くだったので、鉄道での移動が比較的楽なのは幸いであった(ただこのアパート、コンビニやスーパーから遠く、結果的に駅に近いことしかメリットが無かったような・・・)。

出張して最初の土曜日、午後から大学からの友人N氏と会う約束をし、待ち合わせ場所として中京競馬場を指定される。そこで、午前中は近場で新幹線を狙ってみることにした。

◇「のぞみ6号」(名古屋~三河安城)
東海道本線共和駅近くの線路端から500系を見下ろす。もう少し短めのレンズの方が良かったかもしれないが、この時はFA☆200mmしか持っていなかった。

翌週の土曜日、以前から撮ってみたかった「茶畑を走る500系」にチャレンジするべく、静岡県菊川市まで遠征。

◇茶畑を走る500系「のぞみ28号」
緑の茶畑を走る500系が狙いだったが、タイミングが合わず残念。とはいえ、良い思い出になって満足。

ところで、この年の5月、PENTAX K-7が発表される。K20Dより小型で、それでいてファインダー視野率100%、連写が約5.2コマ/秒など「ついに来た!」といった感じのカメラだった。
茶畑で500系を狙った翌日、名古屋で「K-7体感トークライブ」 があって、これは幸運とばかりに会場に足を運んだ。発売開始1週間前のイベントで、すぐにでも欲しいな~と思うが、k-mを買ったばかりなのと、初値より少し下がってから・・・というケチ根性のため、しばしお預けとする。

7月に入り、行って(撮って)みたかったPART 2として、福井県の北陸本線新疋田駅に遠征する。適度にカーブした線路や、上り列車が通過線を走る(ホームとかぶらない)ことなど、さすが有名撮影地だな・・・と思う。そして、同業者が多い!

◇寝台特急「トワイライトエクスプレス(上り)」
タイミングが合わずトリミング。何とか全体が収まったが、パンタグラフぎりぎりでカッコ悪い・・・。

◇寝台特急「トワイライトエクスプレス(下り)」
憧れのスイートを後追い。「北斗星」とともに憧れだった「トワイライトエクスプレス」、無理してでも一度乗っておくべきだったと思う。

◇特急「雷鳥13号」
これぞ国鉄特急といった雰囲気の485系が最後の活躍。

◇特急「雷鳥23号」
トンネルから出てきた485系の先頭車をアップで狙う。

◇特急「雷鳥22号」
「トワイライト~」の反省を踏まえ、上り列車を縦位置で狙ってみた。それにしても、昔あこがれた「スーパー雷鳥」のパノラマグリーン車が国鉄色になるとは・・・。

◇EF81牽引の貨物列車

新疋田駅は、撮影のしやすさとともに、多彩な車両・列車が走る北陸本線にあることが何よりの魅力だと感じる。この日も4時間近く滞在したが、全く飽きることが無かった。また行きたいなあ。


鉄道写真の振り返り 2009年 その4

2021-09-26 | 鉄道写真の振り返り
2006年にPENTAX *istDSを購入して約3年、この頃のデジタルカメラの進歩は早く、画素数や手ぶれ補正機能などで物足りない感じになってきた。そこで、次の機種を検討したが・・・。
ステップアップを考えると、この時のフラッグシップであるK20Dを購入すれば良いのだが、少々ぼてっとした外観と、連写速度が3コマ/秒で*istDSの2.8コマ/秒と大差ない(ただし、バッファは大きい)こと、さらには新機種の噂もあって、どうも決断できず。

結局、購入したのはPENTAX K-mだった。



何とも中途半端な感じもするが、当時の私としては「K10Dの小型版が安く手に入る」といった感覚だったと思う。スペックは撮像素子が1020万画素のCCD、KAF2マウントなのでDA★50-135の超音波モーターに対応、ボディ内手ぶれ補正、 そしてコマ速が(確か)当時ペンタックス最高の3.5コマ/秒と私の希望はひと通り満たされていた。もっとも、RAWでの連続撮影可能枚数が4枚なので、*istDS以上にシャッターを押すタイミングを計る緊張感はあった。*istDSからのスペックダウンとしては、ファインダーがペンタミラー(*istDSはペンタプリズム)で少々小さいこと、測距点(5点)がファインダー内に表示されないこと。この点については、オートフォーカス中央1点だけを使ってがんばる!と割り切ることにした。なお、電源に単三電池が使えるのは*istDSと同じ。

購入早々、お出かけに連れ出す。

◇京都駅に入線する「のぞみ」
写真も良いけど、やっぱり乗ってナンボだよね、ということで、奈良へのお出かけの帰りに乗車。ちなみに、この日(2009年3月15日)はダイヤ改正の翌日。この改正から午後の上り「のぞみ28号」が500系での運転となり、山形への帰路にも使えるダイヤとなった。

◇東京駅に到着

◇東京駅にて「こまち」と並ぶ
E3系「こまち」が遠い遠い昔の思い出に感じられる。

続いて3月末、まだ寒さの残る米沢の山中にて

◇FA☆200mm+A2X-Lで400系「つばさ」を狙う(大沢~関根)

◇先頭がへっこんだ400系「つばさ」
カバーの開閉(連結作業)には支障が無かった・・・と思いたい。

◇山を下る719系普通列車(大沢~関根)
719系はいつまでがんばるのだろうか。個人的に好きな車両だけに、長く活躍して欲しい。

4月になり、桜の写真も撮ってみた。

◇まほろばの緑道(山形交通高畠線跡)から400系「つばさ」を狙う(赤湯~高畠)

最後は、5月に訪れた万葉線。今は「ドラえもんトラム」が走ることで有名だが、当時は低床車アイトラム(MLRV1000形)が出そろった頃となるだろうか。 

◇広小路停留場付近の単線~複線ポイントを走るアイトラム

◇米島口停留場横の車両庫で休む色とりどりの車両たち
表に出ているのは7070形と7000(7050)形か。建屋の中にはアイトラムがうっすらと見える。さらに、右奥には除雪車らしき影も・・・。

◇富山県営渡船
2006年の訪問時には強風による欠航で泣く泣くあきらめた渡船。天候に恵まれ念願の乗船。タダ(無料)という言葉にはどうしても弱い。

こんな感じでk-mに慣れてきたところで、次回から500系祭りが始まる。

鉄道写真の振り返り 2009年 その3

2021-09-19 | 鉄道写真の振り返り
2009年の三つ目、というほどではないかもしれないが、400系もE3系2000番台への置き換えが進んできたため、記録せねばとちょこちょこ撮影に出かける。

◇板谷駅へ登ってきた400系「つばさ」

◇庭坂の大カーブ(庭坂~赤岩(現在は廃止))を行く400系「つばさ」

ところで、ダイヤによっては庭坂の大カーブ付近で「つばさ」同士がすれ違うこと(定期の下りと臨時の上り)があって、この日もいいタイミングで上下の「つばさ」がやってきたが・・・




この頃はまだ少数派だったはずのE3系同士(ただし、1000番台と2000番台)のすれ違いで、400系を期待していた私は大変残念がった。
とはいえ、シルバーの塗装も今や昔なので、これはこれで貴重な記録か(このパターンが多い)。

板谷峠を貫くトンネルの建設もいずれは実現しそうで、新ルートはよくわからないものの、その時には庭坂の大カーブも無くなってしまうのだろうか。

◇跨線橋から400系の顔を狙う(かみのやま温泉~羽前中山)

ところで、2006年から使用してきた*istDSも、画素数や機能の面で「もうちょっと」と思う場面が増え、次回からは後継機での写真にチェンジ。

鉄道写真の振り返り 2009年 その2

2021-09-18 | 鉄道写真の振り返り
2009年の二つ目は、500系の追っかけ。
都合が良いことに西方面に出かける機会がちょくちょくあったため、小田原、浜松、米原、西明石での駅撮りを中心に、500系「のぞみ」を狙う。

まずは、2月の小田原から。


◇小田原駅を通過する上り「のぞみ6号」
上りホームに「こだま」が停車しているため、下りホームから撮影。


◇小田原駅を通過する臨時の下り「のぞみ187号(多分)」
この頃、定期列車で500系が充当される下り「のぞみ」は、東京発7:30の9号、同12:30の29号で、いずれも小田原で「こだま」を追い越すダイヤであった。したがって、背後に「こだま」が写らないシーンは、臨時列車ならではということになる。

500系の撮影はFA☆200mmF2.8ED[IF] とA2X-Lのコンビを基本としていて、カバンの貴重なスペースをレンズが独占するような状態であったが、おかげでそれなりの写真が撮れたと思っている。ただ、*ist DSの連写能力(というかバッファ)からRAWで5枚までしか連続撮影できず、その緊張感はなかなかのものであった。



500系を待つ間、他の列車で試し撮りなどもしていたのだが、その試し撮りの方がきちんと撮れるケースが多かったのは、間違いなく私のハートの問題であろう。この日も、下りの29号、上りの臨時172号(多分)を狙ったが、見事に撃沈であった。

◇小田原駅に入線する300系「ひかり」
500系の追っかけに有効だった(?)小田原停車の「ひかり」。この列車のおかげで、米原で上りの500系を撮影→移動→小田原で下り(東京折り返し)の500系を撮影、のパターンが無理なく成立した。

◇上下「こだま」の発着

◇小田原駅に停まる「こだま」、走る「ひかり」×2、全部300系

そんなわけで、300系の写真だけが増え続けたのである。





合間に在来線ホームに下りて、「リゾート踊り子」を撮影。アルファ・リゾート21も、今や原形をとどめないので良い記録になった。


翌日朝、有楽町にて「はやぶさ・富士」の回送列車を撮影。



この年の3月廃止が決まっていたので、最終盤の写真となる。
ただ、なぜ回送列車の写真しかないのか、そもそも、なぜこの時東京にいたのか、記憶も記録も全く無い。


◇有楽町付近を通過する500系

ただひとつ、500系を待ち構えていたことだけは確かである。